家で飼っているミニウサギのココアが病気だという件については少し書きました。
kite-cafe.hatenablog.com 診察料が薬代も入れて6000円にもなったのです。
それから10日後、状況が良くなったわけではないのですが薬が切れたため、再び動物病院に出かけました。
前回と同じようにエコーであれこれ見たもののよくわからず、ただしトイレシートについた血のシミから、どうやらこれは子宮ではなく、膀胱から出たものらしいとのことでした。そこで「次に来るときはおしっこを採ってきてください」と言われ、厚さ2ミリで1センチ四方くらいの固いスポンジに、長さ10センチほどの柄のついたモップ様のものを渡されました。
その値段がおそらく100円。まず頭に浮かんだのがそれでした。
前回と同じ診察と薬、それに“モップ”が加わって6100円だったからです。どうやら動物の場合は初診料というものがないみたいで、このぶんだと毎回6000円前後はかかるのかもしれません。
【三度目の(ちょっと)正直】
先週の土曜、その“モップ”にたっぷり尿をしみ込ませて三回目の受診にいくと、顕微鏡で調べてから、
「おしっこ、だいぶ汚いですね」
(すみません。しつけが悪いもんで)
「膀胱結石の始まりか、膀胱炎かもしれません」
(あ、そういう意味ですか)
「それと、腎臓に薄い不明の空間みたいのがあって、腎盂腎炎という可能性もあります」
(要するにおしっこの関係だけれど何の病気か、今日も分からないというわけですね)
「いずれの場合も現在の治療でいいわけですが、腎盂腎炎だとしっかり治したいですね」
(え?長引くわけ?)
「ガンです」とか言われ、「手術代はン万円?」とかいった覚悟までしていたので投薬療法ですむならありがたいくらいなものですが、それにしても6000円の治療費が今後何回も続くとなるとちょっと考え込んだりもします。
もとを質せばタダでもらってきたウサギなのですから。
話題にしている“ココア”は、お兄ちゃん(弟かもしれない)の“ミルク”とともに5年前に生まれたミニ・ウサギです。ペットショップがその年のクリスマス・プレゼント用に売り出していたのですが半年たっても買い手がつかず、困っていたところにちょうどウサギを必要としていた妻が訪れてケージごと無料で引き取ってきたのです。
それが1羽20万円もする希少ウサギだったら1万円も2万円も惜しくはないのですが、無料のウサギに1回6000円もの治療費を使うのは何となく割り切れません。しかしだからといって苦しんでもいい、死んでもいいというわけにもいかないでしょう。
今回もいくらかかるのかと恐る恐る請求書を見ると、
要するに超音波診断が高いのですが、尿検査の簡易検査だって何かの試験紙にペロッと浸けただけですし、顕微鏡だって私にも使えます(小学校で理科を教えたことがある)。そもそも3回やって病名も特定できない超音波診断検査って何なんでしょう? 3回で9000円ですよ。
電気代やジェル代金が高いわけではなく、ほとんどが技術料だと思うのですが、あえて若者言葉で言えば、
「これって、儲けすぎジャネ?」
ということになります。
【嫉妬に基づく収入計算】
待ち時間を含めて病院にいた時間は45分ほど。その間に訪れた患者は三人(というか2匹と1羽)。それを元に一日16件に対応すると仮定して、一件6000円で1日10万円ほど。一か月26日の診察で260万円です。
他人の懐を計算するのは卑しいことですが、国の過労死基準をはるかに越えて働いていた教員時代を思い出すと、この差にはちょっと素直になれません。
もちろん他にも高収入の職業はいくらでもあって、そこにはそれなりの理由があるはずです。
獣医さんの場合も大変な勉強をして全国に16しかない獣医学部入らなくてはなりませんし、6年制大学ですので高卒の人に比べると6年間も無収入状態です。その分の補償もしなくてはなりません。
しかしそうは言っても聖路加病院の日野原先生のように、その気になれば普通のサラリーマンより40年以上の長く働けますから、その分の収入も考えると獣医師や医師の収入はやはり多すぎるのかもしれません。
開業医と勤務医の違いもあるでしょう。
と、あれこれ考えるうちに、
「あれ? そういえば加計問題どうなっていたんだっけ?」
と不意に思い出したりもしてきたのです。
(この稿、続く)