カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2024-01-01から1年間の記事一覧

「フキノトウの思い出」~春になると、小さなころの息子を思い出す

家の畑にフキノトウが顔を出した。 今年は例年より早く気づき、花の咲く前に収穫できた。 フキノトウには思い出がある。 人生で初めて、自分の子に教えてもらったことだからだ。という話。(写真:SuperT) 【フキノトウ(蕗の薹)】 裏の畑の柿の木の根元に…

「2月29日の話」~意外と知られていないこの日のウンチク

今日は4年に一度しかやってこない特別な日。 それすらも知らない子どもたちが大勢いるから教えてあげよう。 4年に一度は100%確実なわけじゃない。昔は2月が12月だった。 この日生まれはいつ齢をとるの? この日生まれの有名人は?という話。(写真:フォト…

親に頼まれたからと言って、遠足の先々で、教師が水やらお茶やらを買ってあげてはいかんだろう。

「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「与謝野晶子がゲーテを一蹴するマンスプレイニングの話」~ブランド名の由来とマンスプレイニング③

男性が、若い女性や子ども相手に蘊蓄(ウンチク)を垂れるハラスメント、 それをマンスプレイニングというらしい。 しかし昔から男の子は知ったかぶりと相場が決まっているではないか。 与謝野晶子なら軽く一蹴するところだ。という話。(サンティアゴ・ルシ…

「チョコのゴディバとピーピング・トムの話」~ブランド名の由来とマンスプレイニング②

バレンタインデーに義姉からチョコレートを贈られた。 6粒入り3456円。一粒576円。豚に真珠、猫に小判。 しかしそれにしても「ゴディバ」っておいしそうに聞こえるか? そこで調べると面白い話が出てきた。という話。(ジョン・コリア「ゴダイヴァ夫人」(部…

「『NIKE』はやっぱり『ニケ』でいい」~ブランド名の由来とマンスプレイニング①

有名ブランドのおさがりを、義姉が次々送ってくる。 だから私はけっこうブランドに詳しい。そして調べる。 「ビトン」「ディオール」「フィラ」「アディダス」って何だ? 「NIKE」はやっぱり「ニケ」だろう?という話。(写真:フォトAC) 【ボクがブラ…

「また詐欺に引っかかりそうになる」~やはり教員は世間知らず(お金に関しては)

妻がネットで買い物をし、その支払いに郵便局に行った。 しかし局員が言う。「外国人名義の口座ですが大丈夫でしょうか?」 妻が連絡を取り合っていたのは日本企業の日本人担当者、 怪しい!という話。(写真:フォトAC) 【やはり教員は世間知らず(お金に…

「子どもの体の老化が始まっているから体操をしようって・・・昔の学校に戻すだけでいいじゃない」~子どものロコモティブシンドロームの話

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「『今は昔』と言えばなんでも通る・・・かもしれない(令和今昔物語)」~「不適切にもほどがある」が突きつけるもの③

ただ浮かれ騒いでいたような昭和後期。 ひたすら真面目でコンプラ重視の現代。 まったく違うように見えて根は同じだ。 きっとまた揺り戻しがある。という話。(写真:フォトAC) 【1986年、最悪のバラエティ】 「不適切にもほどがある」(TBS系列:金…

「見かけほど自由でも奔放でもなかった昭和バブルの話」~「不適切にもほどがある」が突きつけるもの②

ドラマが揶揄してみせる昭和後期の風俗。 しかし見かけほど自由で奔放だったわけではない。 当時の流行歌にみるセクハラもパワハラも、 それぞれ時代の宿命を背負っていたのだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ふてほど」にみる“性”の問題】 「不適切にも…

「繊細な、あまりにも繊細な・・・」~「不適切にもほどがある」が突きつけるもの①

TBSのドラマ「不適切にもほどがある」の評価が高い。 特に10代の女性と50代以上で評判のこのドラマ、 私たちが夢中になるのはあまりにも鮮やかに、 私たちの不審と不安を表して見せたからだ。という話。(写真:フォトAC) 【「ふてほど」圧勝】 2024…

「徂徠訓:上に立つ者、ひとを導こうとする者の心得」~今日は徂徠の誕生日です

今日は荻生徂徠の誕生日。何をした人なのかよく分からないが、言った言葉の重みは分かる。偉人の言葉は、今も深い。という話。(写真:フォトAC) 【歴史を学ぶ意味くらいは学んでおこう】 大学入試の社会科は日本史で受けました。中学校の教員としては社会…

「超難問=答えのない問題と答えのありすぎる問題」~子どもたちに正しい悩み方を伝授しよう②

ここにはいない仮想の生徒たちに向けて、どうしても答えの出せない問題への答えの出し方、正しい悩み方について、話しかけている。という話。(写真:フォトAC) 【下手の考え休むに似たり】 私の父は武骨な実務家で、夢を語るとか、思いを語るとかいうこと…

「プログラミング学習充実のため、中学校技術科はすべて正規免許を持つ教員にするようだ。非免許で教えていいのは他の教科だけだという」~ナメられたものだ。

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「バレンタインデーに問題解決の方法を考える」~子どもたちに正しい悩み方を伝授しよう①

何となく今朝は、昔を思い出して子どもたちに語りかけたい気分。このさき思いつめて生きて行きそう子どもたちに、正しい悩み方を伝授しよう。という話。(写真:フォトAC) 【バレンタインデーですね】 みなさんおはようございます。 今日は何の日か、もちろ…

「沖田✕華はいかにしてあの表現力を獲得したのか」~NHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」を見て

NHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」。難しい人間関係の綾が織りなされていく。しかし原作者はどうやってあの表現力を手に入れたのだろう。典型的なASD(自閉症スペクトラム障害)だったはずなのに。という話。(ゴッホ「カラスのいる麦畑」) 【NHK土曜ドラ…

