カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2022-01-01から1年間の記事一覧

「男が女を置き去りにする国と『でき婚』という道徳を持つ国」~アメリカ議会中間選挙の不可解な争点

アメリカ議会の中間選挙が近づいているが、争点のひとつは人工妊娠中絶の是非だそうだ。しかし女性が置き去りにされる国で、中絶がなくなったらたいへんだろう。それに引き換え我が国は――。という話。(写真:フォトAC) 【アメリカ中間選挙が近づく】 アメ…

「日本は10年(20年)遅れているのだろうか」~「ゲーム・オブ・スローンズ」の性と暴力について

アマゾン・プライムで「ゲーム・オブ・スローンズ」を観はじめて、忙しさでたいへんなことになっている。それはいいとしてこのドラマ、とんでもなくおもしろいが、さて、中における性と暴力の横溢をどう考えればいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) …

「配布した端末が壊されるくらい我慢しろよ」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「自分の中に複数の『自分』をみつけ、友だちの袖を引ける子を育てる」~「ちむどんどん」にみるものの見方考え方④  

「ちむどんどん」の問題の多くは、登場人物たちは、あまりにも幼いところから来ている。しかしだからと言って子どもが二十歳前に老成するのも考えものだ。そこにまだ行うべき教育があるからだ。という話。(写真:フォトAC) 【大人があれでは困るが、子ども…

「冒険は終わる。ときめきは聞こえない」~「ちむどんどん」にみるものの見方考え方③

自分の欲望に従うことだけが正しい生き方だ――、そう信じて走ることのできる時間は短い。周囲も無条件・無責任に支持することをしなくなる。もちろんファンタジーの中ではそうでもないが。という話。(写真:フォトAC) 【おとなは自分に正直にも無垢にも生き…

「強制有理・純真無罪」~「ちむどんどん」にみるものの見方考え方②  

このドラマの登場人物たちは、なぜああも無神経なのだろう、それがNHK朝の連続ドラマ「ちむどんどん」の感想のひとつだ。人々は自分たちの考える「本人のため」を平然と押し付ける。ドラマだから結果はよくなるが、現実はそうはいかないだろう。という話。(…

「胸がときめくなら、あとはどうでもいいじゃないか」~「ちむどんどん」にみるものの見方考え方①

悪評芬々のNHK朝の連続ドラマ「ちむどんどん」が終わった。わざと焚きつけているとしか思えない矛盾や錯誤、主人公たちの傲慢や無神経。しかしそこにも見るべきところはあるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ちむどんどん」終わる】 NHK朝の連続ドラ…

「10月になりました。衣替えです」~昔の女の子はスラックスなんて大嫌いだった  

10月のウンチクを少々。そして冬の制服について考える。間もなく寒い冬が来る。その寒さに対して、昔の女子中高生はスラックスなんて大嫌いだったけど、今の子どもたちはどこまで合理的に対処できるのだろう?という話。(写真:フォトAC) 【10月になり…

「最後に頼りになるのは、苦しさを共有し、支え合う仲間」~年度の下半期をどう過ごすか

これといった行事のほとんどない下半期、子どもの意識も活動もボンヤリと遠くへ行ってしまう。しかし待て、こんな時期でもできることがある。こんな時期にしかできないこともあるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【年度の下半期をどう過ごすか】 昨日も…

「子どもの時間、大人の時間」~長さが違うから区切らなくてはいけない

今月が終われば今年度の半分が終わる。子どもたちに意識させ、仕切り直しをさせよう。子どもたちの時間は私たちよりはるかに長く、だから細かく区切って意味付けしなくてはならないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【二分の一年度の話】 ほぼ毎年9月の…

「やっぱりやめておけばよかったかな」~安倍元首相国葬で、残された唯一よかったこと

安倍晋三元総理大臣の国葬が行われた。それなりに尊敬され慕われた人なのだから、むしろ国葬にしない方が良かったのかもしれない。ただ、中にひとつだけ、良いこともあった。という話。(写真:フォトAC) 【やっぱりやめておけばよかったかな】 安倍晋三氏…

「この年寄りは危険だ」~高齢者:俺たちに明日はない⑤

明治、大正、昭和と平成、令和――、それぞれの時代で年寄りのあり方や性格は異なる。かつての年寄りは静かだった、うるさくても放っておけた。しかし令和の年寄りは、放っておくにはあまりにも危険だ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りは昭和の年…

「高齢者用健康スマートウォッチは人間を幸せにするのか」~高齢者:俺たちに明日はない④

スマートウォッチは、どうやら個別化されるべきものなのだ。スポーツ用、デスクワーク中心の生活者用、そして高齢者用。いずれも可能性は大きいが、果たして人間はそれで幸せになるだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【お金を積めばできること】 5万…

「スマートウォッチ:最先端に挑む」~高齢者:俺たちに明日はない③

俺たちに明日はない。しかしそれでも最先端に触れてみるべく、オモチャみたいなスマートウォッチを買った。ところがこの装置、500円から16万円以上までと値段も不可思議なら、使い方もイマイチ謎なのだ。という話。(写真:フォトAC) 【最先端に挑む】…

