カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2016-01-01から1年間の記事一覧

「公務員は手を汚さない」〜豊洲・五輪・全国学テ④

先週の金曜日、「平成28年度全国学力学習状況調査」の結果公表に関するニュースを、作業をしながら見るともなく見ていて、思わず振り返り、釘付けになる場面がありました。それは、「算数Aでは石川・福井・秋田・沖縄が上位に入り・・・」 という部分です。…

「公務員は手を汚さない」〜豊洲・五輪・全国学テ③

豊洲の地下空間問題について、それを決めた人や組織はありませんが責任者はいます。少なくとも当時の市場長と都知事の責任は免れません。 縦割り行政の問題点といった話は昔からあったのですから、横の連絡が密になるような組織づくりは常に心掛けるべきで、…

「公務員は手を汚さない」〜豊洲・五輪・全国学テ②

豊洲問題について、メディアは相変わらず公務員の隠ぺい体質と言い、一般市民の口を借りて「着服があったに決まっているじゃないですか」と言わせ、小池都知事も、「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか、何を隠したのか。原因を探求する義務が、私たちには…

「公務員は手を汚さない」〜豊洲・五輪・全国学テ①

先週書いたように、私の家は公務員一家で半分は教員です。 したがって公務員、特に教員にかかわる事件や事故、問題が発生した場合はとりあえず公務員(教員)側に立ってものを考えます。より有利な方向で推論するわけです。 社会は公務員に対して往々にして…

「アメリカ人は肩がこらない」~わけがないよな、という話

知り合いがひどい肩こりになったという話を聞いてふと「ストレスで肩こりってことあったかな?」と思い、検索にかけたら思わぬ情報が出てきました。それは「アメリカ人は肩がこらない」というものです。 それによると、 さまざまな調査によって外国人は肩こ…

「アメリカ大統領選挙の憂鬱」~美人のヒラリーより、面白キャラのドナルドが強そうで・・・

多くの人がそうだと思いますが、今回ほどアメリカ大統領選挙に注目したことはありません。 27日に開かれたテレビ討論会は、リアルタイムで見たわけではありませんがおよそ半日、チャンネエルをバシャバシャ変えながら各局の評価・解説を見たりしていました。…

「後世に伝えたいこと」~今の日本人のすばらしさは、今の日本人がつくってきたこと

最近まったく聞かれなくなった言葉に「戦前派」「戦中派」「戦後派」という言い方があります。第二次世界大戦を挟んで、青春時代をどこで過ごしたかで世代を分ける方法です。これがなくなったのはもちろん国民の大多数が「戦後派」になってしまったからです…

「おめでとう!イグ・ノーベル賞受賞」

6年前にNHKの「クローズアップ現代」で見て感激し、このブログで紹介(*)したしたころはイグ・ノーベル賞もまだまだマイナーで知る人も多くありませんでした。ところが今や毎年必ずニュースになり、職場や学校で話題になることもたびたびです。日本人も大…

「書けばよかったこと、書かなければよかったこと」

いつも思うことですが、人間、怒ってはいけない、怒ると判断を誤ります。 実は先週の木曜日、築地市場の豊洲移転についてブログ記事を書き始め、途中でふと浮気してネットニュースを見たらそこに件の“調査書問題”のコラムがあったのでそれでカッと血が昇って…

「調査書(内申書)の話をするぞ」〜イライラしながら

雨のせいもあってちょっとイライラしているので、以下、丁寧な口調を改めて、投げやりな気持ちで書き殴ります。 言葉が悪いからと言って、気分を悪くしないよう、お願い申し上げます。『ハイ、ハイ、ハイ、いつものアレね。 あなたたちは話題がなくなるとい…

「惑いのアスリート」〜リオ・パラリンピック終わる②

リオデジャネイロ・パラリンピックでは多くの超人を目にすることができました。 たった一人で金4つを含む9つのメダルを獲得したブラジルの英雄、ダニエル・ディアス。彼が北京大会以来に獲得した通算メダル24個は、今大会で日本が獲得したメダル数と同じだそ…

「まず壁を乗り越える」〜リオ・パラリンピック終わる①

リオデジャネイロ・パラリンピックが終わりました。 閉会式も見事なものでした。オリンピックの始まるつい2週間前まで、ほんとうにできるのか?と心配したものですが、「ブラジル人は本番に強い」の自己評価の通り、大きな混乱もなく立派な仕事を仕上げまし…

「更新しました」

「キース・アウト」 2016.09.20「小学英語、半数近く反対…教員、授業増を懸念 20年度教科化…100人アンケート

「傷つきやすい人、暗い人、友だちのいない人は世界中にいる」~昭和歌謡とオタクが世界を救う③

私が高校時代に夢中になったことのひとつはエア・チェックです。エア・チェックと言っても乗用車や自転車のタイヤの空気圧を調べることではなく、ラジオ放送を録音し、聞いて楽しむことを昔はそう言ったのです(たぶん正しい英語です)。 高価なレコードの買…

「明るさを強いられるアメリカ、個人を強いられる欧州」~昭和歌謡とオタクが世界を救う②

いつだったか路上の外国人に日本の感想を聞くテレビ番組で、気の弱そうなフランス人の男の子が、「ボクはシャイで引っ込み思案だから、日本の生活がよく合うんです」と言うのを見たことがあります。私はテレビのこちら側で、今流の言い方で言えば「禿同!」…

「日本の芸能界を変えた”昭和歌謡の三大”」~昭和歌謡とオタクが世界を救う①

昭和歌謡がブームで小中学生でもテレサ・テンや山口百恵を歌ったりしているとのことです。 ただしこういうニュースは眉に唾を付けて聞くべきで、たいていはまだブームでもなんでもなく、その筋のプロが“ブームにしようとしている”“火をつけて儲けようとして…

「この夏のマイ・ブーム」~水出し緑茶・サウンドバー・ポケモンGo!

