カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-01-01から1年間の記事一覧

「タトゥーの忌避は偏見か」〜タトゥーと校則問題2

【タトゥーの忌避は偏見か】 おそらく日本国内で、現在も多数派であるタトゥーに対する否定的な見方を、「偏見」と呼んでいいかどうかは微妙です。 私は何かを語るに際して「辞書では・・・」と始めるのを好みませんが、確認のために調べると、「偏見」は、…

「りゅうちぇる(流血?)の事態」〜タトゥーと校則問題 1

↑りゅうちぇる君ではありません。単なるイメージ。 【りゅうちぇるの事態】 夏休みも終盤に差し掛かった8月19日、芸能界で興味深い出来事がありました。 りゅうちぇるという芸名のタレントがインスタグラムに写真を載せ、両肩に彫った妻と子の名前のタトゥー…

「更新しました」〜全国学テはもう死んだ。

「キース・アウト」 2018.08.29 全国学力テスト事前練習に追われる学校現場授業が進まない *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「地獄の門前から引き返す」〜フィッシング詐欺に遭いかけた話

携帯(iphone6)をガチャガチャやっていてニセサイトに誘導され、IDとパスワードを取られそうになったのでそのことについてお話しします。 【地獄に至る一丁目】 2カ月ほど前のこと、メインに使っているPCメールを携帯でも確認したくなってスマホのメーラー…

「ホンヤクコンニャクを手に入れて」〜自動翻訳機と小学校英語

夢だったドラえもんの万能翻訳機「ホンヤクコンニャク」がいよいよ現実のものになりそうです。 8月11日(土)の朝の情報番組「ウェークアップ+(プラス)」では後半で、自動翻訳機に関する話題を扱っていました。取り上げられてたのは「イリ(ili)」…

「更新しました」〜学校に持ち込まれる“よいこと”が教員の首を絞める

「キース・アウト」 2018.08.25 子どもの安全対策強化 文科省が危機管理の新研修開発へ *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「戦場に女性を送りこむ」〜医療現場と学校の男女平等問題 2

入試不正によって合格者の男女比を調整しようとした東京医科大のやり方は厳に批判されなければなりません。しかし他方で、病院を回していくにはそれしかないと考えた大学上層部の考え方に一定の理解を表明する女性医師たちがいた、それもかなりたくさんいた…

「正義が達成され、誰も幸せにならない」〜医療現場と学校の男女平等問題 1

夏休み中に起こった事件や問題となった社会事象の中で、特に心惹かれたのは東京医科大学の不正入試です。 【昭和な、あまりにも昭和的な】 コネや情実による入学というのは私が大学受験をした四十数年前にも噂としてはあったものの、私自身にアテがあるわけ…

「更新しました」〜ありもしない欧米を引き合いに、日本を貶めるな

「キース・アウト」 2018.08.22 「ドイツ人は残業しない」説の大いなる誤解 みんなが休暇1カ月取っても回る本当の意味 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「シーナの杞憂」〜ウチの臆病者とアインシュタイン 3

今回帰省した際、娘のシーナが面白いことを言い出しました。それは10年も前のできごとです。「私が高校時代に東大か医学部を受験したいといったとき、お父さんよく止めなかったね」 その答えは簡単です。「『オマエにはムリだ』とか『受かるはずがない』とか…

「天才の脳」〜ウチの臆病者とアインシュタイン 2

臆病な孫息子のハーヴについて書いています。 【人は産まれながら違う】 生来の臆病者でしかしそのために危険なことは一切せず、いきなり車道に飛び出して親の肝を冷やすといったこともまったくありません。医者にかかるようなけがを一度もしたことがないの…

「ビビるハーヴ」〜ウチの臆病者とアインシュタイン 1

夏休み中のできごと、考えたことについてしばらく書いていこうと思います。まずは7月末のできごとです。 夏休みだということで、都会に住む孫のハーヴが母親のシーナと一緒に遊びに来てくれました。3歳になりました。 食事も自分で摂れるようになり、体の…

「2学期に向けて、始動!」〜先生たちは夏休みに何をしているのか

(ピエール・オーギュスト・ルノワール「舟遊びの人々の昼食」)「盆」が終わり、社会に日常が戻ってきます。 【お盆】 「お盆」というと和式のトレーとのつながりを訝る人もいるかもしれませんが、仏教でいう「お盆」はこれと無関係で、「盂蘭盆会(うらぼ…

「子どもから目を離してはいけない」〜夏休み、子どもたちはどこにいるのか

昨日の北海道札幌市の最高気温、29.9℃。これを見て「ああやっぱり北海道は涼しいや」と思ったら判断力の低下、暑さで相当にやられています。 29.9℃は「涼しい」と言っていい気温ではありません。昔なら本州南部でだってギャーギャー騒いでいたくらいの…

「更新しました」〜学校不信を煽ることの意味

「キース・アウト」 2018.07.21 水筒もエアコンもプール授業の上着も禁止、外遊び強要…熱中症軽視する小学校の過酷な夏ルール *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。 .

