カイト・カフェ

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「参観日」~子どもたちにも、心構えの仕方を教えておこう

 保護者としての経験から言って、参観授業で担任の発問がどうだとか、授業の進め方がどうだとかいったことを見るのは稀です。年がら年中そういう目で授業を見ている私ですらそうですから、普通の保護者が授業の質そのもの観察することはないでしょう。保護者が見ているのは、
「ウチの子はきちんと授業を受けているだろうか?」

「ウチの子は、きちんと扱ってもらっているだろうか?」
という2点だけです。

 私が小学校4年か5年生のとき、担任が私のミスを題材に1時間の参観授業を行ったことがあります。私は「算数の得意な子」でしたから、担任はそういう子のミスならかまわないと思ったのでしょう。その気持ちは分かります。しかし息子の過ちを1時間も追及された親の方はかないません。後日、担任自ら謝りに来たところをみると、相当強く申し入れしたに違いありません(私の母は教育ママのはしりです)。
 参観授業での児童のミスは特に丁寧に扱わなくてはなりません。

 できれば1時間の間、1回も注意しなくて済むよう、児童にも言い聞かせておきましょう。
 アノネ、あなたが授業中にバカやって先生に怒られたら、後ろの方でお母さんが『怒りのおにぎり』をギュッて握っちゃうからね。ウチに帰ってから、むちゃくちゃに怒られちゃうよ。 

 教科書や筆記用具を忘れていたなんていうのも最低です。机の横の給食袋から給食着の端が飛び出しているとか、後ろの棚でランドセルが口を開いて中身がこぼれそうになっているとか、全部ダメです。
 家に帰ってから子どもが『怒りのおにぎり』を投げつけられないよう、授業の用意は前もって早くやらせ、忘れ物や周辺の不備には、早めに手当てしておいてあげましょう。