カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2006-01-01から1年間の記事一覧

「人と人間」~人間の生き方は他者からも規定される

人(ヒト)というのは生物学的な私たちであって、人間というのは社会的存在である私たちのことだ、という話を聞いたことがあります。ヒトとヒトの間にあるので「人」「間」と書くと言うのです。そうした考え方からすると、人間個人という言い方は存在しなく…

「指導力不足教員」~自治体の財政力の弱いところにはいないという不思議

新聞によると、「指導力不足」と認定された公立学校の教員が05年度は506人で、2年連続で500人を超えたことが22日、文部科学省の調査でわかった。このうち教壇を去った教員は111人で、過去最多の前年度よりも1人減だった。 認定者の72%は男…

「飲酒運転撲滅と情報管理」~細かな点でも注意をしましょう

先週の土曜日、私的な飲み会があって行ってきました。その会の始まりのとき、飲み物の注文をとりにきた店主が「お車でおこしの方はいませんか?」と訊ねます。店としては、とりあえずこの質問をしておけば責任を果たしたことになります。「お客様が運転しな…

「9月の最終週です」~6年生はそろそろ中学生になる準備を

本年度の半分が終わります。衣替えとともに、次の学年への橋渡しをする準備を、子どもたちにさましょう。 先週の巡回指導員来校の際、係の武村先生がお帰り際にこんなことをおっしゃっていました。「不登校がいないことはよいことです。けれどそういう子が中…

「他県の動向」~本県、日本一働いているのに学力日本一ではない苛立ち

「公立小中学校における教育課程の編成・実施状況」という調査が来ていて、昨日は何人かの先生に主として総合的な学習の件でうかがいました。文部科学省から出た全国調査なのですが、その中に「年間授業時数」「特別活動の時数」「授業日数」という項目があ…

「家族の一生」~今の家族との日々は、あっという間に終わりますよ

二人の子がいて、下の男の子は今年中学校1年生です。13歳ですから、この子が家族に加わって13年目ということになります。別な言い方をすれば親子4人である私の家族の歴史が、13年と言うことです。 上の女の子は高校2年生で卒業をしたら家を離れると…

「運動会,ご苦労様でした」~先生たちの誠意と努力を世間が知らないことへのいら立ち

運動会当日の朝、4時45分頃登校すると、すでに職員室には煌々と灯りがともっていました。前夜、遅くまでグランド整備をしていたのでよもや来まいと思っていた矢沢先生が、朝の整備のために早く登校されていたのです(もっとも今時の朝5時前は真っ暗でと…

「祝 運動会!!」~本日の天気予報

天気予報が少々悪くなっていますが、がんばろう!! 南の風 くもり 昼過ぎ から 時々 雨 06-12 30% 12-18 40% 18-00 40%

「運動会の歴史」~”政権争奪騎馬戦”と”圧政棒倒し”の話

運動会の歴史は以外に古く、明治7年(1874年)海軍兵学校において、イギリス人教師の指導で行なった競闘遊戯会がはじまりといいます。その後初代の森有礼文部大臣が体育の集団訓練を薦めるため学校で運動会を行なうようになったのですが、当時校庭を持つ学校…

「幼児ほどの巨大なテルテル坊主、山ほどのミニ坊主」~毎日雨。運動会の準備が心配ですね

運動会のことを考えると気のもめるところです。子どもたちの様子はどうでしょう? 昨晩は校内巡視の際、3階の廊下から薄暗い教室はいったら、いきなり目の前に幼児ほどの大きさのテルテル坊主をつきつけられて、少々ビビリました。また、下に降りて入ったあ…

「いやな気分」~一部の教員の不祥事が全体として扱われる

昨日の教頭会で飲酒運転と個人情報流出の問題が話題となりました。 福岡の幼児三人死亡事故以来、公務員の飲酒運転はそれが自損事故でも全国ニュースに載る情況になっています。福岡の場合、公務員が事故を起こしたというよりは、明らかにチンピラが公務員に…

「時よとまれ、君は美しい」~美しいことにこそ価値がある

1968年に開かれたミュンヘン・オリンピックのテーマで、原典はゲーテの『ファウスト』です。 当時は、世界のトップ・アスリートが凌ぎを削るスポーツの場になんと情緒的な、と思いましたが、今はなんとなく分かります。 しつこく繰り返しますが、道徳のひとつ…

「教育バウチャー制度」~いちおう頭の隅に置いておきましょう

自民党総裁選挙が公示され、3候補の政見や政策が出揃いました。安部晋太郎さんで決定のようなので、安部候補の政策構想だけはと思い丁寧に読みましたが、その中で「教育バウチャー制度」を導入するという件があって気になりました。 「教育バウチャー」とい…

「地球を守れ!−新人類誕生計画」~かつて新人類・エイリアン・異星人などと呼ばれた世代が保護者になっている

タイタニック号遭難のような状況で、男性に救命ボートに乗ることを断念してもらうためには、国籍ごと言い方を変えなくてはならないそうです。 それが、イギリス人なら「紳士とは、そうされるものです」アメリカ人なら「ヒーローになれるぞ!」イタリア人なら…

「コーンと国立ダイエット図書館」~摩訶不思議な英単語

運動会の駐車場管理のために、PTAがコーンを20個買ってくださいました。 教員になりたての頃、「コーンを持ってきてくれ」といわれてトウモロコシのことしか浮かばず恥をかいた私は、しばらくしてそれについて調べたことがあります。するとコーン(cone)は…

