カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「大切なこと」~道徳の研究授業から

 森孝子先生には大変御苦労いただきました。研究会では言い損ねてしまいましたが、1番の感想は「こういう授業を年間35回行えば、絶対に良い子が育つ」ということです。その都度その都度が昨日のような質の高い授業である必要はありません。しかし1年が終わったとき、道徳の授業時数は必ず35以上になっているようにお願いします。

 今年6月、ネット自殺に関する裁判で自殺幇助罪に問われた青年に対して、裁判官が次のような語りかけをして評判になりました。
「君はマイナスの情報ばかりを拾った。見ることを考え直した方がいい。孤立する原因は人づき合いにある。パソコンだけと向き合うのでなく、いろいろな人とつきあうことが君には欠けていた」
 情報過剰といわれる今日、情報選択の技術向上は急務の仕事です。しかしその選択の基準としての道徳心(正しい価値観)の育成は、学校以外ではほとんど行われなくなっています。

 昨日、校長先生は「学校の全教育課程を通じての道徳教育」ということをおっしゃいましたが、日常的に、いつも頭の隅の置いておかねばならないことと感じました。