カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「ソシオグラムの話」~昔はこんなふうに子どもたちの人間関係をつかんだ

組織運営というのは詰まるところ予算と人事です。 例えば国家について、この国を軍事大国にしようと思ったら国防予算を増大させ、大臣以下に政府の言うことをよくきく優秀な人材を当てていけばよいのです。逆にもう国防は十分だと思えば予算も人事もほどほど…

「眩しい人々」~あそこまで厚顔無恥だと、むしろ神々しい

舛添知事の定例記者会見が金曜日のため3週に渡って土日の報道番組・バラエティは同じ人の顔を映し出します。気分の悪いことこの上ありません。 先週あたりから「第三者の公正な目で見てもらうことにした」と言う話になっていますが、テレビや雑誌に出てくる…

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「キース・アウト」 2016.05.27運動会で暴れ出す「モンスター保護者」 校庭でバーベキュー、徒競走に「ビデオ判定」

「心の正距方位図法」~ネットにおける距離の問題②

球形の地球を二次元の用紙に正確に写すことはできない、だからすべての地図は不正確である――中学校の地理で最初に学ぶ内容のひとつです(今でもそうかな?)。そしてそのために様々な世界地図、メルカトル図法だのモルワイデ図法などを学ばなくてはいけなく…

「殺人者はすぐ隣にいる」~ネットにおける距離の問題①

主要7カ国首脳会議(伊勢志摩サミット)が始まりました。ニュースを見るとテロ対策の話題ばかりで、ぼーっとしていると会議でどんなことが話し合われるのかなかなか頭に入ってきません。言ってみれば、「何も決まらなくていいから無事終わってほしい」 そん…

「キミたちは絶対に卑怯者になれない」~キミは必ず戦争に行く②

先週土曜日にNHKで放送した「そしてテレビは“戦争”を煽った〜ロシア・ウクライナ2年の記録」を中心に、“自分の国が戦争の当事者であるとき、客観的であることはとても難しい”、そういったジャーナリストの立場について紹介しました。 70数年前あるいは8…

「自分の国が戦争の当事者であるとき、客観的であることはとても難しい」~キミは必ず戦争に行く①

三十数年前、まだ教員になりたてのころ、授業で太平洋戦争を扱って「キミたちならどうする?」と訊ねたとき、生徒の一部から、「山の中に逃げる。戦争が終わるまでじっと我慢して頑張る」 そんな発言がありました。それはさらに遡って数十年前、中学生か高校…

「どうしてあんなヤツに」

散々迷ったカラヴァッジョ展、先週土曜日に息子のアキュラも誘って行ってきました。 いくら何でも若冲展を上回って混むことはないだろう、2時間待ちくらいなら我慢しようと出かけたのですが、チケット購入に15分並んだだけであとはスイスイ入れました。中…

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「キース・アウト」 2016.05.20「保護者会退会で娘が疎外」父、賠償求め提訴

「小学校で学ぶこと」~”健康で文化的な最低限度の生活”を保障する

サイトの方でも扱いましたが、小学校の教育課程にコンピュータのプログラミングを導入する件、いよいよ本格的な検討が始まったようです。 これまでも生活科や総合的な学習の時間、小学校英語や中学校のおけるキャリア教育などは、世間はもちろん現場ですらま…

「カラヴァッジョ!! アラマッチョ!!」

私は非常に先見性に優れ次の時代を見越すことができる、と思っていたら実は最も早く乗せられるひとりだった――その話は以前書きましたが(「先見の迷」 - カイト・カフェ)、今回も同じかもしれません。 今週の土曜日、国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」…

「突然カウンタが上がる」~その程度のことでビビる

私のブログのカウンタは一日にだいたい120〜160ほどの数値を示します。(土日・休日を除いて)それ以下ということはめったになく、それ以上ということもほとんどありません。休日だと100を切って二ケタの中盤、学校に合わせてとる長期休業だとさら…

「卑しい系の人々」~自分の高給与・高待遇を棚に上げて、公務員を羨ましがるメディアの不思議な人たち

こんなことでメゲていてどうする、と思うのですが先週からずっと続いている舛添東京都知事の問題、こんな人が大学教授をやって参議院議員をやって、東京都知事になって、いっぱしのオピニオンリーダーみたいな顔をしてマスメディアを闊歩していたかと思うと…