「一学期終業式」〜私も夏休みを取ります。

(モンドリアン「コンポジション」) 先生方、長い一学期、ご苦労様でした。 日数的には二学期の方が長いのですが一学期はリズムが悪く、怒涛の四月が終わり、年度はじめの努力を台無しにする(みんな戻ってしまう)大型連休が終わると、海の日まで旗日のな…

「災害支援の新たな仕組み」〜災害支援の経験とあり方 3

(パウル・クレー 「風景の一瞥」) 【災害時の72時間の壁】 かつて市町村を跨ぐ人事異動で新しい学校に赴任した時、着任校が避難所に指定されていることを知っていったいどんな仕事をしなければならないのか調べたら、まったく何もしないで済むと分かって…

「受援力とプロ・ボランティア」〜災害支援の経験とあり方2

(イヴァン・アイヴァゾフスキー「嵐の海の船」) 【生かされたこと、難しいこと】 被災地のニーズ把握を待たずに物資を送ってしまうやり方をプッシュ式と言います。熊本地震の際に政府が大々的に行ったことで一般には知られるようになりました。政府は数日…

「更新しました」〜子どもを死なせてしまったらどんな言い訳も通用しない

「キース・アウト」 2018.07.18 「エアコンある教室にとどまる勇気を」 熱中症の専門家 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「被災地支援の足を引っ張る」〜災害支援の経験とあり方 1

(ヨアヒム・パティニール「ソドムとゴモラの崩壊のある風景」) またまた先週の金曜日ですが、ある朝の情報番組で、“被災者の状況に配慮しない支援”といった内容を扱っていました。私には納得のできない話です。 【余計なものを送るな】 まず出てきたのが被…

「1年の四分の一は勉強のできない国」〜何とかならないか、夏の授業

(ジョセフ・ライト「ナポリ湾の島々が見えるヴェスヴィオ火山の噴火」) 【空調の偏り】 灼熱の三連休は終わりましたが暑さだけはこのまま続き、天気予報は「7月末には多少和らぐでしょう」などとふざけたことを言っています(7月末は普通、暑さの本格的…

「更新しました」〜弱者は弱者のままでいていいのか

「キース・アウト」 2018.07.16 自殺未遂を繰り返す「苦登校」の後遺症、彼の心は誰が壊したか *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「自然災害の禍福」〜災害と復興の国 3

(川瀬巴水「富士川」) 【畑が流れりゃ三年コヤシはいらない】 まだ義母が生きていたころの話です。 台風がらみの大雨で義母の実家近くの川が氾濫し、河川敷の畑をすべて洗い流してしまうということがありました。実家では義母の弟にあたる人が今も畑をやっ…

「敢えて災害と戦わない」〜災害と復興の国 2

川瀬巴水「旅みやげ第三集 田沢湖漢搓宮」 昔、イザヤ・ベンダサンは「日本人とユダヤ人」において、異民族に繰り返し蹂躙されたイスラエル人を「ハイウェイの民」、第二次大戦後の一時期を除くと一度も外国人の支配をうけることのなかった日本人を「別荘の…

「モノを失うことに恬淡な民族」〜災害と復興の国 1

(川瀬巴水「今井橋の夕立」) 【モノを失うことに恬淡な民族】 西日本豪雨はいよいよ死者行方不明者200名を越え、ほんとうにたいへんな事になってしまいました。 日本人は建物や家財といったモノを失うことには恬淡として、東日本大震災の際も「しょうがな…

「私の知っているあの子」〜横浜連続点滴中毒死事件

(アントニオ・デ・ペレーダ 「ヴァニタス」) 2年前、横浜市の病院で点滴に消毒液を入れられて二人が亡くなった事件の容疑者が逮捕されました。本来ならもっと大騒ぎになるところですが、「西日本豪雨」や「オウム麻原、死刑執行」の陰に隠れて扱いはかな…

「子育ての絶望的な末路」〜オウム事件、7名の死刑執行

(ウィリアム・アドルフ・ブグロー 「アベルの死に対する嘆き」) 【オウム事件、7名の死刑執行】 以前にも申し上げましたが、社会的に大きな事件は金曜日に発表されるのが常で、したがって基本的に土日を休日にしてしまう私のブログの月曜日は、しばしば陳…

「独身介護の残酷」〜親子と介護と結婚の話2

【息子介護】 最近とみに聞かれるようになった言葉に「息子介護」があります。息子を介護するのではなく、息子が中心になって行う高齢者介護のことを言います。 「娘介護」や「嫁介護(あるいは婿介護)」などと一緒に出てきてもよさそうなのに「息子介護」…

「親とのつき合い、子とのつき合い」〜親子と介護と結婚の話1

【そりゃあ、いけんね。早く嫁さんもらわにゃ】 2〜3年前、NHKテレビ「鶴瓶の家族に乾杯」で「嵐」の櫻井翔君がゲスト出演したときのことです。 農家の中年女性の家にお世話になり、薪割り体験などをさせてもらったあと、「結婚は?」と訊ねられて桜井君が…

「更新しました」〜運動会はもう意義を終えようとしているのか?

「キース・アウト」 2018.07.04 小学校 変わる運動会「春」が定番に 競技種目も減少 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。