カイト・カフェ

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「コーンと国立ダイエット図書館」~摩訶不思議な英単語

 運動会の駐車場管理のために、PTAがコーンを20個買ってくださいました。

 教員になりたての頃、「コーンを持ってきてくれ」といわれてトウモロコシのことしか浮かばず恥をかいた私は、しばらくしてそれについて調べたことがあります。するとコーン(cone)は円錐のことであって、トウモロコシ(corn)とは違うのですね。アイスクリームの下の部分も円錐という意味でコーンと呼ばれていいますが、円錐のことだと知るまでは、なんとなくトウモロコシを原料としているような気がしていて、それを不思議に思わなかったこと自体が後になると不思議です(あれはどう考えたって小麦か何かが主成分です)。
 また、この話をある人にしたら「オレはてっきり、アイスクリームの下と同じ形をしてるから、道路においてあるヤツもコーンと呼ばれるのかと思っていた」といいますから、捉え方はさまざまです。

 ついでに、
 かつて東京の永田町界隈を歩いていたとき、いきなり「The National Diet Library(ザ・ナショナル・ダイエット・ライブラリー)」という看板に出くわし、「東京というところはダイエット本だけで図書館ができるのか」と驚きましたが、行ってみるとそれが国立国会図書館だったのには2度びっくりでした。Dietには食餌療法以外に国会という意味もあるのです(the D-と書くと「国会」です)。
 政治に関する英単語はかなり変なものがあって裁判所は「コート」、内閣は「キャビネット」、政党が「パーティ」、ヒラの議員が「プライベート・メンバー」ですから、「ヒラの議員が裁判所で国会について話し合った」は「プライベート・メンバーがコートでダイエットについて話し合った」と、ワケの分からないことになります。

 さらについでに、「プライベート」には「兵卒」という意味があり、昔の映画の「プライベート・ベンジャミン」は「兵卒ベンジャミン」です。同じく昔の映画の「プラトーン」は「小隊」という意味で、古代ギリシャの哲学者とは何の関係もないようです。やはり英語って難しいですね。