カイト・カフェ

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「7月4日」~独立記念日の話

「7月4日に生まれて」(1989 オリバー・ストーン監督)という映画がありましたが、今日、7月4日はアメリカの独立記念日です。

 1776年7月4日、13の植民地からなるアメリ大陸会議は、ジェファーソンが起草した独立宣言書を採択し、イギリスからの独立を宣言しました(ですからアメリカ国旗《=星条旗》の赤い筋は、現在でも13本です。星の数は現在の50州を表しています)。

 この「アメリカ独立宣言」は単なる一植民地の独立を宣言したものではなく、民主主義の理念を高らかに謳いあげたものとして、その後各国の憲法などの中に反映され、日本国憲法にも深い影響を与えました。

 特に
「われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福の追求の含まれることを信ずる」
という一節は、高校生のとき、何度も暗記させられたものです。

 さて、こうした高い理念と論理から始まったアメリカという国は、現在も正義と論理を異常に重んじる国です。内実はどうであれ、表向きは必ず正義や論理を押し立ててきます。そしてアメリカは正義と論理のためにがんじがらめになっている国ともいえます。その深い影響下にある日本もまた、しかりです。

 たとえば、子どもはまったく傷つくことなく育てられるべきといったこと、正義ですから誰も文句は言えませんが、それで子どもが幸せになるか、私には、はなはだ疑問です。