「２月になりました」～もしかしたら歴史に残る月になるかもしれない

　先生方が朝の会で話題にするのに都合いいようにと、毎月朔日、または前月の晦日は「〇月になりました（なります）」というタイトルでその月の意味や行事について書くことが多かったのですが、調べてみたら２月については13年間で３回扱っただけでした。そういうこともあるのですね。
　目立った行事がない、というわけでもないのにどうしたことでしょう。
　特に今年は、例年普通に行ってきた行事まで特別の色合いを帯びそうでとても気になります。
　日韓・日朝・日ロ・日米どの関係を見ても、2019年2月は歴史に残る月になるかもしれません。悪い意味で。
というお話。 f:id:kite-cafe:20190130195606j:plain （2月の誕生花：フリージア）

【２月について】

　英語で言うところのFebruaryは古代のローマ暦で１年の最後の月でした。Marchに始まって Februaryで終わったのです（3月に始まって2月に終わったというとどうしても数字がジャマをして分かりずらくなるので、英語で表記します）。
　ですから普通は月の最終日が30日か31日なのに2月だけは28日にして年間の帳尻を合わせます。4年に一度閏年を設けてこの月で1日確保するのもそのためです。

　日本では旧暦二月を「如月（きさらぎ）」と呼び、いまでも使用することがあります。その由来については諸説あるみたいですが、私は「寒い日が続くので、衣（きぬ）をさらに着る月（＝衣更月）」というのが好きです。
　和語の「きさらぎ」に「如月」という漢字をあてるのは、同じ月を表す中国語に重ねただけですが、中国でなぜ「如」の字を使うのか、繰り返し調べているのですがよく分からないところです。

【もしかしたら歴史に残る月になるかもしれない――２月の主な行事】

　2月の、毎年、日が定まっている主な行事は以下の通り。
　2月3日―節分
　2月4日―立春
　2月7日―北方領土の日
　2月8日―針供養
　2月11日―建国記念の日
　2月14日 - バレンタインデー
　2月22日 - 竹島の日・猫の日（2/22　ニャン、ニャン、ニャン）
　日ロ交渉が最初から躓く中で「北方領土（ロシアはこの言葉すら使うなと言っています）の日」を迎え、日韓関係が最悪の状態で「建国記念日」「竹島の日」を迎えます。

　来月1日は韓国では三一節（サミルジョル）。1919年3月1日に日本の統治下で起きた独立運動の記念日です。今年はちょうど１００周年にあたるので、文政権は南北共催で大きな行事を計画しています。その日に向けて２月いっぱい、反日機運が限界まで高まっていくと思われます。
　今月末には第二回米朝首脳会談が予定されていますから、三一節が何かも知らないトランプ大統領が在韓米軍撤退などのビックプレゼントを用意しているかもしれません。そうなると38度線（休戦ライン）は対馬海峡まで引き下げられます。

　今月末はまた米中協議90日間の期限を迎えます。これも円満に片付くとは思えません。
　イギリスのＥＵ離脱は3月末ですが、先行きは見えてくるのでしょうか。

【その他の行事】

　今年の初午（はつうま）は明日、2月2日（土）。
　初午とは2月に入って初めての午の日で、金運が高まる日として全国の稲荷社で五穀豊穣、商売繁盛を願って祭礼が行われます。
「さっぽろ雪まつり」は2月4日（月）～2月11日（月・祝）、秋田県男鹿市の「なまはげ紫灯（せど）まつり」は2月8日（金）～2月10日（日）。
　ユネスコの無形文化遺産に登録されて初めての「なまはげまつり」ですから、たくさんの人が集まることでしょうね。　同じく秋田県横手市の「かまくら、ぼんてん」は2月15日（金）～16日（土）です。
　裸の男たちが宝木を奪い合う岡山県西大寺の「西大寺会陽」は2月16日（土）。宝木投下は22時だそうです。