カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2022-01-01から1年間の記事一覧

「やはり小学校英語はいらない」~1%のエリートのために99%の凡人が苦しむことはない

生涯、英語を使う機会がほぼゼロである日本人の割合は90%。 必要に迫られて仕事で英語を使うことの時々ある日本人は9%。 外国語習得に必要な時間はおよそ2200時間。 そう考えると、やはり小学校英語はいらない。 という話。(写真:フォトAC) 【翻訳…

「“結局最後は人間”というもどかしさ。だが仕方ない」~なぜあの子は車内で死ななければならなかったのか②

父親の思い込みから発生した岸和田の女児置き去り死事件。 最後の砦はクラス担任の欠席連絡だったはずだ。 しかしなぜそれができなかったのか。 そこにはおそらく相応の理由がある。という話。(写真:フォトAC) 【欠席確認、ほんとうに忘れただけなのだろ…

「子どもの教育なんて楽な仕事なのだから、ITと企業の落ちこぼれにやらせればいいじゃないか」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「欠席確認の怠り、私にも経験がある」~なぜあの子は車内で死ななければならなかったのか①

父親の些細な勘違いから2歳の女の子が死んだ。 しかし保育園が一本の確認電話を入れるだけで起こらなかった事故だ。 なぜその程度のことができなかったのか。 ところが私自身にも同じ経験が、しかも二度もあるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【欠席確…

「高齢者のあることのやっかい」~伯母が100歳の誕生日を迎えて

先日、伯母が100歳の誕生日を迎えた。私の母も95歳。人はなかなか死なないものだ。しかし一般的な人の死から逆算すると、私の余命はあんがいと短い。高齢者の余命問題、どう考えたらいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【キンは100シャイ、…

「不登校対応の極意:この子の親友だったら何と言ってあげるのだろう」~不登校もいじめも過去最多について⑨

もっともカウンセリングに向かないはずの親にしか、もっとも有効なカウンセリングはできない。不登校の回復の過程は、親が優秀なカウンセラーとなる過程なのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【不登校の着地点】 不登校の指導の場で「登校するこ…

「子どもを『受け止める』とは、こういうことだ」~不登校もいじめも過去最多について⑧

自分の心の中の曖昧模糊としたものに形を与える、その手伝いをするのがカウンセリングだ。不登校からの回復があったとすれば、そこに優秀なカウンセラーがいたはずで、おそらくそれは親だったのだ。という話。(写真:フォトAC) 【カウンセリングとは何か】…

「不登校問題、私は医師もカウンセラーも信じない」~不登校もいじめも過去最多について⑦

不登校に関して、医師やカウンセラーに頼り切ることはできない。過去50年間、魔法のように不登校を終わらせた専門家も、呪文のようにすべてを解いた言葉もない。しかし不登校から戻ってきた子たちも大勢いるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【不登校問…

「学校に行けない状況はまず分析されなくてはいけない」~不登校もいじめも過去最多について⑥

不登校にはさまざまなかたちがある――。そんな当たり前のことが長いこと見過ごされてきた。保護者や教師は現場で現実的な対応を続けてきたが、マスコミや政府のレベルでは今も平板だ。という話。(写真:フォトAC) 不登校や心理の専門家の言う「受け止めてく…

「皆既月食のウンチク」~今夜は皆既月食

今夜は皆既月食(6時9分ごろから)。しかし月が太陽の反対側に来るのは毎月のことじやないか?なぜ月食は毎月起こらないのだろう?という話。(13年前の記事ですが) kite-cafe.hatenablog.com

「不登校問題の専門家たちが仕事をしていない」~不登校もいじめも過去最多について⑤

2021年度「問題行動・不登校調査」の結果によると、不登校はわずか1年の間に、25%、5万人近くも増えてしまったという。それなのに世の人々は何の感慨もなくやり過ごしてしまい、こころの専門家たちは空しい助言を与えるばかりなのだ。という話。(写真…

「保護者の無体な要求に屈した教員は消えるしかない」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「いじめはなくなることも減ることもないが、諦めることもない」~不登校もいじめも過去最多について④

形式的にも実体としても、いじめはなくなることも減ることもない。中身は刻々と難しくなっていく。しかし諦めることもない。私たちにはまだまだやれることが残っている。という話。(写真:フォトAC) 【「いじめ」も「いじめもどき」も、なくなることも減る…

「いじめの指導が難しいのは、心を問題にするからだ」~不登校もいじめも過去最多について③

いじめかどうかは被害にあった子が「心身に苦痛を感じている」かどうかで決まる。いじめの指導が難しいのはそのためだ。みんなで苦痛の見積もりが異なる。しかし具体的行為については、乖離はそれほど広がらないだろう。心の指導なんて、落ち着いた時間に、…

「いじめ調査バブル:子どもも教師も訴えたもの勝ち!」~不登校もいじめも過去最多について②

文科省はできるだけ多くのいじめ報告を要求する。報告の多い学校は立派で、少ない学校は怪しいとさえ言うのだ。だから学校は限りなくいじめもどきを掘り出し、対処する。子どもはケンカさえできなくなり、いじめ自体は地下運動化して、残る。という話。(写…

