カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「返事をするということ」~ハイは素直さの表現

 昨日、組体操の練習を見ながら、とても感心したことがあります。それは先生の指示にいちいち「ハイ!」と大きな声をそろえ答えていたことです。世間では俗に「ハイ、ハイと何でも先生の言う通りにしているようではダメだ」といった言い方がありますが、とりあえず「ハイ」と言えなければ話になりません(「何でも先生の言う通りにできる子」というのはとんでもないエリートだ、という議論は別にしますが)

 先日の日報に校長先生が『「ハイ」はあなたが言っていることは分かりました。これから行動に移りますという「ハイ」です』と書いてくださいましたが、その意味で「ハイ」は素直さの表現です。先生の批判をせずに何でも言うことを聞けというのではありません。まず受け入れ、やってみた上で必要な批判をしなさいということです。最初から突っぱねたのでは何も始まらないのです。

 全員で声をそろえて「ハイ!」と言ってみることは、そうした受容力を高めます。受け入れる力のない子は「ハイ」と言えませんが、「ハイ」ということで受容力も高まるのです(タマゴとニワトリの関係ですね)。

 また「ハイ」と言わせることは、話を聞くための集中力を高めます。内容がどこまで頭に入っているかは別にしても、少なくともみんなに合わせようと思ったら、話のリズムくらいは気にしていないとyトンチンカンなことになってしまうからです。もちろん空返事をしている子もいますが、そのために集中して聞けるようになる子はもっと多いのです。
 この「ハイ!」、ぜひ伝統にしたいものです。