「さまざまな病気についてあれこれ学んだ話」〜病院を3軒ハシゴしてきた

「展覧会のハシゴをしてきた」の続きがうまく書けないので、その前に「病院を3軒ハシゴしてきた」話をします。
 とは言っても体のあちこちが不調でさまざまな診療科に入って来たという話ではありません。

 最初行ったのが獣医で家で飼っているウサギを診てもらうため、2番目が私自身の2週間前から治らない咳と喉の痛みの耳鼻科へ、そして3番目が大病院が開催する夜の市民講座で抗がん剤に関する話を聞いてきた、そういう話です。

 

【オプシーボ→免疫チェックポイント阻害剤の話】

 一番面白かったのが最後に行った市民講座。
 今を時めく「オプシーボ」など、『免疫チェックポイント阻害剤』と呼ばれるまったく新しいタイプの抗がん剤について講義を聞いてきたのです。お医者さんというのも大したもので、難しい話を素人にも実に分かりやすく話してしてくださいました。

クリックすると元のサイズで表示します その研修報告みたいなものをここにも書こうと思ったのですが、改めて調べたらネット上に「免疫のシゴト」PDFはこちら)という、とっても面白い漫画があって、グタグタ書くよりそちらを見ていただいた方が手っ取り早いので、書くのはやめることにしました。

 ただし漫画には描かれていないのですが、「免疫チェックポイント阻害剤」も完璧な治療薬ではなく、がんの種類によっては治療効果に差があり、副作用あります。さらに副作用は「吐き気」「脱毛」といったこれまでの抗がん剤につきもので対処法も確立しているものとは異なり、いつどんな形で出てくるのかはっきりしていな研究途上の状態なのです。

 免疫療法と名のつくものはたくさんありますが、効果が証明されていて保険適用になるのはこの種の治療だけです。期待しながら見守るしかありません。

 その上で、医学研究は日進月歩ですごいなあと感心するとともに、その闇の深さにため息の出るような話でした。

 

【十日以上続く風邪はない】

 次は私のこと。
 20年前に大病した時に覚えたことのひとつは「2週間以上続く風邪はない」ということです。薬を飲んでいったんよくなった風邪がぶり返して3週間、一カ月といった感じの時は他の病気の可能性も考えなくてはいけません。
 私の場合は20年前、それはがんでした。そして10年ほど前から、それはアレルギー性鼻炎となっています。

 お医者さんの言うには、
「アレルギーのために鼻水が出て、それが大量に出れば分かりやすいのだが、目立たない程度にポトリ、ポトリだと逆に鼻の奥から喉、気管へと滴り落ち、それが咳や喉の痛みの原因となる――」
 私は何となく科学的じゃないような気がしているのですが、処方された薬を飲んで点鼻薬を使っていると治るので「結果オーライ」――とりあえず咳や喉の痛みが長引いたら耳鼻科で診てもらうようにしています。

 ただし先々週、せっかく耳鼻科に来たのに「いやあ、今度のこれは普通の風邪です」と言って風邪薬しかくれなかったのは、私のアレルギーを言いあてた、当のその先生でした。

 

【ココアが大変】

 我が家には諸般の事情によって3羽のウサギがいます。
 娘が東京で買って引っ越しの際に移動できなくなったネザーランド・ドワーフの「カフェ」、妻がよんどころない事情でもらってきたミニウサギの「ミルク」と「ココア」(兄妹)。
 全部私が面倒を見ています。

 ちなみに息子のアキュラは小さなころ、やはりカブトムシやカマキリ、イモリやらカエルやらやたら持ち込む子でしたが、幸いすべて短命の生き物で今は一匹も残っていません。ただし妻とともにやたら植物の鉢を貰ってくるところがあって、そうした植物も全部私の担当です。

 その私にしても動物飼育だの植物栽培だのは必ずしも好きなわけではなく、そのためどうしてもいい加減になる――さすがに動物はほったらかしにできないので何とか今日まで生かしてありますが、植物の方はバタバタと死なせてしまい現在残っているのは7~8種類ほどだけです。
 その生き残りは、手抜きをしても死なないくらいですから実に強い。放っておいても減ることはない、困ったことにそれどころかいくらでも増える――その結果、7~8種類が30鉢ほど、狭い屋内のあちこちに置いてそれなりに管理させられています。

 話が横道に逸れました。その3羽のウサギのうちの唯一のメスである「ココア」のトイレが、土曜日、真っ赤な血で染まっていたのです。前にも一度そういうことがあったので様子を見ていると日曜日も真っ赤。しかし動物病院は休診日なのでもう一日待って月曜日もダメ、そしてようやく連れて行くことができたのです。

 3年ぶりの動物病院は獣医も息子に代替わりし、ざっと見まわす診察室も様子が違っていました。
 前はわざわざ乗せていた体重計はなく、テーブル様の診察台に乗せて手を離すと台の横に重さが掲示されます。それから何か大きな機械を引きずって来たかと思うとこれが超音波診断装置、いわゆるエコーで、人間がやるのと同じようにジェルを塗りつけてからセンサーを押し当てます。

 若先生に、これが膀胱、これが子宮・・・と説明されるも異常なし。
 結局原因は分からずじまいで抗菌薬だけを貰ってきました。注射器のようなもので口から飲ませるシロップだそうです(うまくいくかどうか・・・)。

 私の耳鼻科の診察料は1580円でした。ココアのそれは薬代も入れて6000円。私の4倍近くです。
「家族同様に可愛がっています」
と言って自分の保険証を出しそうになりましたがやはりやめました。
 恥ずかしいですからね。