「Zoom! あっぷあっぷ」~高齢者:俺たちに明日はない② 

さまざまな職種の女性が一斉にZoomの招待に応えられる――。Zoomはいつの間にこれほど一般的なものになったのだろう。遅れを取った私たちは慌てる。しかしがんばって追いついたとしても、技術は一回しか使えないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【Zoomはす…

「高齢者:俺たちに明日はない」~知識・技能の賞味期限と現実 

高齢者が新技術に乗り遅れる理由のひとつは、手に入れたところで長く生かせる気がしない、というのがあるだろう。使う見通しがなければその技能はなくてもいい。だが、稀に必要になることもあるから困りものだ。という話。(写真:フォトAC) 【映画「俺たち…

「通知票をなくす前にやることがある」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「掃除で心が磨けるか」~学校から旧式の清掃がなくならないわけ

柔道、剣道、茶道、華道・・・およそ「道」とつく世界の入り口に清掃がある。しかし今や英語やコンピュータの方が大事な時代だ。心など磨いて何になる――と、学校はここでも追いつめられる。という話。(写真:フォトAC) 【掃除で心が磨けるか】 京都宮川町…

「教師の一番の仕事が、実はまったく評価されない」~学校が日本の子どもたちを日本人に育てている

日本人の誇るべき資質は自然に育ってきたわけではない。意図的に計画し、実施して育ててきた人たちがいるのだ。その仕事は見えにくく、したがって評価もされない。そしてその代わり、どうでもいいところばかりが見られている。という話。(写真:フォトAC) …

「仙人もコロナ・ウイルスに侵されるのか」~初めてわが身に感じた日

奥歯の痛みが死の予兆であることがある、それを聞いていたのでむし歯でもない奥歯が痛み出して医者に行った。ところが疑われたのは新型コロナ。ありえないだろう、人とも会っていないのに――という話。(写真:フォトAC) 【奥歯の痛みが死の予兆】 昔、聞い…

「教員採用試験の競争率がまた下がった。しかし何とかなるさ」~世間のことは諦めたが、自分のことは諦めない

また教員採用試験の競争率が下がった。しかしこれを「教師の質」の問題ととらえる人が多数派である限り、状況は良くならないだろう。まあそれでもここ10年間はなんとかなる。みんな、がんばってくれ。という話。(写真:フォトAC) 【採用試験の競争率がま…

「エリザベス二世、逝去される」~そして女王陛下の007

エリザベス女王が亡くなった。政治に深く関与することもなく、歴史を大きく転換させた人でもないが、やはり必要な人だった。これで世界はどう変わっていくのか。そして007のこと。という話。(写真:フォトAC) 【女王、逝去される】 イギリス女王エリザ…

「ゲーム・スマホは子どもの脳を破壊するのか」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「ルールがあってもほとんど苦しまずに済む子たち」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい④

校則にしろ家庭内の決まりごとにしろ、それらにがんじがらめになって苦しむ子たちがいる。一方で、同じ境遇にあってもまるで苦にならない子たちもいる。彼らの意識しなくてはならないルールが、あまりにも単純で数少ないからだ。という話。(写真:SuperT) …

「ひとつルールを撤廃するために5倍のルールが必要になることがある」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい③

優秀な親は、子どもに何か与える前に考える。そうでない親は、与えたあとで考える。1度許したばかりに5つも禁止事項が生れる場合があるからだ。しかしもちろん、そうならない場合だってある。という話。(写真:フォトAC) 【優秀な親はこんふうに考える】…

「『将来に備えて今から準備する』にも“ほど”がある」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい②

将来に向けて今から準備することは大事だ。しかし何もかも経験しておけばいいというものではない。酒だってタバコだって、ゲームだってファッションだって、早く始めればいいというものではないだろう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもに酒の飲み方を…

「ルールをつくると、親がたいへん」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい

子育ての指南書はいくらでも出ているが、細かく具体的な部分となるとかなり厄介だ。小遣いをどうするか、勉強をどうさせるか、ゲームとどう向き合うか。それらは結局、親の能力に関わるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもの小遣いをどう考えるか】…

「学校は人生の引き出しを山ほど用意してくれる」~早すぎる人生の頂点、第二の人生の始め方

世の中にはあまりにも早い時期に頂点を迎えてしまう人がいる。しかし生きている限り、それで終わりにするわけにはいかない。人より早く第二の人生を始めた人たちは、何を手掛かりに再出発したのか。という話。(写真:フォトAC) 【早すぎる人生の頂点、早す…

「必要なものしか手に入らない世界」~老人が社会から取り残されるもうひとつの理由

ネット社会は便利なもので、必要なものの大部分は簡単に手に入る。しかしとりあえず不要な知識が、偶然目に入ったり、勝手に入り込んでくることはほとんどない。いま必要なものだけ囲まれた世界に、未来はないにもかかわらず。という話。(写真:フォトAC) …

「新型コロナ:発症していない感染者が他者にうつす可能性は0」~トンデモ学説の話③

「新型コロナでも、発症していない感染者は他に感染させることはない」そんな話がたびたび蒸し返され、有力科学雑誌の論文が提示される。しかし権威は必ずしも正しさを保証しない。「ネイチャー」に掲載されても、「STAP細胞」はなかったのだから。という話…