カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-01-01から1年間の記事一覧

「日本の食卓からコメがなくなる」〜口中調味と偏食の話(追補)

このブログの記事を私は前日の夜8時半くらいまでに書き終え、予約投稿で午前零時過ぎに公開できるようセットしてから別宅の方に移動します。別宅と言っても愛人宅ではなく、91歳の母の住む家です。それが日常です。 先週の木曜日も「口内調味」に関する2…

「更新しました」〜学校の統廃合、田舎には事情がある

「キース・アウト」 2018.10.07 進まぬ学校の統廃合 欠ける子供ファースト PC版 →http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1810b.htm#i1 スマホ版→http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1810sh.htm#i1

「【実験】口中調味をしないで食べる」〜口中調味と偏食の話2

妻に食べ方が下品だと言われて口中調味をやめ、一口ひとくち、口の中が空になったら次の食べ物を入れるという今日的な食べ方を始めたことについて書いています。 【試してみたらいいことも多い】 新しい食べ方でまずよかったのは、食事の時間が延びるという…

「あの子はどんな食べ方をしていたのだろう?」〜口中調味と偏食の話 1

【あの子はいったい、どんな食べ方をしていたのだろう?】 と、唐突に思い出したのは20年近くも以前、小学校1年生の担任をしていた時にクラスにいた女の子です。 入学式のその日の帰り際に、保護者のひとりが残って、「来週から始まる給食が心配です。ウ…

「本庶先生のノーベル賞受賞を聞いて」〜免疫療法の希望と不安

(ストックホルム市庁舎 黄金の間) 【オプジーボ】 京都大学の本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞を受賞したと大きなニュースになっています。夢の抗がん剤「オプジーボ」の開発につながる重要な発見をした人です。 私はちょうど一年前、義姉のがんの関係…

「心の中に鬼を置き、神を住まわせ」〜ビビリのハーヴをビビらせる

【絵本を紹介します】 以前、孫のハーヴがとんでもないビビリで困ったもんだというお話をしました。 kite-cafe.hatenablog.com つい先日もテレビで「鼻かみ練習器」というものが世の中にあることを知って、まだ鼻のかめないハーヴに買い送ったのですが、練習…

「尊い犠牲の上に立って」〜災害に対する、早すぎる対応

(アルフレッド・ギユ「さらば!」) この記事を書いている現在(30日21時30分)は台風が紀伊半島に上陸したばかりですが、大きな被害を及ぼすことなく、一刻も早く遠くに去ってほしいものです。 今回の台風24号に際してはこれまでなかった対応がい…

「更新しました」〜学校の”いじめ”、多すぎてもゼロでもいけない不思議

「キース・アウト」 いじめの認知「0件」の小中学校、定義の理解不十分な学校も 長野県教委の調査 PC版 →http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809b.htm#i4 スマホ版→http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809sh.htm…

「何度でも思い出して、何度でも頑張る」〜9月最後の週日に

来週はもう10月。 年度の下半期に入ります。児童生徒・学生にとっては、学年の前半が終わってしまうということです。 それについて・・・。 (マイルズ・バーケット・フォスター「収穫の時」) 9月の週日も今日で最後、土日休みを挟んで登校するともう10…

「更新しました」〜世界大学ランキング報道にウンザリ

「キース・アウト」 2018.09.27 アジアの大学、中国が初首位=清華大22位、東大は42位−英教育誌番付 PC版 →http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809b.htm#i3 スマホ版→http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809s…

「あの人は大丈夫なのか」〜今日はちょっと八つ当たり

直接関係ないのに、ニュースを見ていて非常にイラつくことがあります。 今日、私を苛立たせているのは、貴乃花光司、ドナルド・トランプ、平尾昌晃のお三方です。 どうでもいいことですが。 (エンリケ・シモネ「エルサレム入場」) 私は齢も歳ですからあま…

「50年目の恩返し」〜情けは人のためならず

ウェブサイトをあちこちめぐり歩くことを昔はネット・サーフィンとか言いましたが、今は何というのでしょう? いずれにしろ私はそういうことをしないのですが、ニュースや解説記事、時事問題に関するコラムなどはよく読みます。 そして時々心から“この話いい…

「誰もが誰をも訴える、何を言ってもダメ」〜パワハラと指導の狭間で(最終)

(グスタフ・クリムト 「生命の樹」) 【カエサルのものはカエサルに】 いわゆる財務省官僚セクハラ事件に際して、麻生副総理が「セクハラ罪という罪ないですよね」と発言して顰蹙を買いましたが、「だから本人が否定している以上、この先は話し合いか裁判に…

「親に対応を求めるのは気の毒だ」〜パワハラと指導の狭間で 3

《暴力と引き離そうとしても、彼はたたいた後、必ず、君がいなきゃダメなんだってギュッと抱きしめるの、だから私、頑張れるの。ってそれ完全にDVカップルの構図で、あなたがそれを良しとしても、そんなのが肯定されてまかり通る世の中になれば、ある程度お…

「なぜこれほどの体罰・パワハラが残ったのか」〜パワハラと指導の狭間で2

(ラファエル・コラン「海辺にて」) 【三つの衝撃】 速見コーチが宮川選手を殴る動画は、関係者及びニュースの視聴者に大きな衝撃を与えました。 宮川選手の発言を真に受けて塚原夫妻糾弾の狼煙を上げた瞬間に、「もしかしたら処分を下した塚原夫妻は正しか…

