カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「親はキミに期待していない」〜いつの時代も親が勧める平均的人生 3

(トマス・コール「人生の旅路、壮年期」) 【安定志向】 「親が勧める平均的人生」のもう一つの側面は、「安定」です。 親が子どもに「大企業に入れ」とか「公務員になったらどうか」とか「手に職(技術)をつけなさい」と言ったりするのは、すべてこの「安…

「標準的生活の話」〜いつの時代も親が勧める平均的人生 2

(グスタフ・クリムト「人生の三段階」)【結婚適齢期の話】 「結婚適齢期なんてない。自分が結婚したいと感じた時が適齢期だ」という気分の良いコピーがあって一時はやったりしました。しかしその後「卵子の老化」が問題となって、“子どもを持つことを計画…

「親はもっと子の将来にかかわるべきだ」〜いつの時代も親が勧める平均的人生 1

(トマス・コール「人生の旅路、青年期」 GATAGより) 【許婚(いいなずけ)と政略結婚】 妻が夕食後、録画してあるNHK朝の連続ドラマ「わろてんか」を見るのを日課としているので、ついつい私も横目で見てしまいます。しかしあまり熱心な視聴者ではなく、最…

「更新しました」〜教育学部入試がレベルダウンだそうで・・・

「キース・アウト」 2018.02.25 「忙しい教師」敬遠? 教員養成学部の倍率低く *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「大人が自分たちのためにつくった世界」〜大人になりたくないキミに 4

4日目、最終日です。 (ローレンス・アルマ=タデマ「葡萄の収穫祭」 GATAGより) 【カイゼン(kaizen)】 「カイゼン」って知ってるかい? 漢字で書けば「改善」のことだけど、カタカナやローマ字で書く場合はトヨタ自動車が始めた独自の生産に関する考え方…

「ブラック企業の問題」〜大人になりたくないキミに 3

昨日の続きです。 (イリヤ・レーピン「パリのカフェ」) 「ブラック企業」という言葉にもいろいろな概念があって、広い意味では暴力団などが運営する反社会的あるいは非合法な企業とか、最初からあきらかに使い捨てにするつもりで雇用し過重労働や違法労働…

「たぶん、社会はキミにやさしい」〜大人になりたくないキミに 2

昨日の続きです。 (ソフィー アンダーソン「笑っちゃいそう」 GATAGより) 太平洋戦争の連合艦隊司令長官山本五十六の言葉に、「 『いまの若い者は』などと、口はばたきことを申すまじ」というのがある。私が常に心の隅に置いている言葉だ。 山本五十六の時…

「医者と味噌は古い方がいい」〜大人になりたくないキミに 1

(メアリー・カサット「青い肘掛椅子の上の少女」 GATAGより) 以前にも書きましたが10代から20代にかけての私は非常に傲慢で、そのくせ臆病で、いつか社会を見返してやるという思いと、このままの非力ではとてもではないが世の中には太刀打ちできないといっ…

「人間ドックに行ってきました」〜自分の体に新発見!

先週土曜日に人間ドックに行ってきました。 毎日が日曜日みたいなものですから別に土曜日に行く必要もなかったのですが、現職の時の癖でなんとなく学校の休みの日に予約を入れ、半日、検査を受けて帰ってくるのです。 【人間ドック】 人間ドックといっても若…

「更新しました」〜教師に損害賠償をさせる場合

「キース・アウト」 2018.02.17 市賠償の半額分支払い、元顧問に命令 バスケ部生徒自殺 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「ABC=当たり前のことを、ばかみたいに、ちゃんとやる」〜2030年の世界 4

【中央教育審議会】 中央教育審議会(中教審)は文科省の正式な諮問機関で、学校教育および生涯教育の全般について調査・審議し、報告するものです。 日本の教育行政全般にわたって審議する場所なので案件も多く、配布資料も膨大になりがちで重厚長大な印象…

「科学は案外進歩しない」〜2030年の世界 3

人工知能が人間を支配する、あるいはロボットが人間を裏切るという物語は古くからあるものです。 有名なところで言えば、「ターミネーター」(1984)と「マトリックス」(1999)はともにコンピュータの世界支配から人類を救おうというものでしたし、「2001年…

