カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

歴史・歳時・記念日

「最も危険な国に生き続けることの安全」~わずか半世紀前の日本は、今のコロナ事態以上に危険な国だった

私が子どもだったわずか半世紀前の日本を思い出したら、 結核にポリオに寄生虫――日本はかなり危険な国だった。 そんな国に生き続けることが、 結局、安全に生きることにつながっているのかもしれない。 というお話。 (「茅葺屋根のある光景」フォトACより…

「リンカーン、高杉晋作、タイタニック」~4月14日はそんな日です。

書くことが思い浮かばないと頼りにするのが「今日は何の日」。 一年365日、毎日が何かの記念日で誰かの誕生日、そして命日。 人類史がたった365個の箱に収まるわけだから、 きっと面白いことがあるはずだ。 というお話。 (「1912年4月11日に撮影され…

「明日はうるう年のうるう日」~ちょっとしたウンチク

明日は2月29日、うるう年のうるう日です。 どうして4年にいっぺん2月が29日間になるのか、 この日生まれた有名人にはどんな人がいるのか、 その人たちは年齢をどう数えるのか、 トリビア! という話。 (「2020年の2月」フォトACより) 【うるう年・…

「仏は、殺人者も救う」~父が子に語る仏教概論⑥最終

武士の時代とは結局、 殺人集団・殺人予備軍が大手を振って闊歩した時代だとも言える。 武士たちは、だから皆、地獄に落ちる運命にあった。 そのあとをついて走り回る農民も同じようなものだ。 さて、この人たちを、仏教はどう救うことができたのか。 という…

「人々を魅了する呪術の世界-密教」~父が子に語る仏教概論⑤ 

庶民は苦しんだが高級貴族がこの世の春を楽しんだ平安前期、 さっぱり分からないが見かけが派手で何かおどろおどろしい、 そんな仏教が流行する。 偉大な指導者に恵まれた密教は、人々を魅了した。 という話。 (「京都御所」PhotoACより) 仏教の勉強をした…

「奈良の寺院は単科大学。権力は宗教を救う」~父が子に語る仏教概論④

日本に仏教の入ってきた初期、それはずいぶん学問的なものだった。 南都(奈良)の6宗派はむしろ6学派と呼ぶべき中身で、 僧は6つの学部を忙しく走り回る学生みたいなものだった。 それを国家が強力に後押しする。 という話。 (「東大寺」PhotoACより) …

「仏教何でもあり、しかしそれぞれ中身は違う」~父が子に語る仏教概論③ 

お釈迦様は自分の会得した真理は誰にも理解できないと思っていたらしい。 だから世の中に知らせることに不熱心だったし、誤解も恐れなかった。 やがて仏教はあれもこれも吸収して巨大になり、 そのぶん複雑でさらに分かりにくいものになった。 という話。 (…

「悟りは開いたが、まったくやる気のない教祖」~父が子に語る仏教概論②

世界で哲学が花咲いた奇跡の紀元前5世紀前後、 北インドではシャカ族の王子ゴータマ・シッダールタが悟りを開いた。 ところがこの人、まるでやる気が感じられない。 ほんとうにアンタ、お釈迦様か? という話。 (「エローラ石窟群」 PhotoACより) 仏教の…

「年賀状をやめたいと思っている人に、続けてほしいと思う側からひとこと言いたい」

無駄だ、虚礼だ、面倒くさいと評判の悪い年賀状。 しかしそれが楽しみな人だって少なくない。 “わざわざ連絡して会うほどでもない、 しかし1年にいっぺんくらいは動向を知りたい、 あなたのことを忘れていないと伝えたい”。 そういう人間関係はこの先どうな…

「2020年はこういう年」~子どもに話してあげよう

いよいよ新学期、 始業式の日の、清新な子どもの心に語りかける、 令和2年最初の話の参考に、 2020年がどんな年か、簡単にまとめてみた。という話。 (「ネズミの車に乗った猫とねずみ4」PhotoACより) 【暦・カレンダー】 令和2年はオリンピック・イ…

「2020年」

あけまして おめでとうございます 本年も、よろしくお願いいたします。

「昭和の忘年会と文化の終焉」~#忘年会スルーに始まって

「#忘年会スルー」が話題となって、忘年会の見直しが始まる様子。 しかしすでに、昭和の忘年会文化は消えつつある。 合理からすればなくなって当然の会だが、 その役割は、ほんとうに終わってしまったのだろうか。という話。(「銀山温泉の夜景(山形県尾花…

「子どもに話そう冬至のあれこれ」~世界の冬至、柚子、カボチャ

明後日(22日)は冬至。 春分・秋分と違って休日でもなく(今年は日曜日だが)、 クリスマス直前で気持ちが入って行かない。 しかし日本ばかりでなく、世界にとって古くからある大事な行事。 ひとこと子どもに話しておこう。という話。(「ゆず湯 露天風呂の…

「メインサイトの20周年」~ありがとうございます

メインサイト「ああ言えばこう言う辞典」が本日で20周年です。 長い間ありがとうございました。 そして、 今後ともよろしくお願いいたします。

「義経と、金売り吉次と、マルコ・ポーロ」~中尊寺で思い出したこと

中尊寺へ行ってきた 私にとっては小学生のころから ずっと気になっていた場所だ 耳に笛と琵琶の曲が流れる 金銀螺鈿(らでん)で飾られた数百の塔楼が見える 野に武者たちの死体が累々と重なりながら広がる そういう幻想を見た というお話。 【NHK大河ド…

