2年生のS君が、2階廊下の窓の先に、妙なものを見つけました。本人はトックリバチの巣だと主張しましたが、校長先生の調査によるとトックリバチではなく、スズメバチの巣の初期の状態なのだそうです。
スズメバチの女王は単独で冬を越え、夏が近づくとひとりでトックリ型の巣をつくり始めます。それが完成する頃に働き蜂が次々と羽化し、トックリ型の巣を膨らませて球形に完成させるのですが、S君の見つけたトックリは、女王蜂が何らかの理由で放棄したか、女王自身が死んでしまったのでしょう、トックリのままぶる下がって、周辺に蜂のいるようすは見られません。それを私が採取してきました。
巣の素材は朽木の繊維とスズメバチの唾液です。ですから見た目より遥かに軽く、壊すと薄紙がぺらぺらした感じになります。それに比べるとトックリバチの巣は土が原材料で、小さく重々しい感じになっています。
そう言えば昨日は玉木先生のクラスのオオムラサキが1匹羽化していきました。まさに虫の日でした。