カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「再び、通知票のこと」~◎や〇・△のつけ方が案外難しい

 通知票を見せられて、親がまずすることは、◎や〇・△の数を数えることです。数えやすさといった点から、少ないものに注目します(◎が5つしかないなあ、とか△が3つになったなあ、といったことです)。続いて、評定の低いのがどの項目か注目しますが、だからといって「わり算」や「作文」とかいったことに特に手を打つわけではありません。せいぜいが「次は頑張れよ」で終わりです。ただし特別な場合は違います。

 いつも自分の子どもの話題で申し訳ないのですが、私はかつて息子の図工の評定が気に入らず、電話こそしませんでしたが担任に対して頭の中で「?マーク」をつけたことがあります。絵画の評定が〇だったのですが、その学期、息子は郡展に入選して絵が郡内を巡回していたのです。郡展自体は大したものではありませんが、それで〇なら、◎をもらった子たちはどういう子なのでしょう? 仮に「作品はよかったが授業態度が悪すぎて・・・」ということなら、所見欄に一言あってしかるべきでしょう。

 では、◎か〇なのか、迷ったら◎にしておけばいいかというとそういう訳にもいきません。次の年、今度は掃除に関する項目でもらった◎が不満で「?マーク」は3倍くらいになります。その1ヶ月ほど前、ちょっとした事件の報告とともに、清掃の態度がひどく悪いと電話連絡を受けていたからです。これなどは△で十分です。おそらく担任は深刻に考えていなかったのでしょうが、親は個人的に誉められたこと叱られたことは、忘れてはいません。
 評定で迷ったら、親を納得させる事実があるかどうか、もう一度確認してください。