暑かった夏もようやく峠を越え、一昨日あたりから多少涼しくなりました。2週間ほど前からトンボも目立つようになり、木々や草花の一部も緑が褪せ始め、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきました。そこで夏のひとまとめ――この夏のマイブーム。 ①水…

「メディアは何をしたいのか」〜高畑長男、釈放される

金曜日、唐突なニュースがあってタレントの高畑裕太が不起訴で釈放されたということです。 私は一市井人ですので平気で呼び捨てにしますが、テレビ局はそうもいかず、「えー、現在は“裕太容疑者”ですが手続の終わる午後2時をもって“高畑裕太さん”と呼ばせて…

「未来は分からない。だからしっかり見ておく」~戦争への系統樹③

度重なる国連安全保障委員会の非難声明・経済制裁にも関わらず、金正恩政権は核開発・ミサイル実験をやめようとしません。それどころか研究開発を無制限に加速させている様子さえあります。 私たちははじめ、何らかの理由によって中国に熱意がなく、そのため…

「いま起きている戦争の準備が、見えていないだけなのかもしれない」~戦争への系統樹②

昭和20年8月15日、太平洋戦争は日本を壊滅的な状況に追い込んだ上で終了しました。そのことを4年前の12月8日、開戦の日に予想した人は少なかったはずです。この前も書きましたが、普通の日本人は真珠湾攻撃の報に気分を高揚させ、気持ちを引き締め、知識人の…

「歴史は後ろから作れない」~戦争への系統樹」①

北朝鮮が5日、ノドンとみられるミサイル3発発射し、北海道奥尻島の西方200〜250㎞のほぼ同一海域に落下させたというニュースが世界を駆け巡っています。今年になって21発目だそうです。 打ち上げるたびに精度を増し、おそらく背後で進んでいると思われる…

「ユア・ロープ(君の縄)」~聞き間違いの話

「君の名は。」という題名のアニメ映画が流行っているみたいで公開わずか8日間で観客動員数212万7800人、興行収入27億1200万円を記録したといいます。子どもが小さかったころは別として、基本的にアニメ映画は観に行きませんから今回もこのままやり過ごして…

「この人を見よ」~パラリンピックに際して、子どもに何を語ってやるべきか

7日水曜日(日本時間8日木曜日)からリオデジャネイロ・パラリンピックが開かれます。今回で15回目となるそうです。 Wikipediaによると、 元々、パラプレジア(Paraplegia、脊髄損傷等による下半身麻痺者)+オリンピック(Olympic)の造語であったとされ…

「普通の人間が特別な状況にあった」~モンスター:津久井やまゆり園事件の話④

相模原事件の植松容疑者2月に措置入院になった際の診断名は、NHKによると「大麻精神病」や「妄想性障害」ということになっています。ともに強い妄想を伴うもので、衆議院議長にあてた手紙のことを考えるといかにもそんな気がしてきます。問診の際もおそ…

「彼は私たちの誰とも似ていない」~モンスター:津久井やまゆり園事件の話③

相模原事件の植松容疑者について、「ヤツは特殊な人間、いわばモンスターだから殺してしまうしかない。死刑でけっこうだ」 そう言ってしまうと彼と同じ論理にはまりこむことになります。しかしそうではありません。 私は彼を特別な人間、言ってしまえば“モン…

「ヤツは私たちの中のありふれたひとりなのか」~モンスター:津久井やまゆり園事件の話②

神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた障害者殺人事件は、いまだに議論の俎上から降りることはありません。その間にさまざまな重大事件やオリンピックのといった大きなイベントを挟んだにもかかわらずです。新しい事件のために次々…

「人はなぜ人を殺すのか」~モンスター:津久井やまゆり園事件の話①

人はどのようにして犯罪に至るのか――そういうことに興味があります。 松本清張の小説のいくつかは市井の人々が殺人者となって行く過程を丁寧に描いていて、「ああこれだと確かに人殺しにもなるかもしれない」と思わせるリアリティがあります。それが松本清張…

「謝罪の話」~法律にないからと言っても謝らないわけにはいかない場合

2002年から始まった映画「スパイダーマン」シリーズの第一作で、主人公のピーター・パーカーは老齢の伯父と伯母によって育てられていました。ところが映画序盤でタクシー・ドライバーをしていた伯父はピーターが見逃した強盗によって殺され、これによってピ…

「その対極に想定するもの」〜日本の〇〇はダメだ

日曜日の朝7時からフジテレビで放送している「ボクらの時代」、妻が好きでよく見ています。ちょうど朝食と重なることもあって、私も(例によって)見るともなく見ているのですが、昨日の放送は前半が蜷川幸雄・小栗旬・綾野剛、後半が前田武彦・小沢昭一・…

「危険手当・プライバシー制限手当、自由制限手当、生涯被追跡手当・・・込み」~芸能人の値段④

高畑裕太が芸能界に与えた経済的損失は数千万円から1億円と言われていましたが一日経って数億円という数字も出てきました。 私の息子のアキュラは容疑者とほぼ同年齢ですが、交通事故や器物損壊によって直接的に数億円の被害を与えることはできても、その存…