カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2005-01-01から1年間の記事一覧

「みんなの前で叱られる・みんなの前で誉められる」~その時、それぞれの子は何を感じているのだろう

【みんなの前で名指しで叱る】 クラス内で騒ぐとか私語をするとかで名指しで叱られる児童がいます。全員の前で叱られるわけですから一種のさらし者で、それだけ余計に深い反省がなされるような気がします(モウ、二度ト コンナ目ニ 会イタク ナイ・・・)。…

「子どもといることが少しも楽しくない、ただ苦痛なだけの親がいる」~心の隅に置いておきましょう

運動会の二日ほど前、夕方の校内を見回りしていると、1年2組から音楽が聞こえ、見ると森孝子先生と小平彩子先生が「ひびけ!K校っこ太鼓!!」の練習をしておられました。踊りに合わせて太鼓をどう叩くか、という練習だったと思うのですが、それが実に楽…

「9月もあと十日ほどです」~来月になれば何が変わる?

「9月30日と10月1日は天と地ほどに違う」と、子どもたちに話したことがあります。「何が違うと思う?」 『秋になる』 「そんなにはっきりと変わりません」『衣替えになる』 「でも『天と地』ほどではありません」『ひとつ年上になる』 「それは誕生日…

「自分が他人の役に立っている、確かな繋がりを持っていると完信じられる時間」~組体操の練習を見ながら思ったこと。

一人で自由にのびのびと生きることは人生の喜びです。しかしそれとはまったく対極的なところにも人間の本源的な喜びがある、そんなことを思いました。それは集団の中の一齣、全体の中の1パーツとなって仲間を支える、という喜びです。 例えば5段のピラミッ…

「返事をするということ」~ハイは素直さの表現

昨日、組体操の練習を見ながら、とても感心したことがあります。それは先生の指示にいちいち「ハイ!」と大きな声をそろえ答えていたことです。世間では俗に「ハイ、ハイと何でも先生の言う通りにしているようではダメだ」といった言い方がありますが、とり…

「運動会目前」~目標とここまでに成し遂げたことを明らかにしてあげましょう

運動会まで今日明日2日間となりました。今日まで何ができるようになって、今日明日二日間で成し遂げなければならないことが何か、子どもたちの前に明らかにしておきたいものです。子どもというものはすぐに忘れてしまいますから、つい1ヶ月前、つい1週間…

「思いついたことをメモしておきます」~お知らせ、気がついたこと、お願い

ぶどう棚なのぶどうがたわわに実って、胸に苦しいほどの薫りを振りまいています。今日、牛村先生が収穫してくださる予定だったらしいのですが、消毒が入ってしまい、そういうわけにはいかなくなりました。 消毒はアメシロ対策です。今年は昨年ほどではありま…

「三つの難問」~常に子どもたちから突きつけられている三つの問題

「女王の教室」というTV番組が評判になっています(土曜夜9時)。 鬼のように恐ろしい阿久津先生も、どうやら「子どものことを真剣に考えるいい先生」ということになりそうですが、これを契機に「ウチの先生もメチャ怖いけど、本当はいい先生なのかもしれ…

「投票には行かれましたか?」~行かなかった3割のアホの仲間にならないために

総選挙(衆議院議員選挙は参議院と違って議員の総入れ替えですので、そう言います)が終わりました。 本県の投票率は70数%でした。 もう何十年も前のことですが、学生だった私は、自分が行かなかった選挙の結果を見ているうちに、80%を越える投票率(当時…

「机上の論理」~机の表面はその人の事務能力を示す

県内の小中高等学校の職員室で、最も机上整理が行き届いているのはK大附属中です。なぜ「最も」と言いきれるかというと、それは「机の上に何もない」からです。これ以上の机上整理はありません。 ではなぜそんなに机上整理が徹底しているのかというと、附属…

「大切なこと」~道徳の研究授業から

森孝子先生には大変御苦労いただきました。研究会では言い損ねてしまいましたが、1番の感想は「こういう授業を年間35回行えば、絶対に良い子が育つ」ということです。その都度その都度が昨日のような質の高い授業である必要はありません。しかし1年が終…

「台風と選挙」~改めて子どもたちに注目させてください

台風14号(ナービー:韓国語で「蝶」)が近づいています。 時速15km~20kmと自転車並のスピードですが、ジワジワと日本列島に近づいてきます。速度が遅いのは、台風の左(西)側と正面に高気圧があるからです。高気圧は北半球では右巻きの噴出す風です…

「昨日、昭和29年度同窓会がありました」~驚くべきこの学校の前身

昨日、昭和29年度卒業生たちが学校を訪れてくれました。皆、いいおじいちゃん、おばあちゃんです。 前の晩、S市で花火大会を見、日曜日は本校からT博物館へというのが今回のコースだそうです。同窓会は中学卒業よりずっと続いていると聞きました。 朝、…

「自由にのびのびと」~中3の子どもが「自由でのびのびと」あるためには大変な実力が必要

昨日、「他人に迷惑をかけず、自由にのびのびと」というお話をしました。正確に言うと、「他人に迷惑をかけず、小学生の間くらいは自由にのびのびと」ということになります。「小学生の間くらいは」と限定的なのは、中高生になっても「のびのび」やっていら…

「美しく生きる」~道徳の優れた半面

「どんなお子さんに育てたいですか?」と親に問うと十中八九、「他人に迷惑をかけず、自由にのびのびと」という答えが返ってきます。しかし、子育ての理念がこれしかないと、未成年の喫煙も飲酒もそれどころか援助交際も押さえきることは難しくなります。ど…

