カイト・カフェ

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「机上の論理」~机の表面はその人の事務能力を示す

 県内の小中高等学校の職員室で、最も机上整理が行き届いているのはK大附属中です。なぜ「最も」と言いきれるかというと、それは「机の上に何もない」からです。これ以上の机上整理はありません。

 ではなぜそんなに机上整理が徹底しているのかというと、附属中の先生に言わせると、
「事務処理能力を誇示するため。少なくとも事務処理能力のなさを明示しないため」
だそうです。

 では附属中の先生方は皆整理上手かというとそうではなく、片っ端研修室に持ちこんでしまうためそちらが滅茶苦茶になっている方もおられるようなのですが、それでも職員室に書類が残ることはありません。そして附属中を出る頃には、その人なりに、整理上手になっているようなのです。

 机上整理の徹底ということは職員室の美観の問題ではありません。常に机上整理に心がけることによって事務処理能力を高めようということであり、また、忘れていた仕事の締め切りに突然気づき、今日の予定を変更してそちらにあたらなければならない、といった危険を回避するためなのです。

 さて、そういった気持ちで、もう一度周囲の机上を眺めてみようではありませんか(ついでに机の下もね)。