「よ~、校長! 絶好調!」~子どもに教えない方がいいこともある

2年生のY君が帰り際に外から校長室をのぞきこんで「絶校長~!」とか叫んでいました。これには思い出があります。 10年ほど前、テレビでそのダジャレを知った私は、ウッカリ教室で話してしまったのです。すると子どもが「校長先生のところに言いに行って…

「困った親たち」~稀に新聞記事になると小気味いい

昨日のN新聞教育面に気になる記事がありましたので紹介します。尾木直樹という人を私は信用していませんが、たまには面白い話をしてくれます。「困った親たち」~余裕ある視点で受け止めて 尾木直樹 ちょうど一年前に「校長・教頭のための困った親への対処法…

「誰が子どもを殺しているのか」~数だけで言えば、子どものからむ家庭内殺人の方が圧倒的に多い

ここのところ、子が親を殺す事件が頻発しています。昨年は一年間で17件、今年もすでに5~6件は起きています。それと同時に、親が子を殺す事件も後を絶ちません。そのほとんどは、児童虐待と子の家庭内暴力がらみのものです。 昨年末にたて続けに幼児誘拐殺…

「防災の日」~関東大震災の被害のまとめ

本日は防災の日、関東大震災の日です。関東大震災については、大変な被害だったということ以外あまりイメージのわかないところですので、ちょっと数字を調べてみました。すると、 死者・行方不明者 : 10万5千余人避難人数 : 190万人以上、住家全壊 : 10万9千…

「8月最後の日」~子どもを浦島太郎にしないために

さすがに朝は涼しく、空気も乾いています。明日から9月。この月には一年の中でも特別な思いがあります。それは9月が終わると今年度の半分が終わる、つまり年度の折り返しになるからです。いくら遅くても1年生は1年生に、6年生は6年生になっていなけれ…

「心配のないことが心配」~私たちは平和に慣れすぎているのかもしれないと不安になった

昨日、久しぶりに生徒指導の事案があり、生徒指導主任の矢沢先生と対応してきました(職員会議で報告します)。二人で出かけながら「本当に久しぶりですなぁ」などと話し合いましたが、実際、前回こうして走りまわったのがいつなのか、思い出せないほど久し…

「運動会まであと二十日」~指導要領上の運動会の目標について

運動会まであと20日を切りました。今年は夏休みの終わりがかなり下にあり、逆に9月の第3日曜日(敬老の日)が高い位置にあるということで、例年より練習期間が相当短くなっています。準備が間に合わなくならないよう、計画的に進めてください。 運動会は…

「ご苦労さまでした」~PTA作業でカッコウ良かった保護者たち

一昨日の職員バレー、昨日の親子作業と二日間ありがとうございました。 バレーはあと一歩のところなのに残念でした。親子作業の方は、小屋の解体など思った以上に大変でしたが、学校周辺気になっていたところがすべて改善され、気持ちのよい2学期が進められ…

「決定:冥王星は惑星ではない」~ウンチクの追加

やはり惑星は冥王星を落とすかたちで8個に決定したそうです。 昨日書き漏らしたのですが、最近の観測で飛びぬけて小さいことが分かってきた冥王星を減らし、惑星を8個にしようという話は最初からあったようです。それを何が何でも冥王星を守りたいアメリカ…

「冥王星が冥府に」~太陽系の惑星がひとつ減るそうです

惑星の数が12個に増えるという話があったかと思うと、今度は冥王星を格下げして8個に減らすという方向が出て、本日、それで決定しそうです。そこで薀蓄。 毎晩同じ時刻に空を見上げると、全天の星はほぼ同じ位置にあり、1度ずつずれていることはよく知られ…

「報告2件」~分からないことと分かったこと

分からん? 昨日も遠くの雷のために一瞬コンピュータ止まり、再び動いたと思ったらインターネットが使えなくなってしまいました。さっそくCLVが来て修理してくれましたので、復旧しています。 しかし、誰も連絡していないのに、係の方が「連絡いただきま…

「熱闘が終わって」~甲子園野球を見ながら、わずか18年の間にどうしてこれほどの差がついてしまったのか考えた

早稲田実業高校が優勝しました。私は4年のA君の言う「トマト代」(苫小牧の間違い)の方を応援していたので多少がっかりです。しかしそれにしても現代の若者、なかなか捨てたものではありません。そしてそれと同時に思うことは、わずか18年ほどの年月に…

「夏休みが終わりました」~学校が楽しいところだという気分をつくりましょう

昨日などはとても気が重く、「『不登校の子どもはしっかり休ませ、エネルギーが貯まるのをじっくり待てば自分から動き出す』なんて絶対ウソだなあ」などと、ひとり呟いていました。一部の子の気持ちはこれと同じです。 たいていの子は来てしまえば何とかなる…

「雨の終業式」~いろいろありましたが、子どもは盤石でした

伝染性胃腸炎から始まった1学期が、豪雨で終わります。 そう記録するとたいへんな一学期ということになりそうですが、児童に事故がなく、学校全体が非常に落ち着いていたという意味ではすばらしい学期でした。 私たちは皆授業に縛られていますからいわば井…

「ごくろうさまでした」~被災地支援ボランティア

金曜日、急な連絡網で被災地へのボランティアをお願いしましたが、5人の先生が応募してくださいました(校長先生と私を含めると7人です)。 当初、A小学校への救援という話でしたので、Aならということで応募してくださった先生もあったかと思いますが、…