(何を書いたらいいのか、アイデアが枯れたので、今年の4月のことを書きます)
コピュータが突然起動しなくなって、電源は入っているもののリカバリ・ディスクも動かないフロッピドライブも反応しない、完全なお手上げ状態になってしまいました。こういう場合はコンセントからプラグを抜いて、マザーボードの電池をはずして完全な再起動を図ってやると直ることがある、と聞いたのでケースを開けて中をのぞいたら、マザーボードからヒートシンク(放熱器)が外れていて、それでCPUが焼きついていることが分かりました。これは素人の手に負えないと電気店に持ち込んだら、
「こういう場合は、ハード・ディスクの中身が完全に消えてしまうことも覚悟の上でお出しいただいています」とのこと。
一番困るのはそれなんだ、とイラつきながら、
「外付けハード・ディスクを買うから、まず中身だけ移してくれ」と頼んだら、
「そういうサービスもしています。1G(ギガ)で5万円ほどですが」
私のコンピュータは250Gだから250×5万・・・1250万円かァ〜~~~!?
しかたがないのでそのまま持ち帰り、とりあえず新しいコンピュータを買って仕事に間に合わせ、ハード・ディスクのことはあとで考えることにしました。その店には適当なものがなかったのであわてて数件の店を回り、セットで10万円ほどの格安コンピュータを購入してきたのですが、仕様も良く見て来なかったら64ビット(普通は32ビット)のWindows7で、これだと今まで使えていた周辺機器がほとんどダメ、ソフトもダメ。何もできない。
今はスキャナとプリンタが一緒になった複合機があり、これがかなり安くなっているので追加で購入し、さあ、とりあえずの仕事ができるぞと思ったら印刷がきれいにできない。特に写真は完全にピンボケ状態。何をやっても改善しない(あとから気がついたのですが、性能が高すぎて画像のあいまいさをそのまま写真にしてしまう融通のなさが原因でした)。
と、時を同じくして、自家用車の右ライトが消えてしまい、ディーラーに持ち込んだら修理費が1万6千円。それで直れば我慢もしますが、店から走り出て100mもしないうちにまた消灯。「これは本格的な検査が必要です」。で、これもいくらかかるか分かりません(結局は1万6千円のままで済みましたが、2週間もしないうちに左もつぶれ、こちらは前回のサービス分もないので2万8千円もかかりました)。
がっくり肩を落として空になった財布を満たすべく銀行に寄ったら、残金が予定した金額より30万円近く足りなくなっていて、あわてて調べたら娘の学費が落ちています。すっかり忘れていました。
この分で行くと今月の出費はどこまで進むのか計り知れない、だいたいコンピュータと自家用車が同時に故障するなんてこと、滅多にあるものではない・・・と思い始めて、それから「しかしそれって、滅多にないわけでもないな」とも思い直しました。
不思議なことに、ひとつが故障すると無関係な機械(冷蔵庫と洗濯機とか)が連鎖的に故障し続けるというのはけっこうあることです。
運が悪いほうへ傾いているのです。
こういうときは実際なにかをやればやるほどいけなくて、とにかく土俵を割らないように俵伝いに凌いでいるしかないのです。人生を長く送っていると、そういうことがわかってきます。
とにかく負けないようにしていれば勝機はいつか見えてくる。
運を掴むというのはそういうことだと。
6月になると運が上向いてきて、予定外の出費に悩まされることは少なくなりました。悪運はやんわりとやり過ごし、幸運は握りつぶさないように優しく、しかししっかりと掴むしかありません。