カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2005-01-01から1年間の記事一覧

「私の車が地球を一周しました」~ついでに、地球が直径1・5mだったらのウンチク

本日、車のトリップメータが40000kmを達成しました。1年9ヶ月での達成ですから、月1900km走っていることになります。高速ばかり走っていることもあって大きな車であるにも関わらずリッター10kmは走りますから、つかったガソリンは全部で4000ℓ、ただしハイ…

「トイレの紙は25cmまで」~一見不合理な事項にも実は理由がある

学校のきまり、あるいは伝統的に伝えられてきていることには全て合理性があります。少なくとも合理性のあった時期があります。「トイレの紙は25cmまで」 これは以前、雑誌の「学校のあきれた校則」といった特集で扱われたものですが、この校則、30年ほど…

「歯みがき週間:むし歯をなくそう」~子どもたちに私の轍は踏ませない

私は両親ともに戦前派で、歯磨きなんかしなくてもまったく虫歯にならない世代(甘いものがまったくない)でしたので家庭にも歯みがき習慣がなく、おかげで私たちの世代には歯がボロボロの人が大勢います。そしてそれゆえに、自分の子たちの歯磨き指導には異…

「子どもサポートプランの同床異夢」~不登校問題に携わる人々が集まったが目標が一致しない

昨夜は「不登校支援『チームN』 第四回C市 語る会」という会合に行ってきました。 内容は、一人の不登校生を中心に、福祉事務所のケースワーカー、フリースクールのスタッフ、中学校の自律学級担任の3者が連携しあって支援していこうとした体験発表と、後…

「M小ブランドの薦め」~本市の教育の特色の多くは本校が発祥の地

8日金曜日にC市PTA連合会・校長会共催「教育懇談会」というのをやってきました。 市P連合会というのは市内のPTAの集まりで、年2回の総会、夏休みと冬休みそれぞれに向けての連絡協議会(休みのきまりを確認し、教育委員会や警察、育成会といった機…

「自信をもって頑張ろう!」~日本の公教育は、金も人も足りないところで世界レベルを維持している

7月4日づけ朝日新聞に「義務教育世界一のカギは学校の裁量 フィンランド教育相」という記事が載っていました。 経済協力開発機構(OECD)の国際的な学習到達度調査(PISA)で読解力トップなどの成績をあげたフィンランドから、トゥーラ・ハータイ…

「暴力団と勝負をしよう!」~とういう講習を受けてきました・・・

昨日、「不当要求防止講習会」というのに行ってきました。「子どもに苦痛を与えず、ゆとりの中で十分に遊ばせた上で世界一の成績を維持せよ」といった不当な要求を防止するにはどうしたらよいか、といった講習会かと思ったらそうではなく、行政対象暴力(脅…

「再び、通知票のこと」~◎や〇・△のつけ方が案外難しい

通知票を見せられて、親がまずすることは、◎や〇・△の数を数えることです。数えやすさといった点から、少ないものに注目します(◎が5つしかないなあ、とか△が3つになったなあ、といったことです)。続いて、評定の低いのがどの項目か注目しますが、だから…

「すぐに”それ、知ってる”と言いたがる子どもたちの話」~他愛ないけど、迷惑

高校生の時のことです。友人と教室で、当時の映画に出ていた二人の女優さん(二人とも典型的な二世俳優で、父親はヘンリー・フォンダとタイロン・パワーです)について、どっちが可愛いかといった話をしていました。そこへ通りかかった別の友だちに、「ねえ…

「昨夜、学校評議会が開かれました」~秘密会ではないのでご報告を・・・

先生たちに周知しないと動かないことだと徹底しようという気になりますが、自分たちが知っていれば何とかなるようなことについてはどうしても連絡が疎かになりがちです。例えば昨夜の学校評議員会、出席は校長・副校長だけですから充分な連絡をしませんでし…

「そろそろ通知票の時期ですが・・・」~所見欄の書き方

そろそろ通知票のことを考える時期になってきました。先生方は通知票の所見欄について、どのような指導やアドバイスを受けてきたでしょうか?(私は、受けた記憶自体がありませんが・・・) かつて私の息子が次のような所見を書いてもらったことがあります。…

「ゾンビの法則」~当たり前にやっている授業法に名前をつけて浸透を図る

土曜日にK小学校の公開授業を見てきました。御存知の通り、K小の「売り」は、本読み計算と〇つけ法、復唱法です。 本読み計算は計算ドリルを読み上げる方法、 〇つけ法は全ての児童のノートに〇をつけて評価・確認・支援を行う法、 復唱法は児童の発言をそ…

「心の教育をする」~道徳のめざすところは”かくありたい”

道徳の授業を行うのはなかなか気の重いことです。理由の一つは教材を見つけにくいこと、もうひとつは指導書のない世界ですので、授業の運びに自信が持てないこと、三つ目は算数や国語と違って定着の度合いが計りにくいこと、その当たりかと思います。 しかし…

「心の教育はしない」~事件の現場でしているようでは遅い

何か生徒指導上の問題が起こった時、よく「心の教育をしなさい」とか「命の教育をしなさい」といった言い方をします。けれど私は不賛成です。問題行動に際して「心の教育」はしてはならないのです。 なぜなら「心」を問題にした場合、「あなたの心がゆがんで…

「基礎学力とは何か」~学力向上フロンティア拠点校事業から

「学力向上フロンティア拠点校事業第1回〇〇推進地区協議会」というのに行ってきました。「学力向上フロンティア拠点校事業」というのは文部科学省の指定を受け、県内の10小学校、5中学校を拠点に、学力向上を目指していこうとする事業で、本年度からの…

