カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「御用納めと、うまく行かない時期の生き方」~(本年最終)皆さま、ありがとうございました 

 今日は御用納めの日、これといった儀式もなく、
 年末年始休業に入るところも増えているらしい。
 しかし私にそれは難しい。
 きちんと儀式を行い、メリハリをつけて新しい年を生きたい。
という話。(写真:フォトAC)

【御用納め】

 今日、12月28日は御用納めです。
 知らなかったのですが、官公庁の年末年始休みは「行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月13日法律第91号)」という法律で決められていて、12月29日から1月3日までを休日とし、原則として公務を行わないものとしているのだそうです。慣習だと思っていました。
 その初日の前日12月28日が「御用納め」で、その年の最後の業務日となっています。12月28日が土日に当たるときは、それぞれ12月27日、12月26日が御用納めとなります。
 裁判所関係や国会に関わる多くの機関については、同じ日程なのですが、決められている法律が異なっています。また地方公共団体の年末年始休業はそれぞれの条例で決められるよういなっていますが、これも概ね国に準じているみたいです。
 民間企業も、可能なところは12月29日から1月3日までを休業としますが、その前日は「御用納め」ではなく「仕事納め」です。

【メリハリの好きな国の変質】

 Wikipediaで調べていたら気になる一行がありました。
 2019年12月6日、豊田市は仕事納め式と仕事始め式を有給休暇取得の働き方改革として廃止すると発表。全国では長野県や滋賀県彦根市などが2018年~2019年の年末年始に廃止している

 こうやってみると日本という国は、ほんとうにメリハリの好きな国だったのだなあと思います。
 四季のはっきりした国だからでしょうか、仕事納め・仕事始め、学校だったら入学式・始業式・終業式・卒業式、そのたびに襟を正しましますが欧米はそうでもありません。入学などこれといったこともなく、ズルッと始まるようです。

 私は何となくそうしたことが嫌いで、昨日までの保育園児・幼稚園児は小学校入学式を盛大にやって「児童」に生まれ変わってもらわなくてはなりませんし、昨日まで小学校6年生は儀式を経て中学校の「生徒」になるよう、気持ちを入れ替えてもらわなくてはならないと思っています。
 しかし今や、そうしたメリハリはなくとも、子どもが自覚的に成長していくことが保障された時代なのかもしれません。現場を離れて長くなるので、私には分かりませんが。
 仕事納めも仕事始めも、始業式も終業式もない時代――個々の強い意志が求められますね。

【うまく行かない時期の生き方=土俵さえ割らなければ】

 さて、そんなこんなで私も今日を仕事納めとして、1月3日まではブログを休止したいと思います(新年の挨拶と、何かあれば書くかもしれませが)。
 多少あちこちで書きましたが、今年は私にとってそれほどいい年でもありませんでした。決定的な問題があったわけではありませんが、少しずつ引っかかる、うまく行かない部分が残る、苛立たしいこともある、そんな年でした。

 しかし長く生きていれば、そんな一年に巡り合うこともあるのです。こんな時、私は心に言います。
「土俵さえ割らなければいい」
 劣勢の力士が俵伝いにぐるぐる回っている印象です。そうやって土俵さえ割らなければ、いつか勝機はいつか見えてきます。
 あと3日。注意深く生きましょう。そして年越し行事をしっかりやって厄をすっかり払い、新しい年を迎えたいと思います。
 1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。