「とんでもない思い違いかと思ったらそうでもなかった話」~ホワイトボードの怪 

 テーブルの上の置いてあったマジック・インキ、
 見ているうちにとんでもないことに気づいた。
 「PILOT Wytebord Marker」
 ホワイ・ジャパニーズ・ピープル、ホワイ「
Wyte」。
という話。

f:id:kite-cafe:20220301194303j:plain(写真:フォトAC)

【ホワイ? ホワイトボード(Wytebord)】

 母の家でテーブルの上にあった黒いマジックペンが油性か水性か分からなくて、まじまじと見ているうちにとんでもないことに気づきました。なんとそれは「Wytebord Marker」だったのです。私はもう何十年も「whiteboard(ホワイトボード=白い板)」と思い込んでいましたのでびっくりしました。ホワイトの「Whi」が「Wy」担っているだけでなく、ボードの「boar」の部分も「bor」です(下の写真)。

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 では「Wytebord」が「白い板」でないとしたらなんぞや、ということになってGoogle翻訳にかけたら、なんとやっぱり「ホワイトボード」でした。「whiteboard」はホワイトボード、「Wytebord」もホワイトボードと言うわけです。ただし後者には「原文の言語:ウェールズ語」という注釈がつきます。何と唐突な。

 なぜウェールズ語などという特別な言語を使う、普通の英語でいいじゃないか――と思って調べたら、ここには大人の事情があって、要するに登録商標の関係でパイロット社は「whiteboard」が使えなかったらしいのです。カタカナで書けば同じ「ホワイトボード」だし、英語表記にこだわる人も多くはあるまい、といった感じでやったものかもしれません。

 

【元々とんでもない勘違いをしていることが多い】

 私がこんなつまらないことに飛び上がらんばかりに驚いたのには、特別な理由があります。かねてから申し上げている通り英語のまったくダメな私は、とんでもない勘違いをしていることがしょっちゅうなのです。

 例えばフリーマーケット。これを自由市場だと思っているから社会科の授業でも、
織田信長楽市楽座、これは言ってみればフリーマーケット・フリーギルド(*)だ!」
などと言っていたのですが、フリーマーケットのフリーは「free(自由)」ではなく「flea(蚤)」。信長が「蚤の市」を開いていたとなると、だいぶ人間が小さく見えます。
 私は「フリーマーケット」も「蚤の市」も両方知っていたのですが、同じものだとは知らなかったのです。
*ギルドは中世ヨーロッパの商人・職人組合。子どもたちには雰囲気と勢いで理解してもらう。

 同様にホテルのスイートルームは新婚向けの「甘~いお部屋(sweet room)」だと思い込んでいたら、「スイート(suite)」は「スーツ(suit)」と語源を同じくする「一揃いの」という意味でした。だからスイートルームは「複数の部屋が繋がっている客室」ということになります。これは最近の知識。

 他にも「雨天コールド・ゲーム」のコールドを「cold」だと思い込んでいて「凍るど!」などとダジャレで遊んでいたのも、実は審判に「called(宣言された)」という意味でした。そう言えば日没や点差が開き過ぎた場合もコールド・ゲーム。寒くなくても「凍るど!」というのはどう考えても変です。

 他にもとんでもない勘違いをしている言葉はいくつもあると思うのですが、思い込みが激しすぎて違和感を持つ機会もありません。
 しかし今回は勘違いではありませんでした。