カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「やっぱり信じられる」~実際に神様はいて、人生の帳尻を合わせてくれる

長く人生を生きてきて結局分かったことのひとつは、どうやら神様はほんとうにいるらしいということ、そして神様は人の出生には直接に関わらない、つまりその人がどんな家に生まれるか、どんな容姿や才能・能力を身につけて生まれるかには関与しないらしいと…

「来てますよ、来てますよ・・・」~忍び寄る”老い”の自覚

昔、大型タンクからポリタンクに灯油を移す際、うっかり現場を離れてかなりの量の油を土に流したことがあります。そこで以後、どんなに寒くても現場を離れないように心がけています。ところが、 先日、同じように灯油を移している最中、ふと畑の一角に気がつ…

「子どもの犯罪は、必ず暴いてやらなくてはいけない」~告解(ゆるしの秘蹟)のために

昔、妻の勤めていた学校で、3年生が学級園に植えたサツマイモの苗を誰かがすべて抜き取ってしまうという事件がありました。そのとき全校で調べてくれという3年の担任に対して、妻が「まず自分のクラスについて調べなさい。それでまったく疑いがないという…

「私の心の傷」~半世紀前に見かけた少年の話

50年前の〇〇市営バスターミナルは木造のひしゃげたような建物で、むき出しの土間だった駐車場には深く轍が食い込み、バスは発着のたびに左右に大きく揺れ、まるでそのまま倒れてしまうのではないかと思うほどでした。建物の中に待合室には、これも崩れた…

「北原白秋と四神(しじん)信仰」~その筆名の由来

偶然ですが、昨日、「待ちぼうけ」について書いたら、今日1月25日は北原白秋の誕生日でした(明治18年[1885])。私はこの人についてほとんど知らないのですが、調べてみると「ゆりかごのうた」「砂山」「からたちの花」「この道」「ペチカ」「あわて床…

「『待ちぼうけ』のウンチクと不登校」~ただ待っていてもダメだと思う

待ちぼうけ 詞 北原白秋 待ちぼうけ、待ちぼうけ 待ちぼうけ、待ちぼうけある日せっせこ、野良稼ぎ 今日は今日はで待ちぼうけそこに兔が飛んで出て 明日は明日はで森のそところりころげた 木のねっこ 兔待ち待ち、木のねっこ待ちぼうけ、待ちぼうけ 待ちぼう…

「緊箍児(きんこじ)」~孫悟空の頭についているアレと、我が家のバカ息子の話

昔、事務の先生と「ほんとうに何の体罰も制約もなしに、子どもって育てられるものかなあ?」という話をしていたらその先生が、「そうですよねェ、あのお釈迦様だって孫悟空の頭に金の輪っかをつけなければ言うことをきかせられなかったんですものねェ」 と言…

「専門家の裏切りと新しい観点」~不登校の歴史③

不登校は誰にでも起こる(したがって児童生徒の個別性には関わりない)とした「登校拒否問題への対応について」(いわゆる平成4年報告)は当時の文部省が世論に押され、科学的根拠もないままに出したものです。しかたがって不登校は減るどころか増える一方…

「不登校の子どもから、教師が手を引かされた日」~不登校の歴史②

1990年前後に、管理教育批判、受験教育批判の中で学校は大いに変質していきました。そして1992年には文部省「学校不適応対策調査研究協力者会議」の報告「登校拒否問題への対応について」(いわゆる平成4年報告)が出され、不登校(当時は登校拒否…

「不登校の全責任は学校にあると決まった日」~不登校の歴史①

不登校が社会問題として浮かび上がってきたのはおそらく1975年ごろでした。 この1975年というのはひとつのエポック・メイキングで、カラーテレビ・電気掃除機の普及率が90%を越えてそろそろ頭打ちになり、大学進学率も38%をになってこの時期の…

「1月17日」~いろいろな意味で特別な日

> 今日、1月17日は、「金色夜叉」で主人公の間寛一が、熱海の海岸で恋人のお宮を蹴った日です(「一月十七日、宮さん、善く覚えてお置き」「来年の今月今夜(中略)僕の涙で必ず月を曇らしてみせる」)。そんなこと言っても若い先生には分からないことかも…

「子どもの病気と障害」~子どもの問題を障害や病気の観点からも観ること

ここ10年余り、子どもの問題行動を障害や精神病の観点から捉えなおそうという動きが強くなっています。何でもかんでも病気や障害のせいにするのも考え物ですが、これまで保護者や教師たちが自分の責任として重く背負い込んできたものの一部が、普通の人間…

「情けは人のためならず」~親切は自分の心も温かくする

先週金曜日の毎日新聞に「<山陰豪雪>大渋滞でおにぎり差し入れ」という記事が出ていました。それによると、 鳥取・島根両県をむすぶ国道9号が記録的大雪で大渋滞していた1月2日の未明、コンビニエンスストア・チェーンの「ポプラ」という会社が、集配セ…

「若者の未来は暗いのか・選挙権の話」~成人式に関して②

成人式に出席して思うところがありました。 昨日の続きです。 未来は暗いのか 新成人の話の中に、未来に明るい希望を描けない若者が多くいる、という話が出てきました。たしかにそうだようなあ、と思う気持ちはあります。 大学4年生の就職内定率が7割に届…

「なぜ成人式で若者は騒ぐのだろう」~成人式に関して①

昨日はA市の成人式に行ってきました。以前卒業させた子たちが成人となりました。 式に先立って「打ち合わせ」があるというのでなにかと思ったらギンギンの生徒指導で、各出身校ごと配置を決めて、旧担任や現校長たちが張り付くように確認してからの出陣とい…

「いただきます」~学校における命の教育と動物飼育

学力向上、授業時数の確保、行事の削減ということで最近はかなり下火になりましたが、動物飼育は子どもたちの情操を育てる上でかなり有効な手段だったと、今も私は信じています。 何十年も前の話ですが、私自身が卒業した小学校はそういうことの非常に盛んな…

「新学期が始まります」~1月のウンチク

新学期、子どもたちはきっと新しい気持ちで新しい目標をもって登校してきます。その前向きな気持ちを捉えそこなわないようにしたいものですね。 「1月」 日本では旧暦1月を睦月(むつき)と呼び、現在でも新暦1月を睦月と呼ぶ場合があります。語源として…

「おめでとうございます」~私の年賀状

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 さて、先生方のところには年賀状はたくさんきましたか? 私は毎年3種類の年賀状を作ります。 ひとつは私個人の名で出すもので、前年の1月から12月まで、特に記すべきことのあった月につ…