カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「子どもを見守ると言うこと」~竿灯と同じ要領です

秋田に竿灯という、たくさんの提灯をつけた竿を立てるお祭りがあります。 私はあんなふうに手や肩の上に棒を立てるのが得意です。アゴでも額でもできます。棒状のものでなくても、椅子でも机でも、ある程度の大きさと適度な重さのものなら何でも立てることが…

「わが子を確実に東大に入れる方法」~保護者にも知らせましょう

同じく教員をやっている妻の、小学校の時の教え子が東大に入りました。 私は、教科担任も含めると数百人の生徒を教えてきましたが東大生になったという話はとんと聞きませんので、どうしたら教え子から東大生を生み出せるか、あわよくばウチの子も、と研究を…

「夏休みのウンチク」~今日調べたこと

夏高温多湿で学習になじまない日本はもともと夏休みを必要とする環境がありました。また古くから薮入り(正月とお盆は仕事を休んで実家に帰る)という習慣があったのでその意味でも、夏休みは取りやすい雰囲気があったようです。 今年の場合、本校も夏休みが…

「特色ある学校づくり」~最低限できた上に特色を持てという高いハードル

一方で学習指導要領で全国均一の教育を保障しながら、他方で各校「特色ある学校づくり」を進めよ、ということが良く分かりませんでした。 極端に言えば「ウチの学校は学力はぜんぜんダメだが、県内のあらゆるスポーツ大会で賞を取ってます」とか「ウチではと…

「チケットはないが・・・」~日本人の道徳性

先日のサッカー・アジアカップ、オーストラリア戦。 ひとり足りない相手に結局PK戦というストレスの多い試合でした。しかしがそもそもサッカーというスポーツ自体がストレスフルなもので、選手がやたら髪を染めたり刺青をしたりサポーターが荒れるのも、そ…

「10組は”じゅっくみ”ではない」~語の誤用

「十」という字は「じゅう」「とう」「じっ」などの読みはありますが「じゅっ」という読みはありません。したがって「十組」は「じゅっくみ」ではなく「じっくみ」、「十手」は「じって」、「十戒」は「じっかい」が正しい読みです.・・・と、児童にはずっと…

「なんていい人たちなんだ!」~1学期慰労会で思い出したこと

金曜日はご苦労様でした。 さあ二次会だと思ったらもう9時過ぎで、このまま飲んだら明日は出勤できない・・・(土曜日は研修センターの研修がありましたので)。朝、事故でも起こして呼気にわずかでもアルコールが残っていたらアウト。少なくない退職金と教…

「紫陽花(アジサイ)」~いまが盛りの花のウンチク

アジサイもそろそろ見ごろを終えます。 アジサイ(紫陽花)は、アジサイ科 アジサイ属の植物の総称。学名はHydrangea、「水の容器」という意味だそうです。原産地は日本。原産種はいわゆるガクアジサイで、私たちが見慣れているボール状のものは改良したセイ…

「あの植木を見なさい」~『我母之躾(わが はは の しつけ)』の教え

昔、富岡の製糸工場(明治時代最初に創られた官営製糸工場)について調べていたとき、和田英という人に出会いました。「富岡日記」という本を書いた人です。 この人はまた「我母之躾」という記録を残していますが、幕末の高級な(といっても生活はたいしたこ…

「中越沖地震」~災害からもたらされるもの

3年前に続き、中越で大きな地震がありました。 食品会社やコンビニチェーンを中心に、企業の援助物資が大量に届いています。前回の経験もあって、物資を送る前に必要なものをどれだけ送るかといったリサーチが行き届き、追加の援助もうまく行っているようで…

「教え子から聞かされた通知票の話」~心して描いてください。

10年ほど前に担任した子どもが教員になって、今、初めての通知票を書き始めています。その子(と言ってももう十分に大人なのですが)からメールが届きました。一部紹介しましょう。 今日、通知表を書き始めました。(中略)ふと、小学生のときの自分の通知…

「ケータイという悪魔」~その5台先には全日本人が入ってしまう

今やテレビを見たり買い物までできるといったレベルまで機能を高めた携帯電話は、電話としての本来の機能を極端に縮めてしまったという意味で、「ケータイ」と表記することが多くなっています。調査では小学生の2割、中学生の半数、高校生はほとんど全員が…

「道徳の二面性」~正義だけが問題じゃない

児童が汚い言葉を使う、という話がありました。 保護者と話をしていて、「この子をどんな生き方をしてほしいですか?」と問うと必ず出てくるのが「他人に迷惑をかけず・・・」という話です。そして家庭での道徳律がそれしかないような子どもも、まま見ます。…

「梅雨」~なぜウメなのか?

雨です。 梅の花のシーズンでもないのになぜ梅雨というのか、しょっちゅう気になりながら調べたことがありませんでした。そこで、今日、その気になって調べると・・・ この時期は湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これ…

「机の下の棚」~こんなのいかが? 教師の整理術②

本校の職員室は棚がないのが欠点です。それぞれの持つ大量の書類やモノはどう片付けていけばよいのでしょう? 結局、机上と机下にしかスペースはないので、とりあえず机下にこんなものを置きました。 昔の教員は必ず持っていて、転勤の度に持ち歩いていたよ…

「道徳というお仕事」~教師が三分の一の力を注がなくてはならない分野

根っからの歴史学徒で歴史を教えるのが大好きでした。別な言い方をすれば生徒指導なんて大嫌いですし道徳を教えるなんてまっぴら、それどころか地理や公民すら面倒でした。とんでもない心得違いです。 よく、知育・徳育・体育といいますが、これらは「教科を…

「科学する心」~呆然と立ち尽くすファラデーの話

「ロウソクの科学」はマイケル・ファラデー(1791 - 1867)がロンドン王立学院で行った、連続6回のクリスマス子ども向け講義をまとめた本ですが、分かりやすく楽しい授業の代表としてつとに有名なものです。 その講義の合間のことです。ファラデーが控え室…

「2007年問題の憂鬱」~都会で大規模な教員不足が起こる!

団塊の世代で一番人数の多い1947年生まれの人たちが定年退職を迎えるのに伴って、起こるだろうと予想される問題の総称を2007年問題といいます。 具体的には職人的能力でカバーされていた技術が継承されないまま失われるとか、労働人口が急減少するこ…

「7月4日」~独立記念日の話

「7月4日に生まれて」(1989 オリバー・ストーン監督)という映画がありましたが、今日、7月4日はアメリカの独立記念日です。 1776年7月4日、13の植民地からなるアメリカ大陸会議は、ジェファーソンが起草した独立宣言書を採択し、イギリスから…

「先生たちの工夫」~こんなのいかが? 教師の整理術①

浅原先生の教室で習字の評価について勉強になりました。ああこういうこと、以前に気がついていたらもっと楽しい教室掲示になったのにと、少々悔しい気持ちになりました。今後、真似しましょう。 赤木先生のペン立てはマグカップです。私はしょっちゅうペン立…

「世間は判ってくれない」~音楽をすることや絵を描くことには、児童・生徒の心にかかわる重大な作用が隠されている

世の中の学問はすべて芸術と科学に分かれる、という話を聞いたことがあります。「科学」の真髄は「誰がやっても結果は同じ」です。酸素と水素を1:2で混合して火をつけるたびに人によって水ができたり塩酸ができたり、その都度違うようでは困ります。「芸…