「文科省は授業時間を5分ずつ削ってドリルなどの時間を生み出すつもりらしい」~働き方改革に使ってもいいけど覚悟は学校でしろよということなのかもしれないが

キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

「地頭(じあたま)が良くなくちゃ、勉強なんて楽しいはずがない」~学力エリートたちの話を聞きながら

超一流大学出身者の話を聞いて思った。 彼らはよく勉強したから成績が良かったわけではない。 成績が良かったからよく勉強するようになったのだ。 地頭(じあたま)がよくなくちゃ、勉強なんて楽しいはずがない。という話。(写真:フォトAC) 【「さんま…

「キーがいちいち引っかかって動きの鈍いキーボードの直し方」~シリコンスプレーはすごい

純正なのにかなりいい加減なコンピュータのキーボード。 キーが繰り返し引っかかってたいへんなストレスだった。 しかしここに救世主あらわる。 私は家じゅうにシリコンスプレーをかけまくった。という話。(写真:SuperT) 【キーボードが若ハゲ】 購入した…

「大雪が降って露わになる人間関係と現代の家柄」~それぞれの家のそれぞれの雪かき

田舎と言っても、必ずしも近所づきあいが深いわけではない。 特に昭和以降の新興住宅街の雰囲気は、都会と同じだ。 面倒を理由に日ごろの付き合いを疎かにして――、 しかしだから、いざというときには困る。という話。(写真:フォトAC) 【向こう三軒両隣…

「ボンボリはなぜ”雪洞”と書くの?」~本物の雪洞に明かりを入れてボンボリにしました

久しぶりの大雪。 塀に降り積もった雪に、穴を開けてローソクを立てた。 ほんのりと明るい燈明がともる。 もしかして、これが雪洞(ボンボリ)の語源なのか?という話。(写真:SuperT) 【雪洞に明かりを入れてボンボリにしました】 今年は暖冬で、このまま…

「『光る君へ』:百人一首の人々」~大河ドラマのこれまでにない見方

大河ドラマは文化の継承、視聴率など気にする必要はない。 そのうえ平安中期はこれといった事件もないから、 ドラマは自由に進むだろう。 だが、私たちは意外とこの時代の人々に詳しいのだ。という話。(写真:フォトAC) 【NHK大河ドラマには特別な役割があ…

「異端の主人公たち=昭和人とASD(自閉症スペクトラム症)」~2024年の冬ドラマ、私はこれを観る

2024年冬ドラマが始まっている。 玉石混交をどう選りすぐって良き番組に出会うか、 今期は何を観ていくか。 そこで見えてきたのが異端の人々の物語。という話。(写真:フォトAC) 【2024年の冬ドラマ、私はこれを観る】 2024年の冬ドラマ。1月…

「高齢者のケガからの復帰、どこまでを望むか、どこまでが望めるか」~飲み会ひとつで始まったいくつかの事件④

母の最期、終の棲家をどうするのか、 長年放置しておいたこの問題に、あっさりと決着がつく。 高齢者のケガや病気は、その度に生活の質を大きく下げる。 質の下がった体で元の生活はできないという非情――。という話。(写真:フォトAC) 【騅(すい)逝かず …

「救急車を呼ぶ作法」~飲み会ひとつで始まったいくつかの事件③

実際にやってみないと分からないことがある。 しかしすべてを経験済みにするともできない。 要は想定と想像力と練習だ。 家人が倒れたら、路上で人が倒れたらどうするか。という話。(写真:フォトAC) 【緊急通報の作法】 NHKの不定期ドキュメンタリー番組…

「母がベッドの横で・・・悪魔も細部に宿る」~飲み会ひとつで始まったいくつかの事件②

長年努力してせっかく積み上げたものが、 一瞬で崩れることがある。 迂闊だったわけではない、誰が悪いわけでもない。 しかしなぜかそうなることある。という話。(写真:フォトAC) 【悪魔も細部に宿る】 父が死んだのが13年前。その後1年だけは母にひと…

「人の助け方を一つ覚えた」~飲み会ひとつで始まったふたつの事件①

久しぶりの飲み会で、飲み方も分からなくなってきた。 しかも老人の飲酒は、それ自体が危険だ。 我が身を知るとともに、友人のために、 たくさんのことを覚えなくてはいけない。という話。(写真:フォトAC) 【死んでもいいが、死に方には注文がある】 金曜…

「岸田文雄と三原じゅん子とビートたけしで選挙をやれば」~アメリカ大統領選挙の憂鬱

昨日はあんなにウキウキしていたのに、 今日はこんなにどんよりと重い。 年寄りの感情の振れ幅も案外大きなものだ。 それもすべてあの男のせいだ。 という話。(写真:フォトAC) 【2024アメリカ大統領選挙】 アメリカ大統領選挙の共和党候補指名争いの第2…

「テレビに出てくる子どもたちが愛おしい」~YOASOBIの「アイドル」を観ながら思ったこと

2023年紅白歌合戦のビデオを繰り返し見ている。 そこに出てくる若者たちが実に愛おしいのだ。 彼らこそ、私が消えて行こうとするとき、 生き生きと人生を生き始める人たちだからだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもたちが愛おしい】 ここのところかれ…

「老婆心ながら現役のひとたちへのふたつのアドバイス」~次の20年をどう生きてどう死ぬのか③

老後をどこでどう過ごすか、在宅かホームか。 どちらにしても選択肢の先にはグレードがある。 資金のある人、少ない人。質素な人から豪奢な人まで、 自分の老後も親の老後も、目の隅で捉えておくべきだ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りの懐事…