カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「特色ある学校づくり」~最低限できた上に特色を持てという高いハードル

 一方で学習指導要領で全国均一の教育を保障しながら、他方で各校「特色ある学校づくり」を進めよ、ということが良く分かりませんでした。

 極端に言えば
「ウチの学校は学力はぜんぜんダメだが、県内のあらゆるスポーツ大会で賞を取ってます」とか
「ウチではとにかくテストで高い点数を取らせます。しかしその分、心の教育はおろそかになっています」とか、
それでいいのかということです。

 もちろんそんなのはダメで、指導要領に定められたすべての点で最低ラインは保障した上で、何らかの特色を持て、ということだと考え直すのですが、そうなると「『すべての点で最低ラインを保障』というそのこと自体が大変な学校だってあるじゃないか、その上で特色と言われても、とてもとても・・・」ということもあります。さて、どうしたものか?

 それについて、最近私は、ある智恵をいただきました。それは、児童に「ウチの学校はどんな学校?」と尋ねたとき、胸を張ってこうだと答えられる何かの価値を持っているのか、ということ
です。

 それは「日本で一番あいさつのできる学校です」でも「とにかく歌が好きで、2週間にいっぺんの全校音楽をみんなが楽しみにしている学校です」でも、あるいは「お掃除世界一!」でも何でもいいのです。児童と教職員が全員で取り組む価値があり、そのことに誇りを持っているかということです。多少あちこちに不備はあっても、とにかく「これ」に向かってみんなで頑張っているのだと・・・。
さて、ウチの学校の児童たちは、どう答えてくれるでしょう?

 長い一学期、ご苦労様でした。本当に大変な学期でしたが何とか乗り切れそうです。2学期はぜひとも戦線を押し返したいものです。特色ある学校づくり、がんばりましょう!