税金を払っているのだから


 春休みの会話の中で、保護者に向けて「算数のここの部分が十分理解できていませんから、おウチでも見てやってください」と書いたら、その子の父親が「先生たちは、俺たちの税金でメシを食っているのだから、先生にやってもらえ」と言った、そういう話が出てきました。  私たちは保護者から金をもらって教育をしているという意識がありませんから、こういった話が出てくると一瞬、面食らいます。しかし保護者が金の問題を持ち出すなら、こちらも素直になれません。  私たちの収入は週40時間の労働と、月8時間の超過勤務に相当する調整額から成り立っています。ですから「金を払っているのだから、その分働け」と言うなら、働けるのはその程度、週40時間の労働と、月8時間の超過勤務だけです。  また支払いとサービスには等価の原則がありますから、教育サービスも「より税金を払っている金持ちに厚く、貧乏人に薄く」なくてはなりません。「税金を払ってるのだから、すべて先生にやってもらえ」と言っていいのは、年に1億円程度の税金を払っているだけでしょう。すくなくとも、私の年収分の納税くらいはしておいてもらわねばなりません。  今日は、ちょっといきり立つような事件があって、このようなことを書いています。