カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「更新しました」~キース・アウト

ようやく教員免許更新制度の廃止が正式に決まった。「お前たちはバカだから、“自信と誇りを持って教壇 に立ち、社会の尊敬と信頼を得ること”ができるように、更新制を用意したから自腹を切って受講しろ」と強要された制度がなくなるのはいいことだが、この1…

「子どもたちよ、これが戦争だ」~今、ウクライナを教えないことは罪だ  

ウクライナ情勢が緊迫して、変化の勢いも激しい。 難しい問題だが現在進行形の歴史的大事件、 いま、これについて子どもたちに語らないことは罪だ。 少し勉強して子どもに知らせ、質問に答えられるようにしておこう。という話。 (写真:フォトAC) 【ロシア…

「理解はできないが、その思いと誠意は尊重できる」~明日は2・26  

明日は2・26事件の起こった日だ。 私はそうとう熱心に調べたことがあるが、共感できるところはなかった。 しかし思いは尊重できる。 そしてこの国を、その思いにふさわしい国にしなくてはならないと思った。という話。(写真:フォトAC) 【2・26事件】…

「善き行いをして隠す人、それを掘り起こす人」~幸福な王子と神様の話

一昨日、「ほら吹き男爵の冒険」について話したあとで、 他に読み聞かせをしておくべき本はなかったのか考えたら、あった。「幸福な王子」だ。 私も王子のようでありツバメのようであり、そして神様のようでありたかった。という話。(写真:フォトAC) 【幸…

「ミュンヒハウゼン男爵の大げさな物語」~読み聞かせに使えばよかった

神奈川県の大和市で、 4人の子どもを次々と殺したのかもしれない陰惨な事件があった。 ところがそれを調べているうちに、 不謹慎なほどくだらない話に行きついたのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【代理ミュンヒハウゼン症候群】 3年前、神奈川県大和…

「とつぜん思い出した詩の一節が妙に感慨深かった話」~三好達治の「雪」

久しぶりの大雪が降った日曜日の朝、 次郎さんの家を訪う妻に、詩の一節を話した。 曖昧な記憶をもういちど確認し直すと、 何か懐かしく暖かなものが沸き上がってきた。という話。(写真:フォトAC) 【次郎さんの雪かきと三好達治の二行詩】 昨日の朝、妻が…

「『あさま山荘事件』で時代の空気が変わった」~明日は事件から50周年 

50年前の明日、2月19日、 軽井沢の「あさま山荘」に5人のテロリストが侵入した。 9日間の攻防の末、犯人は一人も死ぬことなく逮捕された。 そして時代の空気は一気に変化したのだ。という話。(写真:フォトAC) 【「あさま山荘事件」のあらまし】 明…

「我が母のプライドと偏見」~自分を受け入れることの難しさ

94歳の母が昨年11月からデイケアセンターへ通い始めた。 私はコロナ禍のために見学もできていないが、 そこにはさまざまな人たちがいるらしい。 しかしそこにいる自分を、母は受け入れられない。という話。(写真:フォトAC) 【年寄りに必要な「きょう…

「夢をかなえる五つの道」~卒業式のあとで私が語ったこと

まだ2月の中旬だが、今から卒業式に語るべきことを考えておきたい。 式典の後の学級会に担任教師が語る言葉は、 その子が小学校で、あるいは中学校で、最後に受ける授業だからだ。 私は小学校6年生に、こんなふうに話した。という話。(写真:フォトAC) …

「キミたちの情報が時限爆弾となって、人生の一番大切な瞬間に爆発する」~自分の名前を隠しなさい④

たった数枚のレシートからも人物が推定できるのだから、 ネットに垂れ流したキミたちの情報が人物を特定し、 その言動を記録しているということも大いにありうる。 そしてそれが人生の一番大切な瞬間に、発するかもしれないのだ。という話。 (写真:フォトA…

「誰かが私のことを、全部知っている近未来の世界」~自分の名前を隠しなさい③

本名を知られると危険な人たちもいる、例えば芸能人。 だから彼らは芸名を手放さない。 しかし私たちの世界は、いまや名前ばかりでなく、 すべて丸ごと、取られてしまう時代になったのかもしれない。という話。 (写真:フォトAC)10年近く以前に、中学生…

「安倍晴明も荻野千尋も、本名は明かさない」~自分の名前を隠しなさい② 

陰陽師・安倍晴明は羅生門の鬼から、 「千と千尋の神隠し」の荻野千尋は湯婆婆から、 それぞれ身を守ることができた。 その秘策は、本名を隠すことだったのだ。という話。 (写真:フォトAC) ちょっと厄介な問題にかかわっていて「心ここにあらず」の状態。…

「昔の高貴な女性には名前がない」~自分の名前を隠しなさい① 

百人一首を見ていると、そこには侍みたいな、 不思議な名前の女性たちがいることがわかる。 「ナントカの母」だの「カントカの娘」だのといった女性もいる。 そこには深いワケがあるのだ。という話。 (写真:フォトAC) ちょっと厄介な問題にかかわっていて…

「巨艦は小舟のように小回りが利かない」~ヨーロッパの小国の感染対策を羨んでもしょうがない

デンマークでは十分な検査体制を理由に、 基本的な感染対策も撤廃しようとしている。 なぜ同じことを日本はできないのかとマスコミは責めるが、 人々の考え方も社会の基盤も、まったく違うじゃないか。という話。 (写真:フォトAC) 【だから日本はダメなん…

「いざというとき、誰が時間を融通してくれるのか」~セーフティネットとしての人間関係 

不慮の事故や病気、貧困に対する公的保障は充実してきた。 しかし「時は金なり」、 その「時間の危機」に対する備えは自己責任だ。 時間を貸してくれる人脈は自分で用意しなくてはならない。という話。 (写真:フォトAC) 【シングルマザー「日ごろの人脈」…

「オミクロン株で死ぬ確率は、これまでよりずっと高いのかもしれない」~統計でみる第6波の現在

感染者数の数字は大きくなっているが、 どうやら完全拡大にもブレーキがかかり始め、第6波も終焉に向かい始めた。 しかし安心はできない。家族や友人を失う可能性は、 これまでになく高いのかもしれないからだ。という話。(写真:フォトAC) 【第6波は間…

「めでたさも ハンパなかった 去年(こぞ)の春」~“私はとんでもない勘違いをしていた”という勘違い

今日は節分。パンデミック下の学校で、 恒例の節分行事はできるのだろうか。 明日は立春。いよいよ春は近い――、 と思っていたら、とんでもないことに気がついたのだが・・・。という話。(写真:フォトAC) 【小学校低学年の節分行事】 今日は節分。 小学校…

「人間ドックで危機管理を学んできた」~マニュアル化と小さな工夫

人間ドックに行ってきた 結果はいつものように 「問題はあるが心配はない」だったが そこに面白い発見と学びがあったという話。(写真:フォトAC) 【問題はあるが心配はない】 人間ドックに行ってきました。正式な検査結果はのちに郵送されてきますが、とり…

「2月になりました」~今月のウンチク  

2月になった 毎月朔日は 特別なことのない限り その月のウンチクを書き並べることにしている 学校は穏やかな時期だが 世の中はけっこう動いているという話。 (写真:フォトAC) 【2月の異名と位置】 日本では旧暦2月を「如月(きさらぎ)」と言います。…