「低学年水泳まとめの会がありましたが・・・」~親たちの応援の声があまりにも少ない・・・

1年生の部が終わって職員室へ戻ってこられた森孝子先生が、なんとなく釈然としない面持ちで「子どもが、端から端まで泳ぎっても、拍手がないんですよ」・・・・・・・ シーズン初めの、まだ水に顔をつけられないところから指導をはじめ、子どもの成長を毎日…

「運動会原案を見ながら・・・」~何を目標にするのか

学校以外のさまざまな場所で、さまざまな形で子どもは学んできます。したがって教育は学校のみで行われるものではありませんが、「意図的教育」ということになるのと、行っているのはほとんど学校だけに限られてしまいます。したがって学校で行われる教育は…

「最近気になったニュースを上げておきます」~指導力不足教員と全国学力テスト

指導力不足、最多566人=昨年度、教員377人が研修−文科省[時事通信 8月9日] 授業や生徒指導をめぐり、都道府県・政令指定都市の教育委員会から「指導力不足」と認定された公立学校の教員が、昨年度は全国で566人に上ったことが9日、文部科学省のまとめで分…

「台風はなぜ左巻きなのだろう?」

台風はあっけなく去ってしまいました。今回の台風は「マーワー」という名前で、マレーシア語で「バラ」という意味だそうです。 さて、「なぜ台風は左巻きなのだろう?」。子どもに聞かれて答えられず、何年も困っていたのですがさすがインターネット時代、ネ…

「絶対に許さないということ」~それをしたら子どもはどういう目にあうの?

ときおりマスコミなどで「教師はいじめを絶対に許さないという毅然とした態度を示さねばならない」といった論調を見かけることがあります。ところがこの「絶対に許さない」には、よく分からないところがあります。 世間の人々やマスコミは、もしかしたら先生…

「生きていくための居場所」~その子が必要とされるクラス、クラスに必要とされるその子

夏休みにマリー・ローランサン美術館に行ってきました。規模の割りに入場料の高いのにはあきれましたが(1500円)、そこで私は、若い頃慣れ親しんだ懐かしい詩に出会いました。 鎮 静 剤 マリー・ローランサン 堀口大學 訳 退屈な女より もっと哀れなの…

「親子作業、ご苦労様でした」~学校がきれいになりました

昨日は親子作業ご苦労様でした。除草も進み、校庭もずいぶん美しくなりました。側溝の泥上げも大変だったようですが無事済みました。学習林の作業は、ビーバーの数が少なく、大変だったようですが、これも順調に終了したようです。 タイヤ跳びのタイヤも、整…

「紹介します」~これまでもらった賞状

昨日,校長先生より紹介のあった賞状は以下の通りです。ホールに掲示してありますので紹介してください。 (以下、略)

「新学期が始まりました」~改めて、がんばりましょう。がんばらせましょう

かつて「不登校の子がやりなおそうと思う時」という話を聞いたことがあります。それによると、新学期・元旦・誕生日、そして意外なことに「節分」も都合の良い日なのだそうです(邪を払って出直す)。どんな子も、ここ数日は新しい気持ちで出発し直そうと考…

「終業式」~1学期、ご苦労様でした

長い1学期、ご苦労様でした。ノビ太のきらいな6月を中心に、一学期は休みも極端に少なく、印象としては2学期よりもずっと長いような感じですが、ようやく終了です。この1学期を通じてつくづくと感じさせられたのは本校の児童と教員集団の実力の高さです…

「バンヤン」~台風には名前がある

台風7号が近づいています。今後の動きによっては本日の下校、明日の登校については何らかの措置を考えなければならないかもしれません。 今回の台風7号には「バンヤン」という名前がついています。香港から提案された名前で、木の種類だそうです。 台風に…

「今後の不登校対応はどうあるべきか」~今ごろになって”不登校に登校刺激も大切”だなんて!

タイトルは、ある教育雑誌の論文の題名です。 平成4年に当時の文部省が「登校拒否(不登校)について」と題する報告書を出し、それまでマスコミや「不登校の会」などによって盛んに訴えられていた「登校拒否には登校刺激を与えないのが一番」「担任の家庭訪…

「義務教育を4・3・2年に」~品川区の取り組みに注目!

義務教育を4・3・2年に 来春から東京・品川区 [共同通信 7月13日] 東京都品川区教育委員会は13日までに、すべての区立小中学校計58校で2006年度から、義務教育を4年間(小1−小4)、3年間(小5−中1)、2年間(中2−中3)に分けた教育カ…

「ADHDかもしれない」~不安を持つ保護者との話し合い方

LDだのADHDだのといった言葉が一般の社会にもずいぶん浸透し、保護者の中にも「ウチの子もADHDではないのかしら?」とう不安を持つ家庭もちらほら出ています。お家の方としては担任から強く否定してもらいのが一番よいのでしょうが、心理学や精神…

「銃の密売はやめよう!」~ウチの息子が授業で制作したポスターのコピー

恥ずかしながら私の息子(小6)が、今学期、図工の時間に描いたポスターのキャッチコピーです。「おい、こんなの描いたの、他にいるのか?」と訊ねたら「〇〇ちゃんは『人殺しはやめよう』、XXちゃんは『自殺はやめよう』・・・・」・・・子どもの前で担…