往路は歴史と文学の旅 帰路は震災を想う旅
かなりまじめな旅行のつもりだったが事故は起こる
「そんなアホな」と思うことの往路4連発!
『知らなければ観光地ですらない』
『制限速度120㎞/hの不満』
『Uターンを2回』
『寝室 奇抜』
という話。
かなりまじめな旅行のつもりだったが事故は起こる
「そんなアホな」と思うことの往路4連発!
『知らなければ観光地ですらない』
『制限速度120㎞/hの不満』
『Uターンを2回』
『寝室 奇抜』
という話。
【知らなければ観光地ですらない】
結婚式に招かれて岩手に行くのに一気に行けないので中継地ということで決めた秋保温泉、決め手は「宿はできれば高速インターからあまり離れていないところ。温泉が趣味の妻のことを考えると源泉かけ流しの風呂がなくてはなりません」と以前、書きました(「行きたいところが多すぎて立てられなかった旅行計画が、一発で決まってしまった話」 - カイト・カフェ)。今はネット社会。木曜日ということもあって前日予約なのにあっという間に手続きができました。しかもかなり格安。
夜のチェックインで景色もわからず(翌朝見ても大したことはなかった)、部屋は煙草のにおいが残っていて多少の不満はありましたが、泉質はなかなかなもので料金を考えればまずまずです。
以上、感想、終わり。中継地に選んだ温泉なんてそんなものです。
ところが旅行から帰ってきて「秋保温泉」に一泊したというと会う人会う人、「いいところに泊まったな」「え? 秋保温泉? どうだった?」と、みんな知っているのです。
「秋保大滝、見たかい?」「なんか有名な渓谷があったよね」・・・全部わかりません。
後で調べると、けっこうな有名温泉で、
「秋保温泉(あきうおんせん)は、宮城県仙台市太白区秋保町湯元(旧国陸奥国、明治以降は陸前国)に位置する温泉である。仙台都心からも近いため、宿泊のみならず、日帰り入浴にも利用されている。同じ宮城県の鳴子温泉、福島県の飯坂温泉とともに奥州三名湯の1つとして数えられる。また古くは『名取の御湯』と呼ばれ、兵庫県の有馬温泉や愛媛県の道後温泉と並んで『日本三名湯』の1つに数えられた」
「秋保大滝(あきうおおたき)。国の名勝に指定されており、日本の滝百選の1つにも数えられる。諸説あるが『日本三大名瀑』あるいは『日本三名瀑』の1つに数えられることがある」
(以上、Wikipedia)
なぬ?
「磊々峡(らいらいきょう)。仙台市の中南部,秋保温泉のある河岸段丘を名取川が下刻してできた約 1kmの長さの峡谷で,石英安山岩質角礫凝灰岩の甌穴 (おうけつ) と奇岩怪石がすばらしい。温泉入口ののぞき橋からの眺めがよい」
(コトバンク:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
なぬ? なぬ? なぬ?
そろって4時半には目を覚ましている夫婦。朝食までに2時間もあったのですから文字通り「朝飯前」の仕事だったのに、「日本三名湯」の感慨も味合わず「日本三名瀑」「磊々峡」も見ないで帰ってきてしまった!
【制限速度120㎞/hの不満】
東北自動車道の花巻南インターを過ぎたら見慣れない道路標識に出会いました。
これです。
一方、左の車線は大型貨物など80km/h制限の車が走っていますから、こちらに身を寄せると遅すぎます。
そこで私も120km/hで走らざるを得ないのですが、困ったのはクルーズコントロール(速度を一定に保つ機能)が利かなかったことです。
120km/hで継続的に走らせようとして初めて知ったのですが、古い車(と行っても6年目)で120km/h走行というのは予定していなかったらしく、120km/hに設定しようとすると数字が112km/hまで落ちてきてしまうのです。おまけにハンドル操作サポート(同一レーンをずっと走ってくれる機能)も連動していて、時速112km/hを越えると切れてしまいます。
旅行の帰路は、ひとりで600km以上走って帰宅したと自慢たらしく言いましたが、実は前の車に合わせて速度を変えてくれる“追従型クルーズコントロール”と“ハンドル操作サポート”に頼り切っての運転で、実際には前を向いて異常がないか確認していただけなのです(理屈上は心筋梗塞か何かで死んでもきちんと走り続けるので)。
花巻南ー盛岡南間、全行程で最もストレスフルな27kmで、こんなのはやめてもらいたいと本気で思いました(「新車を買え!」か?)。
これです。
一方、左の車線は大型貨物など80km/h制限の車が走っていますから、こちらに身を寄せると遅すぎます。
そこで私も120km/hで走らざるを得ないのですが、困ったのはクルーズコントロール(速度を一定に保つ機能)が利かなかったことです。
120km/hで継続的に走らせようとして初めて知ったのですが、古い車(と行っても6年目)で120km/h走行というのは予定していなかったらしく、120km/hに設定しようとすると数字が112km/hまで落ちてきてしまうのです。おまけにハンドル操作サポート(同一レーンをずっと走ってくれる機能)も連動していて、時速112km/hを越えると切れてしまいます。
