カイト・カフェ

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「11月」~今月のウンチク

 11月になりました。
 日本の旧暦では11月を霜月(しもつき)と言います。霜のおりる月という意味で間違いないでしょう。
 英語ではNovember(ノーベンバー)、「9番目の月」という意味です。古代ローマの暦では3月が最初の月ですので、11月は9番目にあたります。ちなみに2月は古代ローマ暦で最終月になりますので、1年の端数の28日・29日がここに集められ、調整されます。

 11月の代表的行事はまず1日の万聖祭。正しくは「諸聖人の日」といい、カトリック教会の重要な祝日となっています。その前夜(10月31日夜)を「ハロウ・イブ」といいますが、もともとカトリック教徒の少ないアメリカでは「ハロウィン」と呼ばれ、ジャック・オ・ランタンと呼ばれるカボチャをくりぬいた灯りを飾り、オバケや怪物の扮装をして街を練り歩くフシギなお祭になっています。

 11月3日は文化の日。大正から昭和初期までは明治天皇の誕生日を祝う「明治節」の日でした。1946年のこの日「日本国憲法」が公布され、半年後の1947年5月3日より施行されています。

 11月15日 は 七五三。この行事の歴史は意外に浅く17世紀後半に群馬県館林から始まったというのが定説のようです。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に神社等にお参りして健康と成長を祝います。ただし地域によっては3歳の男児を祝わないところもあり、これは医療技術の不十分な当時にあってより病気に弱い男の子は、5歳にならないと生きていく見通しがつかなかったからと言われています。

 11月23日は勤労感謝の日です。もとは収穫物に感謝する皇室の重要行事「新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)」の日でした。その起源は飛鳥時代にさかのぼります。その年の収穫に感謝するという点ではアメリカ合衆国の感謝祭に似ています。

 そしてその感謝祭は11月の第4木曜日。移民として新大陸に渡った最初の一団が収穫を得たのを祝ったのが最初(1621年)と言われます。七面鳥の受難の日でもあります。

 11月の誕生石はトパーズ。 星座 はさそり座(11月22日ごろまで)からいて座(11月23日頃から)に移ります。 誕生花は 椿とクリスマスローズです。