カイト・カフェ

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「めでたさも ハンパなかった 去年(こぞ)の春」~“私はとんでもない勘違いをしていた”という勘違い

 今日は節分。パンデミック下の学校で、
 恒例の節分行事はできるのだろうか。
 明日は立春。いよいよ春は近い――、
 と思っていたら、とんでもないことに気がついたのだが・・・。

という話。f:id:kite-cafe:20220203070630j:plain(写真:フォトAC)

【小学校低学年の節分行事】

 今日は節分。
 小学校の低学年では生活科の時間を使って鬼のお面をつくったり、「怠け鬼」やら「寝坊鬼」「好き嫌い鬼」といった自分のこころの中に棲む鬼を想定して退治を誓ったり、あるいは実際に教室内で豆まきを行ったりするのが一般的です。
 豆まきと言えば当然、鬼役の先生が必要なのですが、小学校では空き時間の先生というのが極端に少なく、そこで駆り出されるのが副校長(教頭)先生です。私もやったことがあるのですが、日ごろデスクワークしかしていない者が突然オニとなって5分以上も暴れまくるとなると、それこそ死に物狂い。1クラス終わるとそれだけでヘロヘロで、同じことが3クラスも続いたりすると、本当に死ぬんじゃないかと思うほど、息も絶え絶えになってしまいます。
 しかしこのコロナ禍、大声で暴れまくるような行事も控えられていることでしょうね。

 

【節分は2月3日とは限らない】

 節分が終われば翌2月4日は立春二十四節気のひとつで冬至春分の中間にあたり、この日から立夏までは暦の上では「春」とされます。八十八夜とか二百十日・二百二十日なども、この日から起算されます――と書いて、私は天を仰ぐような気になります。
二十四節気のひとつで冬至春分の中間にあたり・・・」
 この部分について、私は今日まで知らなかったのです。私の頭にはところどころ、こうした空隙があります。
 
 立春冬至春分の中間――このことは重要な問題を引き起こします。なぜなら冬至春分は天体の動きから導き出されるもので、毎年同じということはないため、必ず確認しなければならない日付だということは知っていたからです。冬至春分も不確定なら、その中間の立春も当然、毎年同じであるはずがない――。
 そこで改めて調べると、そのほとんどは2月4日なのですが、まれに3日であることも、5日であることもあるのです。そして立春が2月4日でなかった最も近い例は、なんと2021年の2月3日。昨年のことでした。

 これはとんでもない事実です。立春が2月3日だとすると節分は2月2日。もしかしたら去年の私は、一日遅れの3日の晩に、近所中に響く大声で「鬼は~外~!」とやっていたのかもしれません。いや、やっていたに違いない!

 

【めでたさも ハンパなかった 去年(こぞ)の春】

 立春と聞いて人々の心にも、何となくめでたい気分がみなぎってくる。しかし2021年の春、とある田舎町でひとりのおめでたい元教師が、2月3日の夜に元気よく豆まきをしていた――と、 昨日ここまで書いたところで妻が帰ってきました。
 そこでさっそく「ショックで、ショックで」と言いながら上記の話をすると、
「なに言ってんのよ。去年もあなた、そのウンチク話をしていた。だから今年は2月3日じゃないんだと思って私、早めに豆を買ってきて2日の夜にあなたが撒いたじゃない」

 以上、ここ数年たびたび起こっているのと同じタイプの事件でした。
 私が自分で調べたこと、新たに知ったことを全部覚えていたら、かなりの人間になっていたのかもしれません。しかし片っ端忘れてしまう、自分がやったことも忘れてしまう・・・。

(追記:北京オリンピック
 さっぱり盛り上がってきませんが、北京オリンピック(冬季大会)も明日が開会式です。テレビやネットニュースでは当たり前のことは出て来ませんから、子どもたちには北京の位置くらいは教えておくといいかもしれません。
 オリンピックやパラリンピックに注目させておけば、引きずられるように、現在の中国の国内状況や国際的な地位、人権問題や外交といった知識も耳に入ってきます。
 ひとことでいいので、伝えておくといいかもしれませんね。