旅行の帰路は、ひとりで600km以上走って帰宅したと自慢たらしく言いましたが、実は前の車に合わせて速度を変えてくれる“追従型クルーズコントロール”と“ハンドル操作サポート”に頼り切っての運転で、実際には前を向いて異常がないか確認していただけなのです(理屈上は心筋梗塞か何かで死んでもきちんと走り続けるので)。
花巻南ー盛岡南間、全行程で最もストレスフルな27kmで、こんなのはやめてもらいたいと本気で思いました(「新車を買え!」か?)。
【Uターンを2回】
車が古いといえばナビゲーションシステムの情報が古いのにも困りました。結婚式の前日泊に予定していたホテルに、ナビが表示した地下駐車場がなかったのです。地下へ向かう入り口はあったのですが業務用で一般車は入れません。
何か見落としたのかもしれないと思っていったん離れたところから再突入を図ったのですがやはりだめ。市街地で簡単に車が止められないのでかなり離れた場所まで行ってそこからホテルに電話をかけると、
「ああ、地下駐車場は現在使われてはおりません。ホテルに隣接する平地の駐車場がありますので、そちらをお使いください」
「どのように行ったらいいんでしょう?」
「線路を越える緩やかな坂を下ってきませんでしたか?」
「ああ、下りました」
「もう一度そこまで戻って、坂を下り切ったところの信号を右折して下さい。そしてそのまま行くのではなく、右折の形でUターンします」
「右折のままUターン? ハイ」
「そのまま進んで最初の信号でさっきと同じように右折でUターンします」
「あの、すみません。Uターンして行った先でUターンしたらまた元に戻っちゃいません?」
「大丈夫です。戻りません」
正直を言うと最初の「右折でUターン」のあたりからすでにチンプンカンプンだったのですが、UターンにUターンを重ねても「大丈夫。戻りません」と断言されたのでは話になりません。面倒くさいので、
「わかりました、やってみます」と言って電話を切りました。
しかし実際に「緩やかな坂を下ったところの信号でUターン」をしてみるとそのアホさ加減がわかります。それに、
《信号機のある交差点内でのUターンって、基本的に交通違反じゃないのか?》
UターンにUターンを重ねれば元に戻ってしまうのも当たり前です。
そこでホテルマンの言うことを無視して、もう一度ナビの言いたかったことを考えながら何回か挑戦しているうちにようやくわかったのです。線路を越える高架橋の坂を降りたら、右に回り込むようにしてその高架橋の下をくぐるのです。
ホテルマンはせめてこう言うべきでした。
「駐車場の入り口はホテルの東側にありますが、前の道路が北向きの一方通行なので坂を下りてそのまま入ることができません。お車は北に向かって坂を下りますよね。そうしたら坂の下の信号から右回りにぐるっと回り込む感じで高架橋の下をくぐり、ホテルの東側に寄せてください。駐車場の入り口はすぐに見えるはずです」
何か見落としたのかもしれないと思っていったん離れたところから再突入を図ったのですがやはりだめ。市街地で簡単に車が止められないのでかなり離れた場所まで行ってそこからホテルに電話をかけると、
「ああ、地下駐車場は現在使われてはおりません。ホテルに隣接する平地の駐車場がありますので、そちらをお使いください」
「どのように行ったらいいんでしょう?」
「線路を越える緩やかな坂を下ってきませんでしたか?」
「ああ、下りました」
「もう一度そこまで戻って、坂を下り切ったところの信号を右折して下さい。そしてそのまま行くのではなく、右折の形でUターンします」
「右折のままUターン? ハイ」
「そのまま進んで最初の信号でさっきと同じように右折でUターンします」
「あの、すみません。Uターンして行った先でUターンしたらまた元に戻っちゃいません?」
「大丈夫です。戻りません」
正直を言うと最初の「右折でUターン」のあたりからすでにチンプンカンプンだったのですが、UターンにUターンを重ねても「大丈夫。戻りません」と断言されたのでは話になりません。面倒くさいので、
「わかりました、やってみます」と言って電話を切りました。
しかし実際に「緩やかな坂を下ったところの信号でUターン」をしてみるとそのアホさ加減がわかります。それに、
《信号機のある交差点内でのUターンって、基本的に交通違反じゃないのか?》
UターンにUターンを重ねれば元に戻ってしまうのも当たり前です。
そこでホテルマンの言うことを無視して、もう一度ナビの言いたかったことを考えながら何回か挑戦しているうちにようやくわかったのです。線路を越える高架橋の坂を降りたら、右に回り込むようにしてその高架橋の下をくぐるのです。
ホテルマンはせめてこう言うべきでした。
「駐車場の入り口はホテルの東側にありますが、前の道路が北向きの一方通行なので坂を下りてそのまま入ることができません。お車は北に向かって坂を下りますよね。そうしたら坂の下の信号から右回りにぐるっと回り込む感じで高架橋の下をくぐり、ホテルの東側に寄せてください。駐車場の入り口はすぐに見えるはずです」
【寝室、奇抜】

これでは休まりません。
翌朝目を覚ますと、妻は二段重ねの枕のうち一つを私との間に立て、顔が近づかないようにしていました。そんなことをしなくても絶対に越境なんかしないのに、ね。