「いじめ調査バブル:認知件数にはありとあらゆるものが詰め込まれている」~不登校もいじめも過去最多について①

文科省の調査の結果、いじめも不登校も過去最多になったとか。いずれもコロナ禍といった非常事態でもない限り減ることはない。数十年に渡って対策を打って来たのに増え続けるいじめと不登校、しかしそれには理由があるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【…

「知らないこと以外は何でも知っている」~教員の教養の高め方②

「教育の質」を問題にする人たちは、もしかしたらとんでもなく高いレベルを望んでいるかもしれない。しかし日本の学校教育は、そこまですごい教師を必要としていない。ただ普通に、子どもたちの問いに応えられればいいのだ。という話。(写真:フォトAC) Ya…

「先生方! 教師は教養がないって言われているよ!」~教員の教養の高め方①

世間は教師のことも学校のことも理解していない。教育学の大学教授でさえ、現場を理解できないのだ。彼らは給与さえ増やせば人材が集まると信じ、大学院卒なら優秀だと思い込んでいる。その上で現職教員たちを腐す。という話。(写真:フォトAC) 【なんか納…

「間もなく極東で戦争が始まる(・・・かもしれない)」~子どもたちに中国を教える日が来る ③

政府の中枢から葛藤が消え、問題は市民レベルに下りてくる。対立は深まりこそすれなくなることはない。そこで国民を死なせることに何のためらいもない為政者たちは、本気で戦争のことを考え始める・・・かも知れない。という話。(写真:フォトAC) 【政権内…

「中国は今ふたたび危うい国になった」~子どもたちに中国を教える日が来る ②

中国はまたもや独裁者を戴く国になった。しかしちょうどその今、内政は危機に向かおうとしている。新型コロナはこれからもこの国で、侮れない内憂であり続ける。自由と資本の甘い味に慣れた人々も、間もなく我慢できなくなるだろう。という話。(写真:フォ…

「息子・習近平は勝つことしか学ばなかった」~子どもたちに中国を教える日が来る ①

第20回中国共産党大会は、習近平国家主席の続投を決めて閉会した。周近平の特別な地位を認め、周近平の思想によって国を動かすのだという。どこかで見た風景、いつか嗅いだことのある匂い。私はそんな中国が恐ろしい。まもなく子どもたちに中国を教える日…

「全国学テ、事前対策の何が悪い!」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「知りたいことはほとんど伝わってこない」~ウクライナ戦争を巡る断想④

田舎の隠居親父がボヤいたところで何の意味もないが、ロシアの核攻撃ってほんとうにできるの?ロシアの南方あるいは極東はどうなっているの?拉致された人はどこに行ったの?と、ほんとうに知りたいことは何も伝わってこない。という話。(写真:フォトAC) …

「ウラジーミル・プーチンを子どもたちにどう教えるか」~ウクライナ戦争を巡る断想③

現在進行形の政治状況を子どもたちに教えることは難しい。評価も定まらず変化も大きいからだ。しかし目の前の具体的な事象を教えずして何の教育か。そこで私はこんなふうに話した。という話。(写真:フォトAC) 【ウラジーミル・プーチンを子どもたちにどう…

「ロシアの弱さと強さ、つるふさの法則、そして権力者の顔」~ウクライナ戦争を巡る断想②

ウクライナ侵攻を通して見えてきた、ロシアの軍事力の弱さと経済力の強さ。それにしても「つるふさの法則」に揺れ動いてきたこの国は、どうしてプーチンのような権力者しか生み出すことができないのか。という話。(写真:フォトAC) 【驚くべきロシアの弱さ…

「戦争の終わらせ方と傍観の罪」~ウクライナ戦争を巡る断想①

ウクライナ戦争が始まって8カ月、まだまだ終わりが見えてこない。しかしどんな事象にも終わりは来る。あとは何を予見し、自分はどう生きるのかという問題だけだ。という話。(写真:フォトAC) 【ウクライナ戦争はどのように終わるのだろう】 2月24日に…

「あちこちに不義理をして、ホゾを噛む」~古い知り合いの退職挨拶状が届いて・・・

4月の届いた早期退職の挨拶状に返事が書けない。退職の原因が分からないので言葉が出ないのだ。定年退職まであと数年だというのに何があったのか、きちんと連絡し合っていれば、こんな思いにならずに済んだのに。という話。(写真:フォトAC) 【退職の挨拶…

「教員採用試験の倍率が軒並み1倍台だとか。どうするんだよ」~キース・アウトを更新しました。

kieth-out.hatenablog.jp

「やっぱりこれからはサブスクかな?」~分かってはいるが抵抗もある

映画やドラマ、音楽も、あるいは洋服も電化製品も、これからは定額見放題・聞き放題・使い放題の時代なのかもしれない。それは分かっているのだが、資産として物の残らない世界、やはりどこかに抵抗がある。という話。(写真:フォトAC) 【アメリカのテレビ…

「Withコロナから取り残される人々」~病院や高齢者施設・学校はいつまで感染対策を続けるのだろう?

コロナ規制が緩められて観光業を中心に活気が戻りつつある。しかし一方で感染対策がまったく緩められる兆しのない場所がある。高齢者施設と病院と学校。これらはいつになったら元の生活を取り戻せるのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【コロナ規制が緩…