カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「自由にのびのびと」~中3の子どもが「自由でのびのびと」あるためには大変な実力が必要

 昨日、「他人に迷惑をかけず、自由にのびのびと」というお話をしました。正確に言うと、「他人に迷惑をかけず、小学生の間くらいは自由にのびのびと」ということになります。「小学生の間くらいは」と限定的なのは、中高生になっても「のびのび」やっていられたらかなわない、という気持ちもあるからでしょう。ただし私は、小学生を自由にさせておくのがけっこう簡単なことに苛立ちます。結局、親は何もしなくていからです。そして「中高生になったら不自由で鬱々と」でいいとも思わないのです。どうせのびのびなら大きくなってもそうであって欲しいものです。

 ただし、例えば中学校3年生の子どもが「自由でのびのびと」あるためには、大変な実力が必要となります。
 高校選択にあたっても、トップクラスの成績を取っている子なら自由にどこの高校でも選べますが、成績が下がるにしたがって自由度はどんどん下がってしまいます。
 リーダーとしての資質を育ててもらってない子は生徒会の役員にもなれません。なったところで「のびのび」と活動することはできないでしょう。
 運動も芸術もまったくダメ、という子は、部活で生き生きと生きることはできません。
 人間関係がうまく取り結べない子は、クラス内でとても窮屈な暮らしを送らなけばなりません。明るく楽しくのびのびと生きるには、たくさんの能力を身につけていなければならないのです。

 今の目の前の子も可愛い。しかし5年後、10年後、20年後の我が子だってきっと可愛い。だとしたらその時々の「我が子」が生き生きと生きられるために、今からしっかりと実力をつけていきましょう。
 そんなふうに保護者に話したことがあります。