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「いじめ・体罰支援センター」~当事者どうしで解決できなくなった場合の頼みの綱

 昨年度、県に報告されたいじめ事件は200件あまり、これはいずれも学校が「いじめ」と認めたものであり、学校が「いじめではない」と感じたり全く認知していないものも含めると、まだまだ相当な数になるはずです。それに体罰も加えるとなるとかなりの数になるでしょう。
 そのうちの何パーセントが「支援センター」に持ちこまれるかは想像できませんが、いずれにしても大変な仕事になることは容易に想像できます。特に「いじめ」は毎日に子どもに接している私たちにとってすら難しい問題ですから、これを兼務の県職員が取り扱うのは本当に大変です。本気でやればやるほど困難が増えてくるはずです。

 しかし救いはあるのであって、それはこのセンターの取り扱う内容が「当事者同士では話しがこじれたり、子どもや保護者は学校や市町村教委に相談しづらかったりする」場合である、ということです。
 いじめが大問題へと発展するのは、ほとんどの場合、家庭と学校の関係が崩れきっていたり保護者が学校を全く信用していないときです。
 生徒指導における私たちの最終的な目標は「子どもを救うこと」です。多少引っかかりのある場合もありますが、そのためにはとにかく家庭の協力を取り付けておくことが肝要で、それなくしては何の指導もできません。
「家庭との協力」意味は複雑ですが、常に心しておかねばならないことでしょう。