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「ダ・ヴィンチがそう言った」~「モナ・リザ」が彼の最高傑作である理由

 今日、4月15日はレオナルド・ダ・ビンチの誕生日だそうです(1452年)。ダ・ヴィンチについては2004年に出版されて映画にもなった「ダ・ヴィンチ・コード」のおかげでテレビなどでも扱われることが多く、ここ数年はちょっとしたブームでしたのでさまざまなことを知る機会がありました。

 「ダ・ヴィンチ・コード」については、同じようなトリックが繰り返し出てきたり、あまりのも有名な寺院やモニュメントがうまく整合しすぎていて、読み終わるのもしんどい小説でしたが、次々と出た関連本のなかにはけっこう楽しめるものも多く、しばらくダ・ヴィンチと遊んだ気分だったのです。

 中でも一番愉快なのは、「モナ・リザ』が最高傑作であるのは、ダ・ヴィンチ自身がそう言っているからだ」というもので、私は昔からさっぱりいいと思いませんでしたので、少しうれしくなりました。ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」を含む3枚の絵を生涯手放さず、死ぬまで加筆し続けたといいます。

 また、「モナ・リザ」の背景がリザの背後でずれているように見えるが、絵を額から外して円筒形に丸くすると、反対側でつながる、といった話も愉快でした。実際、絵を切り抜いてやってみるとそうなります。
 レオナルド・ダ・ヴィンチという人は飽きっぽかったのかあれもこれも手を出し、やる割にはまとまったものをほとんど残さなかった人ですが(本業の絵だって17点しかありません)、それだけに結構遊び心はあったのかもしれません。

 ヘリコプターの設計(全日空の社章になっています)とか、黄金比の発見だとか、河川の改修だとか、ダ・ヴィンチのことを調べると、それだけでしばらく楽しめます。

 ちなみに、レオナルド・ダ・ヴィンチというのは「ヴィンチ村のレオナルド」という意味で、5歳の時から移り住んだ村の名前に由来しています。その点では「森の石松」や「清水の次郎長」と一緒です。