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「運動会まであと二十日」~指導要領上の運動会の目標について

 運動会まであと20日を切りました。今年は夏休みの終わりがかなり下にあり、逆に9月の第3日曜日(敬老の日)が高い位置にあるということで、例年より練習期間が相当短くなっています。準備が間に合わなくならないよう、計画的に進めてください。

 運動会は職員全体で取り組む学校の一大イベントです。私は社会科の教員ですが、全校の先生が一致団結して取り組む社会科行事というものはなく、体育科ばかりが優遇されているような運動会や中学校の体育祭・クラスマッチにはとても不満でした。
 しかしこれは教科の枠として考えるのではなく、教育の三本柱「知育」「徳育」「体育」のひとつだからそうなるのですね。である以上、運動会は大枠の「体育」の目的を達成しようとするものでなくてはなりません。

 大枠としての「体育」の目標は「学習指導要領」の総則「第1 教育課程編成の一般方針」の3番目にこのように書いてあリます。
「3  学校における体育・健康に関する指導は,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,体力の向上及び心身の健康の保持増進に関する指導については,体育科の時間はもとより,特別活動などにおいてもそれぞれの特質に応じて適切に行うよう努めることとする。また,それらの指導を通して,家庭や地域社会との連携を図りながら,日常生活において適切な体育・健康に関する活動の実践を促し,生涯を通じて健康・安全で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう配慮しなければならない。」

「家庭や地域社会との連携を図りながら」
「生涯を通じて健康・安全で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう」
…このあたりに、保護者や地域の人々の前で運動会を行う意味がありそうです。