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「キース・アウト」 2016.05.17 障害ある子の「カルテ」義務化 小中高共通、学校が作成

「さ、どうだ?(茶道だ?)」~楽なはずなのに読み方の難しい漢字たち

土曜日の朝、NHKニュースを見ていたら中国で茶道を学ぶ学生たちの話題を扱っていました。その際、非常に耳障りだったのは「茶道」を指して言う「ちゃどう」という言い方です。ただし天下のNHKのことです。言葉の使い方、特に経年による日本語の変化について…

「先生がいない!」~先生が突然療休に入ったら

家の固定電話が鳴って、今日、固定にかかってくるのはたいてい営業なので少しつっけんどんな感じで出ると昔の知り合いでした。「○○小学校長のAです」 ああ、この人も校長になったんだ、そんな年なんだと感慨に浸る暇もなく、「T先生、今、どこにもお勤めじゃ…

「真木蔵人はどう教育されたか」~かつてマスコミに絶賛された子育ての果て

マイク真木の息子である真木蔵人が、女性に対する暴行容疑で逮捕されたそうです。 真木蔵人は「俳優としてすばらしい才能を持っていた」とか「独特の用語の使い方で、プロからも一目置かれるコラムニスト」だとか、「全日本選手権で3位に入ったこともある(…

「教育のパッチ―ワーク」~良いとこどりだけでは学校は成り立たない

NHK日曜日の午後6時10分から放送されている「これでわかった!世界のいま」という番組が好きで、録画までして必ず見るようにしています。 基本的には世界のニュースをわかりやすく解説する子ども向け番組ですが、いわゆる「今さらひとに聞けない話」が満…

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「キース・アウト」 2016.05.10 馳文科相「脱ゆとり」を宣言 次期指導要領 「知識軽視」誤解解く

「現在のところ可能性は極めて低いのですが・・・」~日本が核武装する日

北朝鮮のピョンヤンで開かれた第7回朝鮮労働党大会が閉幕したようです。 36年間も開かれなかった(開かずにやってこれた)党大会をなぜ開くのか――よくわからなかったのですが、メディアによると、「先代も開けなかった党大会を開くことによって権威をアピ…

「適切なボランティアでなければしなくていいという傲慢」~『感動ポルノ』の不安と憂鬱(付録)

このブログはもともと学校内で先生方に見てもらうために書いた原稿を、あるときからネットに上げたものです。ですから週日アップが基本で、土・日・祭日および長期休業中はお休みにしてきました。 退職して児童館の仕事を始めてからも、子どもの長期休業は児…

「私たちは障害者を見ても、それで優越感を持つわけではない」~『感動ポルノ』の不安と憂鬱③

私はステラ・ヤングの「私は皆さんの感動の対象ではありません、どうぞよろしく」という講演自体に不満があります。 www.ted.com 先ほどお見せした写真の目的は、人を感動させ、勇気づけ、やる気を引き出すことです。つまり、「自分の人生はうまく行っていな…

「『感動ポルノ』と言われないためにボランティアを躊躇う~『感動ポルノ』の不安と憂鬱②

「モンスターペアレント」というのはとても便利な用語でした。「モンペ」――そう言うだけで、あの学校に無理難題を押し付ける保護者について多くの人々の合意を得られるからです。またそうした保護者に悩まされる学校の状況について広く社会に知られるように…

「『感動ポルノ』の不安と憂鬱」①

東日本大震災のとき、ギターを抱えて避難所を訪れた若者が二人、路上ライブの態勢をつくってひと言。「今ぁ、ボクたちにできることは歌うことだけです」 その瞬間、ギターを奪い取る者がいて代わりにスコップが渡された・・・。 ついこのあいだ使ったばかり…

「芽を摘み枝を打ち」~早く手を入れ、適度なストレスを与えるのが大切

玄関脇のハナミズキがたくさんの花をつけました。葉がこんなに茂る前に写真を撮ればよかったのですが、うっかりしていました。しかし緑の中のピンクと白というのも悪くはありません。 緑と赤は反対色ですから人間がつくるとどうしてもうまくいかないのですが…