「科学の勝利」~アポロ11号と13号 

明日は人類が初めて月に降り立った記念日 50年前のことだ♪ ぼくらの生まれてくるもっともっと前にはもう アポロ計画はスタートしていたんだろ ? 本気で月に行こうって考えたんだろうね♪ ――そうだよ。というお話。 (「月」phtoAC より。赤く示したのはア…

「災害が人を育て、災害が国を守る」~自然災害と日本人 

大雨の日 なぜかくも九州ばかりが叩かれるのだと思いながら だから九州は人を育ってるのかもしれないと思い 同時に日本全体のことも考えた というお話。 記事はいつも前の晩に作成するので、2019年7月4日、つまり本日の分を書いている現段階では、九州…

「国立新美術館のクリムト」~二つのクリムト展を観てきた 2

国立新美術館の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」は クリムトが時代と社会からどういう要請を受けて生まれてきたかを提示する そこには悲劇の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が生み出した新生ウィーンの たくましく発展する姿が重なる という…

「日本人は戦争の責任を引き継がない」~令和はこうなる1

令和が始まって一週間 まだその姿は見えてこない しかし「令和はこうなる」と言った予兆は数年前からあった そのひとつは もう日本人は、第二次世界大戦の責任を引き継がないと心に決めた おそらくそういうことだというお話。 【大型連休明け。先生方、とに…

「時を掴んで人を変える」~時代の節目「令和の誕生日」に思うこと

学校の登校日に合わせて書いているこのブログ 10連休も一緒に休むつもりだったけれど 改元の雰囲気が これほど盛り上がるとは思わなかった これを見過ごしてはいけない やはりこの機会にひとこと書いておこうというお話 【単なる時の変わり目が、人々の意…

「私の平成10大ニュース」~いよいよ平成が終わる

テレビを見ていると10連休をどう過ごすかという話ばかりだけど やはりここは行く「平成」を惜しみ 来る「令和」を想うってことじゃないか? 私の後半生は平成とともにあった 平成は私とともにあった だから平成について語ろうという話。 (30年前の私と妻…

「シェイクスピアはなぜ偉いのか」~明日は誕生日・命日

シェイクスピアが現代の若者にとってどういう存在か そのあたりはよくわからないが 絶対に勉強しておくべきだ 特に英語を学ぶなら シェイクスピアは必須 なにしろシェイクスピアは偉いのだから という話。 ジョン・エヴァレット・ミレー 「オフィーリア」 (…

「元号が変わると世界が変わる」~新元号が発表されたことに寄せて 2

新元号が「令和」と決まり 多くの人々から歓迎の声が上がっているしかし一方で 「元号なんて面倒くさいことをやっているのは日本だけ」「元号が変わったところで何も変わったりはしない」という人がいるしかし私はそうは思わない という話。 Embed from Gett…

「『令和』の清新、『令和』の便利」~新元号が発表されたことに寄せて 1

元号が変わる現場に居合わせるのが二回目だからかもしれないが今回の「令和」は非常にすんなりと心に落ち早く使ってみたい気分になったしかも「令和」はとても便利だ という話。 Embed from Getty Images // 【31年前のあの日のこと】 昭和64年の最後の…

「覚えておかなくてはならないこと、伝えなくてはならないこと」~8回目の3・11に

8回目の3・11 死者を追悼するとともに 防ぎ得た津波被害・原発事故を反省し思い直す日 しかし前向きに考えると 私たちが生まれ直した日 日本人が日本人であることを 見つめ直した日だったというお話。 【その日】 その日の夕方、学校の終わった足で、私…

「2月になりました」~もしかしたら歴史に残る月になるかもしれない

先生方が朝の会で話題にするのに都合いいようにと、毎月朔日、または前月の晦日は「〇月になりました(なります)」というタイトルでその月の意味や行事について書くことが多かったのですが、調べてみたら2月については13年間で3回扱っただけでした。そう…

「喪中なのに年賀状をもらった、喪中はがきをもらったので年賀状が出せない」~そんな時

喪中なので年賀状を書かなかったという話は昨日もしましたが、喪中はがきを出したにもかかわらず年賀状をいただいた知人が何人かいました。 皆忙しい人ばかりなので整理が行き届かなかったのでしょう。 また、昨年新たに関係のできた人でこちらが喪中である…

「2019年」~新年のご挨拶

あけまして おめでとうございます 本年も、よろしくお願いいたします。

「忘れられそうな可哀そうな冬至」~冬至のウンチクと阿蘭陀(オランダ)冬至

明日は冬至。 すっかり忘れられているこの行事、もう一度調べて何かしてみらどう? 阿蘭陀冬至もおもしろいよ。というお話 (カール・ラーション 「冬至の生贄」) 【忘れられそうな可哀そうな行事】 明日12月22日は二十四節季のひとつ「冬至」です。 一年で…

「パパ・ブッシュ死す」~勝つことを強いられる国の大統領

Embed from Getty Images // 【パパ・ブッシュ死す――落ち続けた前半生】 第43代アメリカ大統領ジョージ・H・W・ブッシュ大統領が亡くなりました。故人も含め、大統領経験者としては最高齢の94歳だったそうです。 クリントン政権を挟んで息子も大統領になり…