結婚は生まれ変わり、親であることは絶え間のない脱皮を繰り返すことだ。
もちろん変化に結婚や子どもは必須ではないが、私は息子の結婚を喜んでいる。
そして妻になってくれる人にささやかな願いがあり、
そのために息子の保証書を書いた。
という話。
もちろん変化に結婚や子どもは必須ではないが、私は息子の結婚を喜んでいる。
そして妻になってくれる人にささやかな願いがあり、
そのために息子の保証書を書いた。
という話。
(写真:フォトAC)
【結婚は生まれ変わり、生き直すこと】
「結婚生活は地獄だ」と言えば、そんなことを言うヤツがいるから少子化が収まらないんだと言われ、「やはり結婚はすべきだ」と言えばセクハラだと言われる、何かと面倒くさい時代です。しかし誰にも結婚しろと言ってもらえない人生も、良いものとは思えないのですがいかがでしょう(とセクハラ発言)。
もっとも「結婚生活は地獄だ」というような人は、自分でほんとうに地獄にしてしまった少数と、いつまでたっても大人になれないわずかな人々と、あとは「結婚もいいものだよ」と恥ずかしくて言えない照れ屋さんですから、あまり真面目にとらえなくていいように思います。
私自身は結婚をいい悪いで語ること自体が間違っているように思っています。
それは基本的に親につくってもらった人生を一度リセットし、他の親につくってもらった別の人の人生と融合することによって、これまでとまったく異なった人生を送る仕組みだと思うのです。結婚は生まれ変わりで、そこから新たな人生が始まります。
もっとも「結婚生活は地獄だ」というような人は、自分でほんとうに地獄にしてしまった少数と、いつまでたっても大人になれないわずかな人々と、あとは「結婚もいいものだよ」と恥ずかしくて言えない照れ屋さんですから、あまり真面目にとらえなくていいように思います。
私自身は結婚をいい悪いで語ること自体が間違っているように思っています。
それは基本的に親につくってもらった人生を一度リセットし、他の親につくってもらった別の人の人生と融合することによって、これまでとまったく異なった人生を送る仕組みだと思うのです。結婚は生まれ変わりで、そこから新たな人生が始まります。
【自分は変わらなくても周囲が変わる】
だから独身時代の生活が永遠に続けばいいと思っている人に、結婚は向きません。実際、40歳まで独身だった私の弟などは毎日が面白おかしく、生活を変える気などまったくなかったようです。
私は別の理由で34歳まで独身でいましたが、30歳が目の前に迫ったころから周囲の状況がどんどん変わっていくのをひしひしと感じていました。10代のころから一緒にバカをやってきた仲間は次々と結婚し、父親となって遊びの場から消えていきますし、恋愛と無関係に付き合ってくれた女友だちもいなくなって、飲み仲間が世代交代すると私は単なる“おじさん”になってしまったのです。話が噛み合わない、金だけはとられる。そんな人生をあと何十年も送らないのかと考えたら、退屈で、退屈で、それでようやく結婚する気になったのです。
妻も似たような状況でした。煮詰まった者同士、お互いに歳を食いすぎて凝りに凝り固まってからの結婚ですから “融合”はかなりしんどい作業でした。しかしそれでも、今日まで“飽きる”ことなく生きて来られたのです。
子どもが生まれると、子どもの成長に合わせて「乳幼児の親」「小学生の親」「中学生の親」と次々と成長せざるを得ず、変化の多い、面白い人生を歩むことができました。
一流の芸術家や芸能人、手腕に長けた経営者といった、創造的で変化も浮き沈みも多い世界で生き続ける人はいいのです。飽きる暇がありませんから。しかし凡人はそういうわけにはいきません。飽きることなく生きるには、自ら変化を作り出すか、変化するものをそばに置くしかありません。
もちろん結婚後の変化に、子どもが必須なわけではありません。子に恵まれなかったご夫婦が協力してさまざまなものを生み出し、楽しく人生を乗り切っていく姿を私もたくさん見てきました。
「私たちは子どもがいないから、一生懸命仲良くしていなくちゃいけないのよ」
それもまたいいのです。意図して夫婦仲良く、互いの人生を楽しいものにしようと努力することは、私がしなかったことで、それ自体すばらしいことです。
そういった事情も含めて、私は長男アキュラの結婚を喜んでいます。
私は別の理由で34歳まで独身でいましたが、30歳が目の前に迫ったころから周囲の状況がどんどん変わっていくのをひしひしと感じていました。10代のころから一緒にバカをやってきた仲間は次々と結婚し、父親となって遊びの場から消えていきますし、恋愛と無関係に付き合ってくれた女友だちもいなくなって、飲み仲間が世代交代すると私は単なる“おじさん”になってしまったのです。話が噛み合わない、金だけはとられる。そんな人生をあと何十年も送らないのかと考えたら、退屈で、退屈で、それでようやく結婚する気になったのです。
