「節分」~鬼から電話が来ることの是非

 2月3日、私の大好きな節分です。しつこいですが「年始にはあんなに清々しい気持ちで新しい年をはじめたのに、一ヶ月足らずでグチャグチャになってしまうのは邪鬼が入り込んでいるに違いない。ここでもう一度『邪』を払ってやり直そう」
 そんなふうに子どもにも呼び掛けてみましょう。それが通用する子はほとんどいないかもしれませんが、たとえ1%でも可能性があればやって損はありません。“鬼”は信じなくても “心の邪鬼”というのは理解しやすい概念です。私たちもこの際邪鬼を払って気持ちを新たにしたいものです。

 ところで今、「“鬼”は信じなくても」と書きましたが、小中学生は無理でもその下の世代にはまだまだ力があります。
 20年近く以前、息子が3歳になった頃の節分で、元気よく豆まきをする息子をあとに遠回りをして庭に出て、そこで鬼の面をかぶっていきなり子どもの前に「ガオーッ」と飛び出したことがあります。その瞬間息子は全身凍りつき、息をのんで声でない状態になりました。ただフリーズしながらも、右手だけは旧式のバッティングマシンのように激しく動き、必死に豆を投げているのには笑ってしまいました。
 やがてその手の動きが次第に緩やかになり、表情もほころんで、「なんだ、父ちゃんかあ・・・」。その間10秒ほど、ほんとうに恐怖の時間を過ごしたようです。

 

クリックすると元のサイズで表示します「鬼から電話」というスマートフォン・アプリがあるそうです。「Google play」の説明によると以下のようになります。

  小さなお子様をもつお母様に、とっても役立つアプリが登場!/お子様が「駄々をこねていうことを聞かない」、「早く寝ない」など、いくら言い聞かせても聞かない時はありませんか?/そんな時「鬼に言いつけるよ」、「お化けが来るよ」とおどかしていても、次第に慣れられてしまい、通用しなくなってしまう・・・。/このアプリはそんな困った状況にうってつけ!こわ〜い「鬼」や「お化け」が、電話越しにお子様をおどかし、お母様のしつけのサポートをします!

【使い方】

  1. 「言う事をきかない時」「歯磨きをしない時」などの6つのシチュエーションから、その場に最適なものを選びます。
  2. 鬼やお化け等から着信があります。
  3. 鬼やお化け等のこわ〜いイラストが表示されるので、お子様に見せて、効果ありなら[拒否]を、効果なしなら[通話]ボタンを押します。
  4. 鬼やお化け等が、アニメーションとともに話し始めますので、お子様にじっくり聞かせてください。

 説明の最後に、

 このアプリで怖がったお子様がいい子にした時は、お母様が褒めてあげてくださいね。

クリックすると元のサイズで表示します とありますから最後は結局親なのですが、果たしてこれでいいのか・・・。鬼の顔も声も、メチャクチャ怖いのです。その鬼と電話で話をするというシュールな経験が、将来どういうふうに影響するか。

 ちょっと考えましたがまとまらないので、取りあえず賛成も反対もしません。昔の親だって「お巡りさんに言いつけるよ」とか「お化けがくるよ」と脅していたわけですから。

 しかし昔も今も、鬼やお巡りさんの助けなしでやっている親御さんだってたくさんいるはずです。親の自力だけで何とかならないものでしょうか。