ちんば鶏 たまさか出れば 時雨けり (一茶)
足の不自由な鶏が、どんな想いからかたまたま外に出てみたら、一面の時雨で、あわてて中に入ってしまった、そんな何ともやりきれない句です。
学校に行きにくい子、何となく物憂い子たちは、どんなときに意欲を持つのでしょう?
それさえ分かれば不登校なんて半分以上は解決してしまうのですが、そのタイミングが分かりません。でも、たぶん私たちの予測しないところにそんな瞬間があり、私たちはそれを捕まえ損なっているのです。
ただし分かることもあります。おそらく多くの子たちにとって新学期は意欲を持って学校に来る日です。そして確実に、新入生は喜び勇んで入学式に臨んできます。
明日は入学式。そして始業式。
勇んでくる子の出鼻を挫かないよう、明日一日くらいは気を遣ってあげましょう。いい子だったら、一週間くらいは優しくしてあげられるかもしれません。
時雨はそのあとです。