「今さら全日本女子体操パワハラ問題のこと」〜パワハラと指導の狭間で1

女子体操の宮川紗江選手のパワハラ問題について扱おうと思ったのですが時機を逸してしまい、逸しているうちに事態がどんどん動いて何が何やら分からなくなってしまいました。そこで、できごとを時系列に並べ直したうえで、その時々で私が思ったことを記録し…

「お忍び」〜言葉の進化と誤用

(アルフォンス・ミュシャ「曙」) 安室奈美恵さんの引退が大きなニュースとして取り上げられました。私は世代も違いますしファンでもないので関心はありませんが、かと言って一芸能人の引退がこれほど大きく扱われることに抵抗する気持ちもありません。 何…

「見ない人、逃げる人」〜ひとの生き方と死に方(最終)

(ギュスターヴ・クールベ「オルナンの埋葬」) 義姉夫婦は病気が発見された当初からネットや書籍でがんについて調べることをしませんでした。もちろんそういうやり方がないわけではありません。 特にネットの世界は玉石混交、偽情報もあれば体験談と見せて…

「不思議な無関心」〜ひとの生き方と死に方 5

(フランシスコ・デ・ゴヤ「魔女の宴」) 【すれ違い】 義姉の闘病生活はまるで病気に見えなかった1年間1か月と、黄疸が始まって死に至る9カ月からなっています。その間、義姉夫婦と私たち(妹である私の妻と私、三姉妹の長姉にあたる義姉夫婦)の間に大…

「死の勝利」〜ひとの生き方と死に方 4

(ピーテル・ブリューゲル(父)「死の勝利」) 【不可解な提案】 胆管がんの権威から言われた「まず黄疸を消してから、そのあと抗がん剤治療を始めましょう」という言葉は義姉に希望と勇気を与えます。さらに言えば自身の力で調べ、渡りをつけ、勝ち取った成…

「終わりの始まりと希望の杖」〜ひとの生き方と死に方 3

(ウジェーヌ・ドラクロワ「ダンテの小船」) 【代替療法】 がんが発見された翌年の2017年の暮れを、義姉は何事もなかったかのように終えようとしていました。 9月・10月といくつかの代替療法を検討しましたがいずれもうまく行きません。 ひとつはN…

「更新しました」〜先生たちはついついがんばれ!と言ってしまう。

「キース・アウト」 2018.09.10 体調悪化、生徒の訴え届かず 福岡講倫館高36人救急搬送 [福岡県] PC版 →http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809b.htm#i2スマホ版→http://www5a.biglobe.ne.jp/~superT/kiethout2018/kieth1809sh.htm#…

「奇跡の人」〜ひとの生き方と死に方 2

(ロバート・ベイトマン「ベトザタの池」) 【義姉が亡くなりました】 8月の中旬に差し掛かるころ、妻の二番目の姉、私にとっては義姉に当たる人が亡くなりました。 さすがに60代も半ばを過ぎて容色も衰えましたが、それでも死化粧をして棺に納められた姿…

「ある運命論者の弁」〜ひとの生き方と死に方 1

(グスタフ・クリムト 「死と生」) 私はおそらくある種の運命論者です。 運命論あるいは宿命論というのは、「世の中の出来事はすべて予め決定されていて人間の努力ではどうにもならない」とする考え方です。 しかしこんなふうに文字にしてみるとちょっと違…

「被災の国の民」〜北海道で大きな地震があった・・・

西日本が繰り返し集中豪雨に苦しみ、四国・近畿が台風被害に遭ったばかりだというのに、気象災害からは比較的安全であった北海道で大きな地震が起きてしまいました。 まだ被害の全容も分からない状況ですが、心からお見舞い申し上げたいと思います。 【神の…

「更新しました」〜校舎を改築しないと置き勉なんてできない

「キース・アウト」 2018.09.05 重すぎランドセル問題、「置き勉」OKでも喜べない親たち 狭い教室は既にモノだらけ *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探すか、コチラからお入りください。

「何もそうまでして学校に行くことはない、ということもない」〜台風の翌日に思い出したこと

今日もまだ影響は続いていると思いますが、昨日の台風21号、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。 また、一昨日は学校を休みにすべきか始業を遅らせるか、昨日は短縮授業で早く帰すか逆に遅くまで残すか、悩んだり指導に苦慮したりと、落ち着…

「教員に文化人はもう出ない」〜教員の夏休みの変遷

8月31日のNHK「チコちゃんに叱られる」の中で、「学校に夏休みがあるのはなぜ?」という問題が出されました。 「暑くて勉強できないから」あるいは「欧米の教育制度をそのまま導入したため」などいろいろ考えられますが、番組では次の答えを採用しました。 …

「外見で人を判断するな、禁止するからやりたくなる」〜タトゥーと校則問題4

【子どものアホな説明を受け入れる】 小学校の教員になった時最も衝撃的だったことのひとつは、子どもたちの対応に何の飾りもないということです。飾りがないと何がいけないのかというと、ホンネだけのやり取りになるので多くの場合は取りつく島がなくなるの…

「遠山の金さんとヤマンバギャルの共通項」〜タトゥーと校則問題3

【黒ければ黒いほどエライ】 遠山金四郎景元に桜吹雪の刺青があったかどうかという点について、諸説ありますが私はあったと思います。これについては以前、書きました。 kite-cafe.hatenablog.com その中で、「しかし時代を考えると『桜吹雪』といったあでや…