カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「デイ・バイ・デイ(このブログ)のこと」②

 毎日どんなふうに書いているかというと、こうです。

 何を書くかということは常に考えていますが、文を組み立てるのはたいてい帰りの車の中です。運転に集中すべきですが何も考えずに運転を続けることもできません。大雑把な構成を考えるのに、ちょうどいい時間なのです。

 速いときも遅いときもありますが、学校を出てすぐにできあがってしまうのは鬼門です。そのあと走っているうちに忘れてしまうからです。それで何度ホゾをかんだことか。
 そこでここ数年は早すぎる場合は車を停め、携帯のボイスレコーダに吹き込むようにしています。これだと安心して忘れられます。

 ところがさらに調子が良くて車を停める場所を見つける前に次のアイデアが浮かび、その構成をし終えたと思ったらまた次の文が思い立ち、そのまま家まで戻って・・・そして三つとも忘れてしまったということもありました。やはり一つひとつ押さえておくべきです。

 今話したのは“調子がいい”という例外的な場合であって、普段はそうもいきません。だいたい6割くらい固まればいい方で、最近は“何を書くか”さえ決まらないまま家についてしまうことが多くなっています。

 夕食を摂り、少し落ち着いてから風呂に入って、それからコンピュータに向かいます。400字詰め原稿用紙で4〜5枚分ですが、本当に速いときは20分程度で書きあがります。こういう時は、まず確実に良い文が書けています。何しろ猛スピードで書く文ですから猛スピードで読める文になります。それだけ読みやすい文だと言ってもいいでしょう。ところが時間をかけたときの文はそうはいきません。どうしてもねちっこくなります。内容が重複したり、表現がもたついたりします。

 さらに、私は風呂上がりにお酒を飲みながら書いていますので、時間をかければかけるほど酔いが進んで、最後はぐちゃぐちゃになってしまうのです。
 2時間もかけて酔いも限界に近づくと、書く方もままならなります。しかたがないので諦めて、続きを翌朝書くことにします。早起きなので朝も時間があるのです。

 それを登校前にメールで学校の自分のアドレスに送っておくのです(USBなど外部メモリは使ってはいけないので)。

「デイ・バイ・デイ」はブログ上では6年半にわたって書いたようになっていますが、ペーパー・ベースでは今年で9年目になります。
 その間に二度転勤していますので、3校で続けているわけです。

 同じ人間の書くことですから内容に繰り返しはあります。しかし使いまわしたことはありません。同じ内容でも書き直すと新しい発見があるからです。