「シンギュラリティって信じられて?」〜2030年の世界 2

新指導要領が前提としている2030年の世界では、私たち凡人は生きて行けないだろうというお話をしました。「中央教育審議会 初等中等教育分科会 初等中等教育分科会 配布資料『2030年の社会と子供たちの未来』平成27年9月14日」(以下「2030年の社会と子供た…

「きっとあの子たちは生きていけない」〜2030年の世界は

(サルヴァトル・ローザ『魔女』) 【恐怖産業としての教育】 私たちが「勉強」と呼んでいるものを、漢字の原産国である中国では「学習」と言います。読んで字のごとく「学んで習うこと」です。 では「勉強」とは何のことかというと、これも読んで字のごとく…

「更新しました」〜学校は性教育をやめてしまった

「キース・アウト」 2018.02.12 日本の性教育は時代遅れ、ユネスコは小学生に性交のリスク教育推奨 *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「更新しました」〜ジョブズの教える”億万長者になる方法”

「キース・アウト」 2018.02.11 そういうことだったのか! 日本人が皆、同じ格好をしている理由=中国メディア *スマートフォンではうまくリンク先へ進まない場合があります。 下の方へ記事を探してください。

「長野の圧迫、リレハンメルの欺瞞」〜冬季オリンピック大会の思い出

平昌オリンピッも北朝鮮がらみの政治問題にばかり目を奪われて、スポーツ大会としての側面はすっかり忘れ去られていました。それでも一昨日あたりから金メダル予想とかいったごく当たり前の報道も行われるようになり、20年前の長野大会のビデオも、まま見ら…

「超人たちの世界」〜平昌オリンピックが始まるよ!

いよいよオリンピックが始まります。 現地、平昌および韓国はさっぱり盛り上がっていないという話もありますが、1998年の長野オリンピックの時だって開幕前は盛り上がっておらず、ずいぶん心配されたものです。しかし清水宏保がスピードスケートで金メダルを…

「うまくいっているときは余計なことをしない」〜義姉の病気と日本の教育と

(ミハイル・ヴルーベリー『悪霊』) 義理の姉ががんだという話は以前しました。 kite-cafe.hatenablog.com 手術のできない「ステージⅣ」の胆管がんで、標準治療の抗がん剤も効かなくなり、参加しようとしていた治験(治療研究)もことごとくなくなってしま…

「運命に寄り添い、流れに棹さす」〜運命とのつきあい方 2

アルノルト・ベックリン『死の島、第3バージョン』 【子に寄り添う】 教師を含む教育の専門家たちのアドバイスで最も分かりにくいもののひとつは、「もっと子どもに寄り添って」です。そう言われて何をすればいいのか即座に理解できる人は稀ですし、そんな感…

「因果応報と運命の大きなうねり」〜運命とのつきあい方 1

土曜日の節分はいかがでしたか? 私はブログにも書いてしまった手前、妻に豆を炒ってもらい、一人で元気よく、「鬼は〜〜そと!」「福は〜〜うち!」とやってきました。子どもいない家で、妻が声を出すことに非協力だとそういうことになります。 また家の近…

「明日は節分、やり直しの日」〜豆撒いて、邪払って、生きなおそう!

明日は節分です。 明後日は立春。季節の変わり目には魑魅魍魎が跋扈するとかで、その前日に邪を払います。本来は年4回ある節分ですが、今は立春の前日だけのこととなっています。 【やり直しの日】 ほぼ毎年書いていますが、私はこの「節分」が大好きで、現…

「魂の音叉」〜話す内容なんてどうでもいい……ことがある

一昨年に亡くなったピアニスト中村紘子の夫は、庄司薫のペンネームで知られる芥川賞作家です。 東京大学在学中の21歳の時に『喪失』で中央公論新人賞をとり、その後2〜3作書いて文学界から消え、およそ10年後、今度は『赤頭巾ちゃん気をつけて』を引っ提げ…