「行事をやる意味」~思い出づくりじゃない

 

 修学旅行や5年キャンプ、社会見学などが近づいてきます。児童の誰もが熱心に学習するわけではなく、全員が係活動に熱中するわけではないのですから、行事を創り上げるのはなかなか大変です。しっかりやらないからと言ってそのたびに怒るのも気の重いことです。

 

 私はともに友に考えたいと思います。たとえばキャンプでは火起こしの技術や調理の方法を学びます。しかしそれだけが目的ではありません。「集団行動を学ぶ」とか「係活動を学ぶ」とか、「苦しい自分を乗り越えてがんばる自分を創る」とか、それぞれの行事にはそれにふさわしい目標があって、それは行事計画の最初のところに書いてあります。子どもにはまず、そのことを徹底させたいものです。

 

「一つ行事を終えたら、私たちはこんな人間に育っているんだ」

 そういった目的意識が、一人ひとりの行事に向かう姿勢を支えます。

 

 私たちがいかに努力しても、実際にそうした意識を持ち続ける子はそう多くはありません。けれど少数でも意識の高い子がいれば、あとはそれをモデルにするだけですからだいぶ楽になります。行事が終わったら実際に成長した子どもの姿を、かれらの前に表現してやることも重要です。