妻も似たような状況でした。煮詰まった者同士、お互いに歳を食いすぎて凝りに凝り固まってからの結婚ですから “融合”はかなりしんどい作業でした。しかしそれでも、今日まで“飽きる”ことなく生きて来られたのです。
子どもが生まれると、子どもの成長に合わせて「乳幼児の親」「小学生の親」「中学生の親」と次々と成長せざるを得ず、変化の多い、面白い人生を歩むことができました。
一流の芸術家や芸能人、手腕に長けた経営者といった、創造的で変化も浮き沈みも多い世界で生き続ける人はいいのです。飽きる暇がありませんから。しかし凡人はそういうわけにはいきません。飽きることなく生きるには、自ら変化を作り出すか、変化するものをそばに置くしかありません。
もちろん結婚後の変化に、子どもが必須なわけではありません。子に恵まれなかったご夫婦が協力してさまざまなものを生み出し、楽しく人生を乗り切っていく姿を私もたくさん見てきました。
「私たちは子どもがいないから、一生懸命仲良くしていなくちゃいけないのよ」
それもまたいいのです。意図して夫婦仲良く、互いの人生を楽しいものにしようと努力することは、私がしなかったことで、それ自体すばらしいことです。
そういった事情も含めて、私は長男アキュラの結婚を喜んでいます。
【息子の未来の配偶者に望んだささやかなこと】
息子の、未来の妻になる人に、これといった希望があったわけではありません。先日も申し上げたように、「人柄」と同じ意味での「家柄」のいい家庭のお嬢さんだったらいいな、という思いはありましたが、結局は本人次第です。
またそれとは別に、これも必須ではないのですが、困ったら私たちを頼ってくれる人ならいいな、というのもありました。
昔、松任谷由実さんがヒットさせた歌に「ルージュの伝言」というのがありました。物語性のある曲で、夫の浮気に憤った妻がバスルームの鏡に口紅で伝言を残し、列車で夫の母親に言いつけに行くという話です。
「明日の朝、ママから電話で叱ってもらうわ、My Daring」
松任谷由実さんは老舗の呉服店の娘さんだそうで、ウーマンリブの時代にも関わらず、結婚で芸名を夫の姓に変えてしまうような古風な面のある女性です。そんな人は結婚生活もこんなふうに考えるのだと、つくづく感心したものです。
もちろんこれもいい悪いでなく、好みの問題ですが私は好きです。
そこで、息子の妻になる人に渡す「保証書」は次のようなものになりました。
またそれとは別に、これも必須ではないのですが、困ったら私たちを頼ってくれる人ならいいな、というのもありました。
昔、松任谷由実さんがヒットさせた歌に「ルージュの伝言」というのがありました。物語性のある曲で、夫の浮気に憤った妻がバスルームの鏡に口紅で伝言を残し、列車で夫の母親に言いつけに行くという話です。
「明日の朝、ママから電話で叱ってもらうわ、My Daring」
松任谷由実さんは老舗の呉服店の娘さんだそうで、ウーマンリブの時代にも関わらず、結婚で芸名を夫の姓に変えてしまうような古風な面のある女性です。そんな人は結婚生活もこんなふうに考えるのだと、つくづく感心したものです。
もちろんこれもいい悪いでなく、好みの問題ですが私は好きです。
そこで、息子の妻になる人に渡す「保証書」は次のようなものになりました。
【保証書試案】
2022年◯月◯日
サーヤ様 様
保証書
この度は私どもの息子アキュラを夫として選んでいただき、まことにありがとうございました。
本人についてはある程度自信を持ってお届けいたしますが、万一、不具合または疑問な点がございましたらご実家に頼る前に、メール、FAX、電話、あるいは直接の訪問にてお問い合わせ下さいますよう、お願いいたします。即刻・即座に対応いたします。
【保証対象】
アキュラ(29歳)
【保証期間】
婚姻届け提出より3年間
(それまでに夫育てを完了し、あとは自己責任でお願いします)
【延長保障】
ありません。
【保証内容】
- 社会人・家庭人として、常識的な範囲で平均程度以上の機能を有し、実際に働くこと。
- 社会人・家庭人として不実不正行為を行わないこと。
- 常に優しく妻と接すること。
【保証適用外の場合】
お客様の使用上の誤り、不適切な改造、無茶な使用による不都合については保証の限りではありません。
【サポートについて】
- 24時間、365日、対応いします。
- 窓口:欄外に記載
【返品について】
原則として返品は応じませんが、必要な際は別途応談いたします。
【廃棄】
しないでください。
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E-mail:(略)
製造元責任者:(父)スパート、(母)ミーナ