カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「大臣に誉められた警察官が羨ましい」~教員は総理大臣にケチョンケチョンに言われている

数年前、「日本沈没」という映画を見て、その最後の場面で腹を立てたことあります。総理大臣代理の大地真央さんが、日本が救われたこと国民とともに喜びあう場面で「最後に、私は日本を救ってくれた二人の若者に、感謝の意をささげたいと思います」と言った…

「ゴールデン・ウィーク」~その意味を再確認する

いよいよゴールデンウィークですが、毎年「大型連休!」とか舞い上がってるものの、その一つひとつの意味や価値を考えたり、児童に伝えたりするのを怠ってきたように思います。そこでもう一度、国民の休日について整理してみました。 学年に応じて、話してみ…

「間違ったメッセージを与えてはいけない」~だから発達障害の子をいじめから守れ!

岡山駅突き落とし事件の犯人少年が、発達障害であったという記事が出ていました。動機や経過の分かりにくい事件でしたが、そう説明されると分からないでもありません。 広汎性発達障害の子が増えていることについて、X病院のO先生は、それは環境フェロモン…

「おめでとう」~山口先生のお宅に赤ちゃんが生まれ、それで考えたこと

山口先生のお宅に赤ちゃんが生まれました。体重2850gの元気な女の子です。写真を見せていただきましたが、綺麗な顔をした鼻の高い子です。これから楽しみですね。 最初の一年の子育ての目標というのは簡単です。「生かしておく」 それがすべてです。 親が「…

「家庭訪問」~宜しくお願いします

事故にあわないように気をつけてください。 特に新任の先生方、どうしても上ばかり見て走るので足元が見落としがちになります。移動時間にたっぷり余裕を持って、あわてないように走行してください。 遅刻しないように留意してください。 約束を守ることは、…

「叱り方というワイルドカード」~どんなに悪いことをしても、教師の叱り方を問題にすれば悪事はチャラになってしまう

「確かにオレのやったことは悪いけどヨー、あの叱り方はねェんじゃネ?」 昔からの不良の言い分です。しかしそれが保護者も用いるようになったことは驚きです。『確かにウチの子も悪いかもしれません。でも・・・「みんなの前で叱るなんて」「あんな汚い言葉…

「夜の思考・電話の魔力」~保護者と話をする最悪の状況

【電話の魔力】 人が会話をするとき、相手から受け取る最も多い情報は視覚によるものだと言われています。何が語られたかではなく、どんな表情や身振り手振りで語られたかの方に意味があると言うのです。 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによれば…

「現状回復は絶対にできない」~言葉の誤用について

先日、ある会合で「現状を回復する」という文に出会いました。それは不可能です。「原状(元の状態)」を回復することはできても、「現状(今の状態)」を回復するなど、できるはずがないのです。 大学生の時、「書類が『チョウフク』することがないように」…

「大丈夫。キミはなりたい人間になれる」~人生の変え方

人間が変わるのはそう難しくないことだと、いつも子どもたちに言っています。しかしそれなりの道筋が必要です。 まず、第一に変わりたい具体的なイメージを持つこと。 できれば理想の人を一人持ち「ああなりたい」と強く願うこと。 第二に、その人の真似をし…

「参観日」~子どもたちにも、心構えの仕方を教えておこう

保護者としての経験から言って、参観授業で担任の発問がどうだとか、授業の進め方がどうだとかいったことを見るのは稀です。年がら年中そういう目で授業を見ている私ですらそうですから、普通の保護者が授業の質そのもの観察することはないでしょう。保護者…

「『を』と『は』と『へ』」~日本語で厄介な文字は三つしかない

英語の困難のひとつは、明らかに、文字が26種類しかないことに由来しています。日本語の場合、五十音表に表される45文字以外に、濁音や半濁音などを入れると80以上の表記があり、基本的には日本語の全発音はそれで表現できます。ところが二重母音など…

「桜に関する文学表現」~一休禅師・西行法師・梶井基次郎

二日の休みを経て学校にきたら、満開の桜で驚きました。「花は桜木(さくらぎ)、人は武士」(一休 宗純)と言われるように、桜はその純潔さと散り際の美しさによって、武士の生き方と重ね合わせられることが多かったようです。明治以降も軍隊の制帽や階級章…

「1mの誕生日」~今日はメートル法公布記念日

今日、4月11日は「メートル法公布記念日」だそうです。1891年(明治24)のこの日に「改正度量衡法」が公布され、メートル法を使用することが定められました。 メートル法の開発というのはフランス革命の一環で、王政時代の古い単位も捨ててしまおうという…

「バカでもできるくらいに丁寧に教えて、できたら誉める」~子どもを誉めるコツ

「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」 私たちの世界では繰り返し紹介される山本五十六の言葉です。誉めることの大切さを語ったものだと解釈されていますが、重要なのはむしろ前半です。「やって見せ、言って聞かせて、さ…

「『税金を払っているのだから』というなら・・・」~その分しか、いたしません!

春休みの会話の中で、保護者に向けて「算数のここの部分が十分理解できていませんから、おウチでも見てやってください」と書いたら、その子の父親が「先生たちは、俺たちの税金でメシを食っているのだから、先生にやってもらえ」と言った、そういう話が出て…

「アカデミズムとストイシズムと・・・」~子どもが勉強を続けるために必要なもの

「学ぶ」は中国語で「学習」といい「勉強」とは言わない、という話を聞いたことがあります。中国語の「勉強」は「強制」を意味する言葉だからです(だから昔の八百屋さんは、無理に値を下げることを「勉強します」と言ったりする)。 その中国語の「学ぶ」と…

「入学式がすばらしかったのは・・・」~黄金の一週間を前に

すばらしい入学式でした。 来賓の方々も口々に誉めてお帰りになりました。「今年の一年生、しっかりしているね」 しかし私は少し違うと思いました。しっかりしていたのは新2年生から新6年生で、その雰囲気に新入生も飲み込まれたのだと思うのです。 1年間…

「明くる日の 子どもの笑顔 浮かべては ラベル貼るらん 名前唱えつ」~昨夜、遅くまで仕事をしておられた先生

昨夜は、遅くまで残って教室準備をされる先生がたくさんおられました。 係の仕事をし、入学式の準備に取り組んでいると、どうしても自分のクラスのことは後回しになってしまいます。しかし「ウチのクラスの子」だって、新入生と同じように希望に燃えて来るか…

「ちんば鶏 たまさか出れば 時雨けり」~学校に来にくい子が、行ってみようかと思う新学期

ちんば鶏 たまさか出れば 時雨けり (一茶) 足の不自由な鶏が、どんな想いからかたまたま外に出てみたら、一面の時雨で、あわてて中に入ってしまった、そんな何ともやりきれない句です。 学校に行きにくい子、何となく物憂い子たちは、どんなときに意欲を持…

「仕事の旬」~先生方、今の新鮮な違和感を忘れないで

これは以前にも話したことですが、仕事には”旬“というものがあります。 例えば昨年、この学校に初めて来てとても気になったことのひとつはプレイルームにある清掃ロッカーです。白いペンキが剥げてとても汚く見えたのです。そのときは「これは絶対に塗り替え…

「ようこそ」~新任の先生方、はじめまして

新たに9名の先生を加えて、新年度が始まりました。 4月は旧暦で卯月、卯の花の咲く月です。 英語ではApril。ローマ神話の美の女神ウェヌス(Venus=ギリシャ語でアフロディーテ、英語読みでビーナス)に相当するラテン語のAprilisにちなんでいると言われ、ま…