「純真なこどもたち」

 

 先週の木曜日、H先生が出張のため、朝夕の会の補充に入りました。なかなかしっかりとした授業振りでした。その休み時間、何人もの子どもが近づいてきて「T先生、テレビの『○○○』(役の名)に似てるよね〜」・・・・・・。

 この話題にはいささかウンザリしていたので、

「似てるんじゃない、先生が出ていたんだ。3月で撮影が終わったてヒマになったから、こっちにもどって学校の先生やってるんだ」

と、言っておきました。

 

 言うまでもなくその後は「ウッソだ〜」「そんなのあるわけないよ」……ということになったのですが、その時、私の左のひじをツンツンと引っ張る者があり、見ると一人の男の子がキラキラとした目で見上げて、

「T先生、ボク、信じるよ」

・・・・・・思わず引きました。

 

「信じるよ」と言われていまさら「ウソでした」とは言えないのでそのまま放っておいたのですが、S先生にうかがいますと、その後給食の時間には”信じる派”と”信じない派”の大論争があったとのことでした。

 

 さて、一昨日(土曜日)の未明、△△市のK中学校では80枚のガラスが割られ、H小学校でも8枚割られたとの報道がありました。通常ですと、この手の犯罪の犯人は高校生です。

「先生がテレビに出て準主役をやっていたかどうか」そんな他愛ないことに大真面目に取り組む年頃から、ガラスを割って憂さを晴らす年齢までわずか10年(!)。犯罪に手を染めた子どもの心性がその後長く尾を引くことを考えると、この10年がいかに重要かは自ずと知れてきます。

 

 実際のところ、小学校に上がるまでの6年は更に重要なのですが、この点についてはすでに手遅れです。せめて小学校にいる間くらい、最高の環境と教育の中で過ごさせたいものです。