カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「K」~ASD:初めて会った不思議な少年の話②

「のび太ジャイアン症候群」は今読んでもなかなかよくかけている本です。しかし発達障害の概念のない人間には難しすぎる面がありました。のび太とジャイアンが同じ括りに入れられるというのが感覚的に把握できないのです。基本的にADHD(注意欠陥多動性…

「K」~ASD:初めて会った不思議な少年の話①

20年近く以前、小学校でKくんの担任をしていました。何とも不思議で困った子でした。 わがままで身勝手、プライドは高いのに何もしない、そういう子です。 知識が偏頗で妙なことに異常に詳しい。例えば私と出会ったときはモーツアルトにはまっていてその生…

「耳垢の科学」~アメ耳を掘ったらたいへんなことになった話

どうでもいいことですが、これまでの人生の中で、耳かきを3本ほど折ってきています。と言っても何のことかわからないかもしれませんが、耳掃除をしている最中にあまりにも力を入れ過ぎて、その圧力に耐え切れず竹の軸が折れたのです。 その話をすると、少し…

「文化の伝承」~ロシア・中国、大昔にしか偉人のいない国の困難

ソチ・オリンピックの開会式の冒頭で、主人公の少女がアルファベットを唱えながらロシアの事物・人物を紹介する場面がありました。たぶんロシア語とフランス語、英語で表記されていたと思うのですが、説明がなかったので半分も分かりませんでした。しかしチ…

「ボク、いいから」~予感:必ずしもオリンピックに出なくてもいいと思うアスリートの出現

ソチ・オリンピックが終わりました。出だしがぱっとしなかったので日本は低調な大会かと思っていたら、メダル8個は長野オリンピック(10個)に次ぐ大記録なのだそうです。そもそも、冬季大会それほどは強くなかったということなのでしょう。 もっともメダル…

「ぺリーの機関車」~日本人の文化の消化力

調べたら明後日23日は、ペリーが蒸気機関車の模型を贈呈した日だそうです(1854)。 ペリーが最初に浦賀沖に来たのは1853年(旧暦)6月3日のことです。「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん)たつた四杯で夜も眠れず」と歌われたときです。しかしその際、…

「“おかげ様”“お互い様”の文化」~雪に閉じ込められた中で②

15日から16日にかけて、談合坂SAでは山崎製パンが無償でパンの配布をしました。「すた丼」蕎麦瓦屋も無料提供。しかしすべてのテナントに無料提供を強制するような雰囲気ができるのも問題です。その点で「スタバの店員さんはテイスティング講座を開いて娯…

「ヤマザキは売り物のパンを放出した」~雪に閉じ込められた中で①

オリンピックのメダルラッシュ(と言うほどでもないか)に沸く間に、山梨県や群馬・長野県にまたがる地域で起こった雪害に関するニュースがずいぶん遅れてしまいました。マスメディアは事態の深刻さを見誤ったのでしょうか。 昨日までに高速道は動きだし、国…

「あれ?」~“おひけえなすって”、三つ指をつく、土俵入り、礼砲・・・あれ? 何の話だっけ?

今は時代劇も廃れてしまい、清水次郎長だの森石松だの言っても何のことかわからないひとが多いのかもしれませんが、私の子どものころは浪曲ブームの名残もあり、また現代ヤクザが主人公の映画「仁義なき戦いシリーズ」の影響もあって男の子は少なからず“その…

「雪洞(ぼんぼり)」

確か十数年前にも今回と同じように2週連続で大雪が降り、ボロボロになったことを思い出しました。あの時は娘の小学校のPTA地区委員の仕事をしていて、おかげで通学路の雪かきもせねばならず難渋しました。 さらにそこから、今度は集合のかかっていた勤務…

「日本の底力」~アスリートにも芸術家にもする気がないのに、子どもに学ばせる国

狙ったメダルがさっぱり取れず、イライラが昂じてもうオリンピックなんか見るのはやめようと思っていたらここにきてパラパラと勝ち始めました。思い直してもう少し応援してみようと思います。さて、 先日、長野県松本市の高校2年生二山治雄さんがローザンヌ…

「検索の必殺技」~Googleの使い方

私は熱烈なネット・マニア(シチズンというほどではない)なので、何かとネット検索に頼ることが多くあります。検索技術にも多少自信を持っていました。技術とは要するに検索ワードに何を置くかということです。 一般には「アンド検索」といって二つ以上の語…

「来入児保護者懇話会にて」~子どもはあっという間に他所の嫁になり、あるいは犯罪者になる

先日、地域の来入児保護者懇話会に行ってきました。私の担当は三人の女の子のお母さんたちです。その席でこんなお話をしました。 女の子ばかり三人ですよね。どうですか、この6年間は長かったでしょうか。楽しく過ごしてこられたでしょうか。 私事ですがこ…

「疑わない世界の価値」~結局、“信頼”の方がコスパがいい

「世界の衝撃映像」とか「スクープ映像」とかいうのが好きで、テレビでもネットでもよく見ます。「事実は小説より奇なり」と言いますが、私たちの想像の枠を超えるできごとを見せつけられるのは、一種の快感でもあるような気がします。世の中には信じられな…

「俺じゃないよ、みんななんだ」~未来のレジェンドもいた金メダルの背後の人々

何となくボケッとしていましたが、ソチ・オリンピックの開会式、今夜だそうです(8日午前1時〜4時)。現地時間の2月7日(金)〜23日(日)までの17日間、7競技98種目に渡り、87の国と地域が参加して行われます。 ソチはロシア南部の黒海に面した人口40万人弱…

「オー・マイ・ゴッド!」~ひとを罵るのに「神」を持ち出す理由

何か失敗を犯したとき、不運に見舞われたとき、誰かに嫌な思いをさせられたとき、普通の人は何と言って呪ったり罵ったりするでしょう?「チェッ」「クソ」「クソったれ」「クソが」「クソめ」「クソ喰らえ」「コンチクショー」「畜生め「あの野郎」「この野…

「事態は動いている」~道徳の教科化の目指すところ

一昨日(3日)の衆議院予算委員会で、質問に立った生活の党・畑浩治議員が次のような質問をしました。「巨大自然災害が起きたときに見られるような日本人の道徳心・公共心・助け合いの精神などの素晴らしさを見れば、あれだけの災害で暴動も起きず整然と行…

「矢面に立つ」~教師が一人でチンピラや暴力団と渡り合うとき

もう20年以上前の話です。 出張に行くために校門を出ようとしたら見るからにヤンキーの兄ちゃんが三人、ヌーと立っています。私は平和主義者で反暴力の立場をとっていますので避けて通りたいところなのですが、門扉のわずか2mほど開いたところに立たれてい…

「節分」~鬼から電話が来ることの是非

2月3日、私の大好きな節分です。しつこいですが「年始にはあんなに清々しい気持ちで新しい年をはじめたのに、一ヶ月足らずでグチャグチャになってしまうのは邪鬼が入り込んでいるに違いない。ここでもう一度『邪』を払ってやり直そう」 そんなふうに子ども…