カイト・カフェ

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「地球を守れ!−新人類誕生計画」~かつて新人類・エイリアン・異星人などと呼ばれた世代が保護者になっている

 タイタニック号遭難のような状況で、男性に救命ボートに乗ることを断念してもらうためには、国籍ごと言い方を変えなくてはならないそうです。
 それが、
イギリス人なら「紳士とは、そうされるものです」
アメリカ人なら「ヒーローになれるぞ!」
イタリア人なら「女にモテるぞ!」
ドイツ人なら「そういう決まりになっております」
そして日本人の場合は
「みんさんそうされております」
・・・・・・これはどれが正しくてどれが間違っているということではなく、文化の問題です。それぞれの国民性を反映してそのように育てられてきているのです。したがって同じ日本人なら、この「みなさんそうされております」で、暗黙の了解ができます。ところが・・・。

 昨日、帰りがけに小林寛子先生たちと話したのですが、近頃、この「同じ日本人なら・・・」という前提では話の進まない親たちが出てきた、それもかなり多くいるようになったというのです。こんなこと当然分かるだろうということが分からない、当たり前のことが当たり前でない、こんなことをするはずがないと思われることが成される・・・。

「新人類」という言葉が流行語になったのは1986年。その後「エイリアン」だの「異星人」などと続いて、大気圏外にいってしまった以上それより言葉がなくなって、止まりました。1986年に20歳だった人ももう40歳。つまり私たちのお付き合いしている保護者たちが、その「新人類」から「エイリアン」「異星人」に当たるわけで、これでは話の通じるはずないでしょう。

 では、どうしたらよいのか? 言葉が通じなければ身振り手振りで意思を伝えていくしかありません。十分ではありませんがそれが限度です。そしてその子どもたちを新たな人類、特に日本人に育てるしかないのかもしれません。これこそ真の新人類誕生です。

 地球を守れ!(道徳の授業、週に1回は必ずやってくださいね)