カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「このブログが今日で666号だということ、それが悪魔の数字だということ」

ふと上の数字を見たら、「デイ・バイ・デイ」(このブログ記事)も666号になりました。長く続いたものです。*注(ブログで読んでくださっている方々に)ペーパーベースの「デイ・バイ・デイ」の(現在の学校に来てからの)通し番号が666です。ちなみ…

「デイ・バイ・デイ(このブログ)のこと」③

なぜ書くのかというと、もちろん私自身の表現欲が主因です。 私にはたくさんの“知っていること”があるのです。そしてその“知っていること”の大半は先輩教員から学んだことであり、その先輩もさらに先人から学んだものです。 げた箱の靴の揃え方、静かに清掃…

「デイ・バイ・デイ(このブログ)のこと」②

毎日どんなふうに書いているかというと、こうです。 何を書くかということは常に考えていますが、文を組み立てるのはたいてい帰りの車の中です。運転に集中すべきですが何も考えずに運転を続けることもできません。大雑把な構成を考えるのに、ちょうどいい時…

「デイ・バイ・デイ(このブログ)のこと」①

(このあたりで一度、私のブログそのものについてお話しをしておきたいと思います) 30歳で教員になり、最初に持ったクラスがとんでもなく荒れてしまいました。 そうなると周囲からたくさんのアドバイスが寄せられるのですが、なにしろ教職員が58人もい…

「我が家のネザーランド・ドワーフと理解できない『ピーター・ラビット』の話」

事情があって、今月からウサギが家にいます。 ネザーランド・ドワーフというオランダに由来するカイウサギ。ドワーフというのは白雪姫や指輪物語に出てくる小人のことで、鉱山労働が主な仕事です。ネザーランド・ドアーフはアナウサギですし、ずんぐりむっく…

「ベテランの味」〜避難訓練、計画に書かれてないこと

金曜日は避難訓練ご苦労さまでした。 子どもにも言いましたが、訓練は常に100点満点でなければなりません。なぜならいざ火事・地震となれば、訓練の7割も達成できれば御の字だからです。火の粉が降りかかったり余震が繰り返される中で、「練習通り本番も…

「さあ、そろそろ死ぬ日のことを考えておこうか」~死ぬ人は死ぬ、死なない人は死なない

1年半前、父を亡くしました。86歳でした。病名は「肺がん」。最後の一週間は苦しみましたのでかわいそうなことをしました。人間、死ぬ時も健康でなければならないと思ったのはその時です。 もちろん本人としては老衰が一番いい(楽だから)。しかし周囲の…

「非言語的コミュニケーションの天才たち」~日本的コミュニケーションの話」②

日本人は本当にコミュニケーションが苦手なのか―私は長いことずっと疑問に思ってきました。 日本は現在でも世界で有数の文明国です。巷には情報があふれ、クール・ジャパンのブームで、もはや最高度の情報発信源となっています。これだけ先進的で複雑な社会…

「名人は道具を使わない」~日本的コミュニケーションの話①

日本人はコミュニケーション能力に問題がある、言語表現を高めなければいけない―そういったことが話題になるとき、人は子どもたちにどんな姿を期待しているのでしょう。 サンデル教授ハーバード白熱授業みたいに学生が次々と発言を求め、丁々発止のやり取り…

「教育は死んだ」~教育は死んでしまった。私たちが殺してしまったのだ。

教育再生実行会議が第二次提言をまとめ、安倍総理に提出しました。これに対し総理は、「この提言は、地方教育行政の基本構造を大きく転換するものであり、これによって教育再生の基盤が築かれるものと確信をしております」と発言しています。 今回の提言のも…

「4月15日」~記念日の重なる、ちょっと特別な日

北朝鮮が「戦争状態だ、ミサイルを撃つぞ」と言いだしてから何日もたつのに、一向に動く気配がありません。やれ10日だ、金正恩就任1周年の11日だ、いや週末はないだろう、そんなふうに言っているうちに早15日です。北朝鮮建国の父であり正恩第一書記…

「デカルト先生とクリスティーナ」〜学校の失ったもの④

同じ時代になくなったもののひとつに「読み合わせ」というものもありました。 これは月一回、職員全員で一冊の本を読み合わせるという研修です。当時は職員会の議題も今ほど過剰ではなかったので、月一回の読み合わせは確実にとれたのです。当番の学年が決ま…

「デカルト先生とクリスティーナ」〜学校の失ったもの③

一泊二日の職員旅行というのも少なくなりました。今はほとんどが日帰り、それすらなくなってしまった学校もあります。残っていても参加者が極端に少ない、そういう場合も少なくありません。ところがかつての職員旅行は心理的に半強制だったので、まずは全員…

「デカルト先生とクリスティーナ」〜学校の失ったもの②

この30年余りの間に学校教育に加わったものを思いつく端から上げてみます。 小学校生活科、小学校外国語活動、総合的な学習の時間、キャリア教育、教員自己評価、学校自己評価、学校評議員会、全国学力学習状況調査、学校マネジメント、社会体育。 こうやっ…

「デカルト先生とクリスティーナ」〜学校の失ったもの①

スウェーデンの女王クリスティーナについて一度まとまった読書をしようと思っていたのですが、いまだに果たせていません。 この人、哲学者のルネ・デカルトを殺したことで有名な人です。殺したと言っても殺人とか処刑とかいった生臭い話ではありません。 ク…

「潅頂会(かんじょうえ)」~お花まつりとブッダの話

今日、4月8日はお釈迦様の誕生日とされる日です。仏教寺院では潅頂会(かんじょうえ)という行事を行います。一般には「お花まつり」と呼ばれ、釈迦が生まれたとき天から甘露(かんろ)の雨が降ったという逸話にちなんで、天と地を指さす赤ん坊の像に甘茶…

「恐怖のアルコール・チェッカー」~数値が正しく出ないことがある②

「恐怖のアルコール・チェッカー①」を書いたのは昨年の6月7日のことです。 アルコール・チェッカーで0.00㎎/ℓなのに妻に匂うと言われた話でした。新しいものを買って測り比べたら新しいものが0.45㎎/ℓのときにも古いものは0.10㎎/ℓ、やはりず…

「入学式・始業式事情」~世界と日本、親と子

入学式というのはどこの国にもあるものではなく、イギリスなどは就学年齢に達したその日、つまり誕生日に学校に行ってそこから学校生活が始まるのでそもそも入学式のしようがないようです。スウェーデンも同じような状況です。 イタリアやカナダ、アメリカの…

「この国には、バカが1万2600人」~だから安心してバカをさらしていい

ヨーロッパの小国には外国語に堪能な人がたくさんいます。なぜかと言うと母国語だけでは生活ができないからです。 例えば学力大国で有名なフィンランドの人口は540万人ほど(日本のわずか4・3%)で、国内市場が極端に小さい。したがって多少なりとも大…

「ぼくの好きな先生」~昔、よくいたダメ先生

2009年に亡くなった忌野清志郎の初期の歌に「ぼくの好きな先生」というのがあります。 たばこを吸いながらいつでもつまらなそうにたばこを吸いながらいつでも部屋に一人ぼくの好きな先生 ぼくの好きなおじさんたばこと絵の具のにおいのあの部屋にいつも一人…

「仕事には旬がある」~新年度出発

新しく9名の先生をお迎えして新年度が始まります。 私はいつも思うのですが、仕事には『旬』があります。この時期でなければできない、今でなければ分からないことがあるという意味です。 具体的に言えば4月に新しい学校に移ったときの、その学校に対して…