「防衛的になる学校の危機管理」~とにかく問題を起こさなければいいという方向に、追い込まれる

校庭の遊具が6個(回旋塔、ふたつの空中シーソー、三つの丸太平均台)も撤去されてしまいました。危険といえばブランコも登り棒も危険ですから、全ての遊具が校庭からなくなってしまう日も遠いことではないのかもしれません。何でも学校に責任を負ってもら…

「無言清掃のアイデア」~どうしたら黙って作業ができるか、教えてください

昨日、久しぶりに清掃時の校内巡視をしました。そしてその静かなことにびっくりしました。 2階・3階はパーフェクト。1階も「あれ? 声がするかな?」という感じで、全体的な印象は98点といったところです。 無言清掃の決め手は役割分担と気働きです。役…

「教員不祥事」~気をつける要点

職員の不祥事に関する記事は毎日のように新聞紙面を飾っています。校内で小4男児ひかれ死亡 清掃中、教諭の車に 21日午後1時55分ごろ、栃木県上M町の町立M小学校敷地内で、4年生のS君(9つ)が同小のK教諭(48)の乗用車にひかれ、搬送先の病…

「勉強について子どもにやる気を出させるにはどうしたら良いのでしょう?」~結局、自分のための勉強は行き詰まる

進路指導はもちろん決めての一つです。医者になるため、弁護士になるため、といった目標を持たせることは「何のため」の重要な答えです。小学生だからとは言わず、今から将来の職業について話しておくことには意味があります。けれど、全ての教科が、つきた…

「体験の経験化」~見ているようで見ていない

今日は夏至です。東京での数字ですが、本日の昼時間は14時間35分、夜は9時間25分ということになります。ただしこれは太陽が昇って沈むまでの時間であって、明るさのある時間は更に1時間以上延びます。 冬至は同じく東京で昼9時間45分、夜14時間15分。なんと…

「学校のアカデミズムと三つの難問」~学校には品格が必要だ

先週の土曜日は午前中息子の小学校のPTA作業、午後は娘の高校の学年PTA・講演会・学級PTAと丸一日子どもの孝行でなかなか大変でした。 息子の学校の校長は私の前任校で教頭をしておられた方で、一年だけご一緒させていただきました。その後校長とし…

「授業参観に行ってきました」~ 課題、黒板に絶対、絶対、絶対、絶対、絶対書いてくださいね

昨日、近隣のT小学校に行ってきました。全クラスの授業参観というのがあって全てのクラスを見学してきました。他の先生たち、特に中学校の先生たちは「みんなよく勉強しているね、うらやましいなあ」などとおっしゃっていましたが、私はまったく感心しませ…

「公開参観日に」~その時間に何をすればいいのか分かる板書

遅くなりましたが、「公開参観日」ご苦労様でした。2時間に渡って各教室を回りましたが、どのクラスも活気のあるよい授業だったと思いました。ただ、ふと気になったのは『板書はこれでいいのかな?』ということです。学習問題、あるいは課題の書かれている…

「どもに美しい生き方をさせる」~所作②

保護者の方に、「お子さんに、どんなふうに育って欲しいとお思いですか?」と聴くと、まず確実に「他人に迷惑をかけない」が出てきます。さらに突っ込むと「自由に、のびのびと」という事が出てきますが、たいていはそれで終わりです。「それ以外に大事なこ…

「立ち振る舞いの美しい人」~所作①

先日開かれたある会で前副会長のN先生のお話をうかがいました。今年は閑職にあられるようで、「今の私は『燃え尽き症候群』、妻は『亭主在宅ストレス症候群』」などとひとしきり笑わせた後、いくつかのお話をされました。その中で一瞬『所作(しょさ)』と…

「学習ボランティア」~いろいろ面白い試みがなされそうです

先日来、5年生が家庭科、6年生理科、3年生国語(書写)と学習ボランティアがたくさん入っています。家庭科での学習ボランティアは今年初めてかと思いますが、担任から「とにかく手がたくさんあることはありがたかった」といった感想が聞こえてきています…

「数字で示す」②~国際数学・理科教育動向調査(IEA)

学力問題ではしばしば昨年12月15日に発表された「国際数学・理科教育動向調査」の結果が引用され、日本の子どもの学力低下ははっきりと示された、ということになっています。しかしどうでしょう? 当時、産経新聞が「韓国が参加した中学校では数学・理科とも…

「ガバナビリティ(被統治能力)」~子どもたちはまず聴かねばならない

ガバナビリティという言葉があります。 10年、阪神大震災に際して「村山首相のガバナビリティには問題がある」といった言い方で使われ始めました。統治能力という意味です。しばらく流行語のように使われていたのですが、ほどなくアメリカ大統領ビル・クリ…

「素直でない子には、先はない」~お茶を買える女の子になりなさい

街中をドライブ中のカップル、どうやらケンかをしたらしく、助手席の女の子が憤然とドアを開けて車を降り、走り去ってしまいます。男性は困ってしばらくボンヤリとしていますが、ほどなく女の子は二本のペットボトルを手にして戻ってきます。「お茶、買って…

「国民総所得(GDP)に占める教育費の割合」~日本は世界で最も教育に金をかけない国のひとつ

先週の土曜日、校長先生が出席された講演会で、「先生たちは、教育がいかに大変かを、具体的な数値をもって示せ」といった話があったそうです。そこで、ブログに書くことに困った日は(例えば今日ですが)、そうした数字を示してみたいと思います。 今日は、…