カイト・カフェ

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「ユーキャンの新語・流行語大賞が発表された」~その全部について調べ直した 

 今年の新語・流行語大賞が発表され、
 大谷翔平選手関連の二つが大賞となった。
 しかし残り28の大半がわからない。
 そこで全部、改めて調べ直した。

という話。  

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(写真:フォトAC)

【私が遅れているのか、社会の仕組みが変わったのか】

 紅白歌合戦の出場歌手の三分の一が分かりません。初出場はもちろんのこと、2回目3回目でも頭にイメージが浮かんでこない人たちがいます。さらにその歌う曲となると半分も分からないことがあり、毎年12月の31日になって初めて聞いた曲がとても良く、それでファンになるといったこともすくなくありません。そんなことが10年以上も続いています。
 もっと早い時期に知っていれば自慢もできるものを、いつも後追いでは面白くない――しかしどこへ行けば流行っている曲に出会えるのか、それも分からないのです。
 私が子どものころはテレビでもラジオでもベストテン番組が目白押しで、いつでも最新の流行曲がわかったのに、今の若い人たちはどこでそれらと出会っているのでしょう。


新語・流行語大賞が発表された】

 昨日、ユーキャンの新語・流行語大賞が決まりました。大谷翔平選手関連の「ショータイム」と「リアル二刀流」だそうです。全く異論のないところです。
 ところが候補となった残り28は、これも半分以上分からない。東京オリンピック関係が案外少ないなあと思ったのですが、あとで調べたらものすごい数でした。
――というわけで、流行語大賞ノミネート全30について、自分の勉強のためと知ったかぶりのために調べたのでここに記しておきます。子どもに試されても平然と答えられるよう、一読してみてください。


【2021新語・流行語大賞ノミネート全30】

《政治・社会問題関連》
1. SDGs(持続可能な開発目標《Sustainable Development Goals》):2015年9月の国連サミットで採択された「2030年までに目指すよりよい世界の国際目標」。17のゴールがある。

2. ジェンダー平等:性別にかかわらず、ひとりひとりの人間が平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること。

3. 親ガチャ:生まれもった環境や能力によって人生が大きく左右されるという認識から、「生まれてくる子どもは親を選べない」ことを「ガチャ」になぞらえていう。対立する概念として、生まれる子どもを選べないという「出産ガチャ」もある。

4. Z世代:1990年後半から2000年代に生まれた若者世代。主に1960~70年代に生まれたX世代、80~90年代に生まれたY世代(ミレニアム世代)に続く。物心がついたときからすでにデジタル技術が発達しており、インターネットやオンラインの世界に慣れ親しんでいる若者たち。

5. ヤングケアラー:本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを、日常的に行っている18歳未満の子どもたち。調査の結果、中学生の17人にひとり、高校生の24人にひとりがヤングケアラーに当たることがわかった。

6. フェムテック(FemTech):Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのこと。

オリ・パラ関連》
7. エペジー:金メダルを取ったフェンシング男子エペ団体のキャプテン、見延和靖選手が自分たちにつけた愛称。「エペ陣」と「ジーンと感動させる」をかけたもの。

8. カエル愛:ボクシング東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈が、大会期間中から叫んでいたカエルへの愛情・嗜好。

9. ゴン攻め/ビッタビタスケートボード競技・ストリートで、解説を務めたプロスケートボードの瀬尻稜選手による言葉。(ゴン攻め)「ガンガン攻めてるってこと」、(ピッタピタ)「寸分違わぬ繊細なトリック」。

10. 13歳、真夏の大冒険スケートボード女子ストリートで初代五輪女王となった西矢椛(13)の、フィニッシュ場面でフジテレビのアナウンサーが絶叫した

11. スギムライジンパラリンピックのボッチャで金メダルを獲得した杉村選手が得意とする必殺ショット。

12. チキータ:卓球の打法のひとつ。ボールがチキータバナナ(米チキータ社が生産・販売するバナナ)のように曲がることから名付けられた。

13. チャタンヤラクーサンクー(北谷屋良公相君):空手の形で東京オリンピックに出場している清水希容選手が叫んだ技の名前。

14. ピクトグラム:日本語では「絵文字」。場所などを示すシンボルマーク。東京オリンピック2020の開会式で、全競技が連続パフォーマンスで紹介され認知が深まった。

15. ぼったくり男爵IOCトーマス・バッハ会長


《新型コロナ禍関連》
16. 自宅療養:2021年の2月下旬から4月にかけて起こった第4波新型コロナ感染拡大以降、病院のベッドが満床になってしまい、患者が自宅で待機させられる状況が発生した。しかし表向きは「自宅療養」と説明された。

17. 人流:人出、人の流れ。感染拡大を抑えるためにしばしば制限が叫ばれた。

18. 変異株新型コロナウイルス感染において盛んに使われた、本来のウイルスが変形したもの。12月1日現在で13種類あり、5つが特に警戒された。

19. 副反応:薬物による、本来の目的ではない派生的な反応。新型コロナワクチン接種後の体調不良をさして言われることが多かった。

20. 黙食/マスク会食:感染予防のため、会食において黙って食べる、あるいはマスクをつけたまま、合間合間に食べる食事のあり方。

21. 路上飲み:新型コロナの緊急事態宣言下で飲食店が酒類の提供をやめたため、路上で行われた酒宴。独り飲み。

大谷翔平選手関連》
22. ショータイム:大谷選手活躍にアメリカのアナウンサーが使った「It's show time!」による。「大谷翔平の独擅場だ」といった意味。「ショー」と「翔」をかけている。

23. リアル二刀流:一試合の中で、同時に投手と打者の役割を行った状況。

《ブーム・流行》
24. イカゲームNetflixで配信されている韓国のサバイバルテレビシリーズ。大金を得るために命を懸けたゲームに参加する物語で、爆発的な人気を取った。

25. うっせぇわ:日本の歌手・Adoの楽曲。その刺激的な歌詞が大きな話題を呼んでTikTokSNSで急速に拡散された。

26. ウマ娘スマートフォン向けゲームアプリとPCゲーム、およびそれを中心としたメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の略称。競走馬を萌え擬人化したキャラクターが人気。

27. 推し活:自分のお気に入りのアイドル・歌手・俳優などを熱狂的に応援する活動。

28. ととのう:サウナ用語。サウナ・水風呂・休憩を繰り返す中で生まれる多幸感・陶酔感あるいはそうした状況。

29. NFT:改ざんが難しいブロックチェーン技術を使って、芸術作品の作者や所有者の情報を保証するデジタル資産のこと(?)

30. マリトッツオ:卵とバターをたっぷり使ったパンなどに切れ込みを入れてクリームを挟んだスイーツ(タイトルの写真参照)。