喪中なので年賀状を書かなかったという話は昨日もしましたが、喪中はがきを出したにもかかわらず年賀状をいただいた知人が何人かいました。
皆忙しい人ばかりなので整理が行き届かなかったのでしょう。
また、昨年新たに関係のできた人でこちらが喪中であることを知らずにくださった方もいます。
そういう年賀状にどう対処したらいいのか。
というお話
【喪中なのに年賀状をもらった】
初めて喪中はがきを出したのは義父のときでしたが、翌年来た年賀状にちょっと苛立ったこともあり、私は喪中はがきを刷り増してすぐに送り返しました。あとから考えると年始早々喪中はがきを受け取るわけですから、気分の悪いことこの上ありません。まだ若かったとは言え、あれはなかったなあと後で深く反省しました。
こういう場合は寒中見舞いを書けばいいのだそうです。
以来、父のときも義母のときもそうしてきました。
今年も義姉が亡くなったことで喪中はがきを夫婦で250枚ほど出したのですが20通ほどの年賀状をいただいてしまいました、そこで20人分の寒中見舞いを用意しました。
文面は次のようなものです。
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折 皆様方にはお変わりございませんでしょうか
喪中のため 年始のご挨拶を差し控え失礼しましたが
本年もよろしくお願いいたします
平成三十一年一月
寒中見舞いを出すのは松の内(1月7日)があけてから立春(2月4日)までと決まっていますから急がなくてはなりません。
ところが出したその日に、ある方から別の種類の寒中見舞いが届き、その文面にとても感心しましたのでここに書き写します。
寒中お見舞い申し上げます
年末にはご丁重なお尊書を頂戴致しまして有難うございました。喪中と承りお寂しい新年をお迎えのことと存じます。
寒さ厳しい折ではございますが何卒ご自愛下さいますよう御健勝のほど心よりお祈り申し上げます。
平成三十一年一月
【喪中はがきをもらった相手に】
8日に投かんしたので昨日届いたのでしょう。
“とても気にしていて、松の内が明けるのを待ちきれない気持ちで書きました”という感じがとてもいい。
返信などしなくてもいいのに、忘れずにいてくれたということがとてもうれしい。
“今回途絶えた年賀状のやり取りを、来年からも続けましょう”という無言の申し出がこの上なくありがたい、
そんな気がしました。
自分はなぜこうしたことに気づかなかったのでしょう?
記憶にありませんからこういう寒中見舞いをもらったのはおそらく初めてのことです。しかしネットで調べると寒中見舞いには、
- もらった年賀状への返事
- 喪中の人への寒中見舞い(喪中はがきへの返事)
- 喪中にもらった年賀状への返事
- 喪中と知らずに年賀状を出したときのお詫び
といった役割があるそうですから、この人の独創ということではないみたいです。場所によってはありふれた、あるいは当たり前のことなのかもしれませんが、それでもひと手間もふた手間もかかることですからやってくださる人は有難い人に変わりありません。
私も来年から真似てみようと思いました。
(今年やれば、寒中見舞いを催促しているみたいでいけませんからね)